「最近、愛犬がよく震えるようになりました…」
「犬が朝だけ震えるんです…」
「震えていて、元気もないです…」
「足が震えて、立てなくなりました…」
など、犬が震えていると「なんでだろう…病気なのかな?」と不安で心配になってしまいますよね。
先日、犬の震えについて、以下のツイートをしました。▼
震える時は
・寒さ、恐怖など生理的なもの
・足腰やお腹の痛み
・ホルモン;甲状腺や副腎などの病気
・脳神経、筋肉の病気
・低血糖や尿毒症など血液の病気
…が考えられます。病気の震えの場合、時と場所を選ばず震える事が多いです。
急なのか?寝てる・食べてる時も続くのか?
改善なければ受診を pic.twitter.com/PlciDrsuPY— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) October 20, 2021
震える時は
・寒さ、恐怖など生理的なもの
・足腰やお腹の痛み
・ホルモン;甲状腺や副腎などの病気
・脳神経、筋肉の病気
・低血糖や尿毒症など血液の病気
…が考えられます。病気の震えの場合、時と場所を選ばず震える事が多いです。
急なのか?寝てる・食べてる時も続くのか?
改善なければ受診を
この記事では、
- 犬が震えている6つの理由
- 病気か正常かを見極めるポイント
- それぞれの震えの対処法
- 動物病院に行くべきタイミング
などを解説しています。
愛犬が震えている場合には、あわてず読んでみてください。
目次
犬が震える6つの理由
犬が震える原因は、大きく分けて6つあります。
一つずつ解説していきますね。
理由①生理的な震え(病気ではない震え)
病気ではなくても、震えることはあります。
- 寒い
- 熱がある(悪寒)
- 怖い
- 緊張
などがあります。
私たちも、お医者さんに行くときは怖くて震えてしまいますよね…
犬も怖いときや、緊張すると震えてしまうことはよくあります。
その場合は、そういった状況を作り出さないことで対応してあげましょう。
- 散歩ルートを変えてあげたり、
- 抱っこしてあげたり、
- 暖かい場所を作ったり、
- 「大丈夫だよ」と声をかけてあげたり、
などをしてあげるといいでしょう。
怖かったり緊張している場合には、さすってあげたり、抱っこしてあげるといった手当てに効果があることが医学的にも証明されています。
理由②痛みによる震え
犬が震えている場合、どこかが痛くて震えているというのはよくあります。
- おなかが痛い
- 骨(背骨、足、首)が痛い
- 筋肉が痛い
などがあります。
おなかが痛い場合
おなかが痛い場合は、
- 嘔吐
- 下痢
- 食欲不振
- おなかがきゅるきゅる言う
- ハアハアする
- 落ち着きがない
- 口周りがよだれで濡れている
- 舌をぺろぺろしている
などが合わせて見られることが多いです。
お腹が痛い場合は、安静にして休まさせてあげたり、絶食にして様子をみてあげるといいですね。
「絶食のとき、お水はあげていいの?」というのもよく聞かれます。
お水は飲めるようにしておいてあげるといいですね。
気持ち悪いときは、お水をすごく飲みたがります。
ただし、お水を飲んで、ばーって吐こうとする子もいます。
吐き気が続く場合には、絶水にした方がいいこともあります。
骨や筋肉が痛い場合
また骨や筋肉が痛い場合は、元気がなくなったり、歩き方が変になることが多いです。
足が痛いときは見るべきポイントがあります。▼
骨や筋肉が痛い場合は、少なくとも走ったり、ソファーに飛び乗ったりはできないでしょう。
どこかが痛いときは、背中を丸めていて、歩き方がぎこちなかったり、ゆっくりだったりします。
部屋の隅っこの方にいて、出てこないというのもよくあります。
体調が悪いときは触ると嫌がる子も多いので、そっとしておいてあげましょう。
一日様子を見て治らなければ、動物病院に伺うようにしましょう。
理由③内分泌の病気(ホルモンの異常)
ホルモンの異常で震えることもよくあります。
代表的なものに、
- 甲状腺機能亢進症(猫で多い)
- 甲状腺機能低下症(犬で多い)
- 副腎皮質機能亢進症;クッシング症候群(犬で多い)
- 副腎皮質機能低下症;アジソン病
などがあります。
理由④脳や神経の病気
脳や神経の病気が原因で震えることもあります。
脳神経の病気を疑う場合は、MRI検査を行うと診断がつくことが多いです。
脳や神経の病気が原因のときは、どこが震えているのかで考えます。
- 全身が震えている
- 四肢が震えている
- 頭部が震えている
で分類していきます。
全身が震えている
全身が震えている場合、
- 特発性(白い犬で起こることが多い)←原因不明
- 脳脊髄の病気
- 神経系に対する中毒物質
などが考えられます。
ノミ首輪を誤食してしまって、震えなど中毒症状が出たという事例もあります。
※ピレスロイド系の殺虫成分が神経に作用
四肢が震えている
- 重症筋無力症
- 老齢犬の震え
などが考えられます。
年を重ねると、手や足が震えてしまうということもあります。
頭部が震えている
- 小脳形成不全
滅多にないですがこのような病気も考えられます。
理由⑤筋肉や骨格系の病気
筋疲労や筋炎など筋肉の病気で震えることもあります。
筋生検や筋電図検査なども合わせて診断していきます。
理由⑥代謝性疾患
血液の異常で震えることもあります。
- 低血糖症
- 低カルシウム血症
- 低(高)カリウム血症
- 高アンモニア血症
- 高尿素窒素血症
などによって震えることがあります。
犬が震えるとき、病気か正常かを見極めるポイント
犬の震えが病気か?正常か?を見極めるポイントは、
- 震えの症状は常にあるか
- 時間や場所を選んで震えているのか
です。
朝だけ震えていたり、1日だけ震えている場合は、寒かったり、おなかが一時的に痛かったりすることが多いです。
ただ、肝臓が悪いと『食後だけ震える』といったこともあります。
震えが不規則であったとしても、続く場合には受診をしましょう。
【まとめ】犬が震える6つの理由【対処法も解説!】なぜ愛犬は震えるのか?
犬が震える理由は、
- 生理的なもの
- 痛み
- ホルモンの異常
- 脳や神経の病気
- 筋肉や骨格の病気
- 血液の病気
の6つがあります。
病気の震えの場合は、時間と場所を選ばず震えることが多いです。
まずはよく様子を観察して、治らなければ主治医の先生に相談してみましょう。