「愛猫には必ず猫草をあげるべき?」
「うちの子は、猫草を食べないんです…」
「猫草をあげると必ず吐くけど大丈夫?」
猫が猫草をむしゃむしゃ食べるのは、よく見る光景かもしれません。
でも、猫草を食べる猫や食べない猫、食べて吐く猫…など、様々な子がいて、なにが正解なのかは疑問ですよね。
猫草について、先日以下のツイートをしました。▼
犬も猫も草を食べるのは、正常の行動です。
毛玉を吐くためや、草を食いちぎる感触が獲物の毛をむしる感触に近いから…とも言われています。
食べない子もいるので無理にはあげなくていいです。
ただし、真の原因は解明されていないので、過剰に食べる場合には一度受診を😊 pic.twitter.com/at0eeiIzio— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) April 21, 2021
■本記事の内容
- 猫草とは?
- 猫が猫草を食べる理由
- 猫に猫草は必要?いつからあげるべき?
猫が猫草を食べるときには理由があります。
「愛猫に猫草をあげるべきか?」「あげるならどういった猫草がいいのか?」悩まれている飼い主様は、ぜひ読んでみてください。
目次
猫草とは『猫が好きこのんで食べる草』
猫草とは、特定の植物を指しているわけではなく、猫が好きこのんで食べる草全般のことを言います。
具体的には、イネ科植物の若い芽のことで、
- えん麦(えんばく;オーツ麦やオートムギとも言われる)
- エノコログサ(ねこじゃらし)
といった植物を指します。
キャットグラスやペットグラスと言われることもあり、ホームセンターやお花屋さんに、苗や種の状態で販売されています。
猫が猫草を食べる理由
猫が猫草を食べる理由には諸説ありますが、単純に『猫草を引きちぎる感じが好き』という説が一般的です。
それ以外にも、
- 気持ち悪くて吐き出すため
- 胃に貯まった毛を吐き出すため
- 足りない栄養素(食物繊維やビタミン)を補っている
- 食感が好き
- 便秘予防
- 何かしらのストレスがある
といったことが考えられています。
ただ、みんながみんな食べるわけではなく、草を見て育たなかった猫においては、全く興味を示さないことも多いです。
また、『吐きたいから食べる?』のか『食べるから吐く?』のかの疑問もあります。
これを判断するためには、
- いつも食べられる状況にしておき、食べた日だけ吐く場合は、吐きたいから食べている
- 猫草を与えた日だけ吐くなら、食べるから吐く
といったことになりますね。
【注意】食べてはいけない植物もある!
家の中にかざってある植物を食べた場合には、中毒症状を起こす可能性もあり危険です。
猫にとって危険な植物は数えきれないくらいあり、見極めが困難な場合も多いです。
そのため、猫草として販売されている植物以外は、部屋に飾らない方が無難でしょう。
- ネギ科:タマネギ、ネギ、ニンニク、ニラ、エシャロットなど
- ナス科:チョウセンアサガオ、イヌホウズキ、トマトなど
- ユリ科:テッポウユリ、オニユリ、チューリップ、ヒヤシンス、スズランなど
- サトイモ科:いわゆる観葉植物全般
猫にとって中毒性のある植物は、他にもたくさんあるのでチェックしてみてください。▼
猫草は猫にあげるべき?
この猫草ですが、食べなくても全く問題ありません。
バリバリ好き好んで食べる子には、適量をあげればいいですし、食べない子にはあえてあげる必要はありません。
そもそも、猫は肉食動物なので、植物の分解・吸収がへたっぴです。
猫草を食べても、そのまま吐くか便で出てくるのみとなります。
そのため、一度に大量にあげたりはせず、食べすぎには注意しましょう。
ただ、猫草を食べて毛玉をいっぱい吐く子の場合には、あげておいたほうが無難かもしれません。
その場合には、あわせて定期的にブラッシングをしてあげることも大切です。
いつからあげるべきか?
これも具体的な指標はありません。
ただ、子猫の場合は胃腸がまだしっかり育っていないので、消化不良を起こしてしまう可能性があります。
体が成長した1歳齢以降であげるといいでしょう。
また、胃腸が弱い子にもあえてあげる必要はありません。
【結論】猫草は猫に必要なのか?
ということで必ずしも必要ではないですが、好きならば適量あげるといい!ということになります。
ただ、猫草を食べることは、自然と触れ合うことでもあります。
完全室内飼いの猫にとっては、無機質な室内に猫草という『自然』があってもいいと思われます。
ストレス解消のためにも、何かしらの刺激は必要ですからね!
特に、食べてほしくないものを食べてしまうとき(異嗜;いし)などの際には、猫草をあげてみるのはおすすめです。
【まとめ】猫草は必要?猫が吐くときに食べる猫草の効果とは!?
猫に猫草は必ずしも必要ではないですが、ストレス解消や自然との触れ合いとなるため、食べる子にはあげるといいでしょう。
ただ、猫は肉食動物です。
バリバリ食べすぎる場合には何かしらの病気が潜んでいる可能性もあるので注意しましょう!