「犬が散歩中に石を食べました…」
「犬がミミズみたいな虫を食べました…」
「取り上げようとしたら、急いで飲み込んじゃいました…」
など、犬が室内もしくは散歩中に何かを拾い食いしていまうことはよくあります。
先日、以下のツイートをしました。▼
犬の拾い食いは、無理に取り上げると噛まれる+急いで飲み込みます。
おやつとの交換で、取り上げましょう。
対処法は拾える状況を作らないことで、
・とどく場所に物を置かない
・散歩中はリードで制御
・ダメならカラーや口輪で散歩
が基本になります。
あたりまえですが、重要なことです😊#犬— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) December 30, 2020
犬の拾い食いは、無理に取り上げると噛まれる+急いで飲み込みます。おやつとの交換で、取り上げましょう。
対処法は拾える状況を作らないことで、
- とどく場所に物を置かない
- 散歩中はリードで制御
- ダメならカラーや口輪で散歩
が基本になります。あたりまえですが、重要なことです。
■本記事の内容
- 犬が拾い食いする理由
- 拾い食いしたときの対処法
- 拾い食いをやめさせる3つの方法
犬の拾い食いをやめさせる基本は「拾い食いをできる状況にしないこと」です。
そんなことか…と思ってしまいますが、最も重要で大切なことです。
目次
犬の拾い食いは本能行動【子犬の時は特に多い!】
犬の拾い食いは、本当に多いです!!
室内においては、ティッシュやおもちゃ、トイレシーツを、散歩中なら葉っぱ、石、タバコ…と犬は様々なものを拾い食いします。
食べ物以外のものを食べてしまうことを獣医学的には「異嗜(いし)」と言います。
飼い主様にとっては「困ったなぁ…」と感じる拾い食いは、
犬にとっては本能行動なのです。
人の赤ちゃんがなんでも口に入れるように、また我々が買い物のときに商品を手に取ったり触ってみたりする行動と同じように、犬においては、
- においをかぐ
- 口の中に入れる
- 舐める
ことで物の判断をします。
ただ、誤食の事故の多く(約57%)が0~1歳の若齢時に起こることから、子犬のうちは特に拾い食いに気をつけなければいけません。
タバコを誤食してしまった時はこちらを参考にしてください。▼
最近ではマスクの誤食は本当によくあります!▼
ミミズなど虫なら経過を見ても
犬ってミミズ大好きなんです。
カラカラのミミズを食べたり、場合によっては体をこすりつけたりします。
人から見ると、ミミズを食べた愛犬はちょっと気持ち悪い…って感じがしますが、ミミズは、
- 漢方に使われる(地竜と言い、解熱作用がある)
- 食用ミミズとして養殖
- 昆虫フードに含まれている
- サプリメントまである!
と言ったこともあり、栄養が豊富で健康にいい虫なんです。
なので、ミミズなどの虫を食べてしまっても基本的には問題がないことが多いです。
滅多なことではないのでニュースになるのだと思われますが、ミミズなどの虫には寄生虫や細菌などが付いている可能性もあります。
下痢や嘔吐に注意をし、変調があったら動物病院に伺うようにしましょう。
犬の拾い食いはしつけが大事【3つの方法で拾い食いをなくす!】
犬が拾い食いをしてしまうのは、本能行動だと言うことが分かりましたよね。
ただ、石やゴミなど、落ちているものをなんでも食べてしまっていたら、胃に残ったり腸に詰まったりで、最悪手術になってしまうこともあります。
そのため、拾い食いをなくすように努力しないといけません。
以下に犬の拾い食いを止めさせる3つの方法をお伝えいたします。
方法①散歩のしかたを工夫
単純にリードを短く持って犬を制御すること、拾い食いをしそうなポイントを避けることが重要です。
- 散歩中に草むらなど見えづらい場所に入れない
- 地面に変なものが落ちてないかを見ながら歩く
- 舗装されたきれいな道を歩く
また、家の中では、床の上や届くところに物を置かないという基本的なことが重要です。
犬の行動範囲を狭めるために、サークルに入れたり、仕切りをつけるのもいいでしょう。
犬は物を見つけると一瞬で食べてしまうので、口に入れさせないことが重要です。
方法②無理して取りあげない【噛んでくるので注意!】
愛犬が何かを口にしたときに、無理やり取り上げようとする方がいますがNGです。
犬は物を取られそうになると、取られないように、
- より強く噛む
- うなる
- 慌てて飲み込む
ということを行い、また隠れて拾い食いをするようにもなってしまいます。
犬が何かをくわえた場合には、取り上げるのではなく、
おやつをあげて落としたすきに取る方法がいいです。
方法③治らない場合はグッズの利用も方法の一つ
犬の拾い食いが治らない場合は、拾い食い防止グッズを利用することも考えましょう。
「恥ずかしい…」と思う方も多いですが、誤食してしまい手術になることを考えれば、全く問題ないです!
アヒル口の形マスク
拾い食いの他にも、
- 人を噛んでしまう
- 無駄吠えをしてしまう
と言った場合にも使用することができます。
エリザベスカラー
最近は、昔とは違ってかわいいエリザベスカラーが増えましたね。
柔らかいクッションタイプだと、首への擦れや重みなどの負担も少なく利用しやすいですね。
エリザベスカラーは動物病院で買ったり借りることができる場合もあります。
口輪
昔ながらの口輪も、犬の拾い食い対策に利用できます。
布製や革製など、様々な素材のものが流通しているので、愛犬に合わせて利用してみてください。
拾い食いによって下痢したり吐いたり…
なんだかよく分からないものを食べてしまったときは、下痢したり吐いてしまう場合もあります。
一過性で落ち着く場合は様子をみるといいですが、
- 何日も続く場合
- 何度も何度も吐く・下痢をする
- ぐったりするような場合
には動物病院に伺うようにしましょう。
犬が拾い食いをしてしまった時の対処法
動物病院で吐かせる!が基本になります。
どういった方法で取り出すの?という記事はこちらを参考に。▼
【まとめ】犬の拾い食いは3つの方法で止めさせよう!
犬が拾い食いをするのは本能行動です。
ただ、拾い食いによって胃腸障害が出たり、最悪手術になってしまうこともあります。
そのため、犬の拾い食い対策は極めて重要で、
- 散歩のしかたを工夫
- 無理して取り上げないこと
- 拾い食い対策グッズを使う
の3つの方法で拾い食いを止めさせるようにしましょう。
難しそうだなと思ったら、主治医の先生やドックトレーナーに相談してみましょう!