「愛犬がタマネギを食べてしまった!」
「散歩中にビニールを拾い食いしてしまった…」
「愛犬が小石を食べたかもしれません…」
愛犬が食べてはいけないものを摂取してしまったときは、「どう対応するといいのか?」「様子を見てもいいのか?」悩んでしまいますよね…
基本的には、食べてからすぐ(おそくとも4,5時間以内)の場合には、誤食したものがまだ胃の中にあるため、動物病院で吐かせる処置を行った方がいいです。
※ものによっては、吐かせることが禁忌となるものもあります。
誤食から時間がたってしまうと、すでに消化・吸収されているため、処置ができないこともあります(その場合、自宅で様子をみてもらうことになります)。
また、
- 誤食したものがひもや石・つまようじなど異物であるとき
- 何かしらの症状が出ているとき
- あまりにも大量に誤食した場合
などは、時間が経過していたとしても、動物病院で処置を受ける必要があります。
では、以下で、よくワンちゃんが誤食するものと、その対応についてお伝えしていきます。
目次
犬が中毒を引き起こす可能性のある食べ物
犬が食べると中毒を起こしたり、体に悪影響を及ぼす食べ物をお伝えしていきます。
ご紹介するもの以外にも危険な食べ物はありますので、「これ大丈夫かな?」と思うものがあったら、主治医の先生に確認してください。
タマネギ
もっとも有名で、よくある誤食が「タマネギを食べた、なめた!」です。
予測される症状としては、貧血に関連した症状です。
ふらつきや元気がなくなる、下痢や嘔吐といった症状がよく見られますが、「なんとなく元気がない…」といった分かりにくい症状の場合もあります。
茶褐色の血尿をして、気づかれることもあります。
また、タマネギのみならず、長ネギやニラ、ニンニクやエシャロットもネギ類であり、犬が食べてはいけない食材です。
中毒量は、体重1kgあたり15~30g程度と言われていますが、個体差もあるため、誤食した場合には、速やかに動物病院に行くようにしましょう。
チョコレート
タマネギの誤食に次いで多いのが、「チョコレートを食べた、なめた!」です。
チョコレート中の『テオブロミン』というカフェインに似た成分が原因となり、興奮や呼吸が速くなる、そわそわと落ち着きがなくなる…といった症状がみられます。
結構な量を食べないと中毒症状は出ないことがほとんどですが、カカオ含有量が多いチョコレートでは、少量でも注意が必要です。
ブドウ
愛犬のおやつとしてブドウをあげている方がいらっしゃいますが、すぐにやめるようにしましょう!
犬にとってブドウは中毒物質であり、急性の腎障害で亡くなってしまうケースもあります。
ブドウは品種を問わずNG、マスカットやレーズン、また皮も食べてはいけません。
予測される症状としては、嘔吐や下痢がありますが、進行すると尿が出ずにぐったり…といったこともあります。
中毒量は、体重1kgあたり、ブドウで20g程度、レーズンで10g程度と言われていますが、こちらも個体差があるため、誤食した場合には、主治医の先生に確認をするようにしましょう。
トウモロコシの芯
トウモロコシの芯は、腸管につまって手術になるケースがとっても多いです。
トウモロコシの芯を食べてしまった場合は、すぐに動物病院で吐き出させる処置を受けてください。
キシリトール
人では虫歯予防としてよくキシリトールガムを食べたりしますが、犬にとってキシリトールは中毒物質です。
犬が誤食すると、ふらふらしたり吐いたりなど低血糖に関連する症状が出ることがあります。
体重1kgあたり0.1gの摂取で中毒症状を引き起こすことがあり、注意が必要です。
犬がよく誤食する「家庭用品」
犬がよく誤食をしてしまう家庭用品を解説します。
物の置き場所や保管方法にも今一度気をつけてみましょう。
保冷剤
保冷剤は、夏場などは暑さ対策としてよくベッドやケージに使用しますよね。
最近の保冷剤は、食べても無害のプロピレングリコールなどで作られています。
ただ、古いものや外国製のものの場合は、エチレングリコールという中毒物質が含まれている可能性もあり、注意が必要です。
漂白剤
漬け置きしているときに犬が舐めてしまう事はよくあります。
誤食してしまった場合は、まず口の中を良く洗ってあげましょう。
乾燥剤
お菓子などに入っている乾燥剤を食べてしまう事もよくあります。
透明なつぶつぶのシリカゲルならば無害ですが、大量に食べたり袋ごと食べた場合は、動物病院で吐き出させた方がいいです。
シリカゲル以外の乾燥剤の場合は、動物病院に連絡してください。
たばこ
タバコは1本でも食べたらNGです。
吸い殻も、吸い殻が入った水を飲んだ場合も動物病院に連絡してください。
舐めた程度や、食べてすぐ吐きださせた場合は様子をみるといいでしょう。
ゴキブリ駆除剤
ゴキブリ駆除剤は床に置いて使用すものが多いので、犬が誤食してしまう事はよくあります。
舐めた程度や少量食べた場合には様子を見ることがおおいですが、入れ物ごと食べた場合や、成分にホウ酸を含む場合は動物病院で吐き出させたほうがいいです。
犬にとって中毒がある「植物」
犬にとって危険な植物は、めちゃくちゃたくさんあります。
「観葉植物」は危険な中毒物質を含んでいることが多く、動物病院での処置が必要です。
https://marimo-vet.com/blog/kanyou-syokubutu-kiken/
犬がよく誤食する「異物」
食べ物だけでなく、日用品やゴミなどの異物を食べてしまう事はよくあります。
ひもや布、おもちゃなどは腸に詰まりますし、焼き鳥のくしやつまようじは消化管を傷つける可能性があります。
あまりにも小さいものを食べた時以外は、動物病院で吐き出させるのが確実です。
犬が中毒物質や異物を誤食した時は動物病院へ!
変なものを食べた時の基本は「吐かせる」ことです。
これくらいだったら大丈夫!っていうのは特にないので、日頃からペットの誤食には十分に注意しましょう。