消化器(肝臓含む)

愛犬が白い便をした!原因や対処法とは?【白い粒や糸は虫の可能性あり】

愛犬が白い便をした!原因や対処法とは?【白い粒や糸は虫の可能性あり】

「犬の便が真っ白でした…」

「子供のロタ便くらい白いです!」

「元気はあるのですが、白い下痢です…」

など、愛犬が白い便(下痢)をしたら大丈夫かな…と不安になってしまいますよね。

先日、以下のツイートをしました。▼

便は健康のバロメーターです。
白い便をした時には、
・消化不良(肝臓や胆のう、膵臓が悪い)
・寄生虫(瓜実条虫や回虫)がいる
・バリウム検査をした
といった可能性があります。
◎正常は、黄土色~(こげ)茶色です。
真っ黒、赤、白はNG!
毎日チェックし、変調があったら便を持って動物病院へ。

■本記事の内容

  • 愛犬が白い便をする原因
  • 白い便をしたときの検査や対処法
  • 動物病院に行くタイミング

便の性状は、愛犬の健康状態を知れる重要な情報です。

愛犬の便に異常を感じた場合には、ぜひ読んでみてください。

犬が白い便をする3つの理由

犬が白い便をする3つの理由

愛犬が白い便をした場合には、

  1. 消化不良
  2. 寄生虫がいる
  3. バリウム検査をした

の可能性があります。

①消化不良~肝臓や胆のう、膵臓が悪い

白い便をする1つ目の原因として、消化がうまくできていない可能性があります。

そもそも便の茶色い色は、胆汁(たんじゅう)という肝臓から出る消化液の色です。

この胆汁の通り道である胆管がつまったり、胆汁を作る肝臓の働きが悪くなると、白や灰色っぽい便の色となります。

 

また、膵外分泌不全(すいがいぶんぴつふぜん)といって、膵臓から消化酵素が(ほとんど)出なくなってしまう病気の際にも白い便が見られます。

膵外分泌不全の犬では、消化がうまくできないことで、栄養の吸収が十分にできず、食欲はあるのに体重がどんどん減ってしまうという特徴があります。

また、便の状態としては、

  • においがきつく(すっぱいにおい)
  • 量が増える
  • 脂肪便
  • 栄養を補うため食糞が見られる

といったこともみられますが、中には便性状が正常の場合もあります。

膵外分泌不全の原因としては、慢性膵炎や慢性膵萎縮症などが考えられます。

 

人の赤ちゃんが白い便をしたら「ロタ便では!」と思うことが多いと思います。

犬のロタウイルス感染症も、子犬のときにみられることがありますが、通常は不顕性感染(感染はしているが症状を示していない状態)です。

トラまりも
トラまりも
人だと白い便=ロタ便!と思うことがあると思いますが、犬だと消化不良?寄生虫?と他の原因を考えることが多いです。

また、ウイルスには宿主特異性というものがあり、基本的には人と犬でうつりあうことはないですが、まれにうつることもあり注意が必要です。

A 群ロタウイルス(RVA)は乳幼児に合併症を伴う重篤な下痢症を引き起こす。本ウイルスは犬猫をはじめ,多くの動物種が保有する一方で宿主特異性は強いと考えられてきたが,近年,異種間伝播を示唆する報告がある。

引用:楠原 一,小林 隆司,ヒトと犬猫の間におけるA群ロタウイルスの異種間伝播の危険性に関する研究

②寄生虫がいる

寄生虫がいることで、白い粒や糸の様なものが混じった便をすることもあります。

トラまりも
トラまりも
しかも、その白い物体は動いているときもあるよ!

特に子犬のときは多く、駆虫薬にて治療を行います。

白い米粒の様なものが出た場合には『瓜実条虫』、そうめんの様な白い糸のようなものが出た場合には『回虫』の可能性があります。

③バリウム検査をした

人でもバリウム検査をしたあとの便は白くなりますよね。

犬においても腸の状態を見るときにバリウムを使う場合がありますが、その後の便は白くなります。

また、下痢が続くときの対処法として、バリウムが処方されるときもあります。

主治医の先生から「白い便が出ますよ」と説明があった場合には、特に問題ないです。

動物病院に行くタイミングとは?

動物病院に行くタイミングとは?

基本的には、白い便は異常なので、全ての場合において動物病院にうかがうようにしましょう。

  • 元気や食欲はありますか?
  • 嘔吐や下痢はしていませんか?
  • 黄疸などの他の症状はありませんか?

状態があまりよくない場合には、速やかな処置が必要な場合もあります。

便を持って動物病院にうかがうようにしましょう。

どんな検査をするの?

動物病院での検査は、身体検査に加えて、便検査や血液検査、エコーやレントゲンなどの画像検査などを行います。

トラまりも
トラまりも
何が原因か?他の病気がないかどうか?しっかりチェックするよ。

改善が見られない場合には、麻酔をかけて内視鏡検査を行うこともあります。

膵外分泌不全を疑う場合には、絶食下にて、TLI(血清中トリプシン様免疫活性物質;膵臓から分泌される消化酵素の値と相関)やコバラミン(ビタミンB12)、葉酸についても測定をします。

対処法や治療法

原因に合わせて治療を行います。

すなわち、

  • 胆管がつまっている→手術
  • 肝臓疾患→原因によりますが、点滴や肝庇護薬(かんひごやく;肝臓を保護する薬)、食事療法など
  • 膵外分泌不全→食事の変更+消化酵素やビタミン剤の投与
  • 寄生虫がいる→虫に合わせた駆虫薬

といったように、原因によって対処法が変わります。

また、下痢の場合には、下痢止め薬も併用して治療を行います。▼

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【まとめ】愛犬が白い便をした!原因や対処法を解説

犬が白い便をしたときは、

  • 消化不良
  • 寄生虫がいる
  • バリウム検査をした

の可能性があります。

便検査や血液検査、画像検査にて何が原因かを見極めていきます。

便は健康のバロメーターです。

異変があったら便を持って動物病院にうかがいましょう!

犬の便の変調については、こちらの記事もご参照ください。▼

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【参考資料】

  • 下痢,SA Medicine,インターズー,Vol.2,No3,2000,7