「愛犬の体が冷たい気がする…」
「子猫を拾ったのですが、体が冷たいです…」
「すごい震えているけど大丈夫かな…?」
など、愛犬や愛猫が低体温になってしまうことは時々あります。
■本記事の内容
- 犬と猫の低体温症の原因とは?
- どういった症状が出るの?
- 効果的な温め方
なんとなくペットの体温が冷たいな…というときには、是非読んでみてください。
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目次
犬や猫が低体温症になる原因は?
当たり前かもしれないですが、「寒い環境におかれている」ことが、犬や猫の体温が下がってしまうときの原因として最も多いです。
他にも、
- 子犬や子猫・高齢の子(体温調節がうまくないため)
- 病気がある(DIC;播種性血管内凝固、甲状腺機能低下症など)
- ケガをしている(出血など)
といった理由で低体温になってしまいます。
また、体が濡れた状態でいても、体温を簡単に奪われてしまいます。
生まれたての子や外飼いの子、シャンプー後などは注意が必要です。
これから暖かく(暑く)なってくると、熱中症になりやすくなりますが、その際の「冷やしすぎ」で低体温となってしまうこともあります。
37.0℃はすでに低体温
犬や猫の場合、37.0℃はすでに低体温です。
体温によって重症度が大きく3つに分類されています。▼
分類 | 体温 |
---|---|
軽度低体温症 | 32~37.5℃ |
中等度低体温症 | 28~32℃ |
重度低体温症 | 28℃未満 |
軽度・中等度の場合には、保温と迅速な処置で救命できることも多いですが、重度低体温症の場合は、亡くなってしまう可能性が高いです。
「触った感じが何となく冷たいかも…」というだけでは判断することができない場合も多く、日頃からの体温測定が重要です。▼
ペットの低体温症の症状
低体温のときの症状は「震えている」が多いと思います。
ただし、この震えの症状は、あまりにも体温が下がってしまった場合(31℃未満)にはみられなくなります。
他にも、
- 元気や食欲がない
- からだが冷たい
- 呼吸が速い、浅い
- ぐったりしている
- 真っ白
- 不整脈や徐脈
- 低血圧
- 嘔吐
- けいれん
などと様々あります。
「低体温症」は、重度のときは亡くなってしまうこともある怖い病気なので、早く発見して治療を受ける必要があります。
震えているときは他の原因のこともあります。ご参照ください。▼
どうやって温めたらいい?【効果的に温める方法】
まずは、温かい環境に動物を移動させます。
保温マットやホットカーペットなどの上に置いてあげ、毛布・タオルなどで全身を覆います。
保温マットがなければ、段ボールなどの狭い空間に入れて、毛布をかけてあげます。
カイロや湯たんぽなどを股にはさんだり、背中に当ててあげて、さらに保温を強化します。
からだが濡れている場合には、同時にドライヤーなどでしっかり乾かしてあげましょう。
動物は体温が下がり始める(具合が悪い)と、冷たいところに行きたがるようになります。
そのままにしておくと命に関わることになるので、温かいところに連れていき、必要に応じて動物病院で処置を受けましょう。
この処置は、災害時など緊急の処置としても役立ちます。
温めても状態に改善がなければ、動物病院に伺うようにしましょう。
愛犬・愛猫が低体温症の場合にはすぐに動物病院へ!
動物病院に行くまでに、いかに温めてあげるかが、その後の回復に関わってきます。
動物が低体温になっているときに動物病院で行う処置も、基本的には「温める」ということです。
温かい点滴をしたり、胃や直腸を温かいお湯で洗浄したりもします。
体が小さい子や子犬・子猫の場合には、お風呂に入れることもあります。
【まとめ】犬猫の低体温症の原因や症状、温め方を解説
犬や猫が低体温になってしまった時の対処法は、当たり前ですが「温める」ことです。
体温が下がりすぎると、亡くなってしまうこともあります。
特に子犬や子猫、高齢の子を飼っている飼い主様は、寒い日などには、可能な限り温かい環境を用意して、低体温症にならないようこころがけてあげてくださいね。