「愛犬が朝方に白い泡を吐きます…」
「愛猫がお腹がすくと吐いてしまいます…」
「元気なんだけど吐いちゃうんです…」
などと、犬や猫はお腹がすきすぎると吐いてしまうことがよくあります。
先日、以下のツイートをしました。
元気な犬猫が吐く場合には
・空腹
・食べすぎ
・早食い
・急いで水を飲む
・食事の変更
・毛玉を吐く;猫
…が考えられます。
空腹時の嘔吐は『胆汁嘔吐症候群』と呼ばれ、寝てる間に胆汁が胃に逆流するため生じます。
人だと「おなかがすいた」と言って吐くと驚きますが、動物ではよくあったりします— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) September 29, 2021
元気な犬猫が吐く場合には
・空腹
・食べすぎ
・早食い
・急いで水を飲む
・食事の変更
・毛玉を吐く;猫
…が考えられます。
空腹時の嘔吐は『胆汁嘔吐症候群』と呼ばれ、寝てる間に胆汁が胃に逆流するため生じます。
人だと「おなかがすいた」と言って吐くと驚きますが、動物ではよくあったりします
■本記事の内容
- 犬と猫はなぜ空腹で吐くの?
- 吐くのをやめさせる方法は?
- 動物病院に行くべきタイミングって?
愛犬や愛猫が元気なのに吐いてしまう…というときには、ぜひ読んでみてくださいね。
目次
犬と猫は空腹で吐くことがある【胆汁嘔吐症候群】
犬や猫は臨床的に全く問題がなくても吐いてしまうことがあります。
その一つに「空腹時に吐く」ということがあります。
食事の回数が少ない犬や猫が、空腹時(特に早朝)に吐いてしまうことが多いです。
吐物は、胃液・胆汁・(白や黄色の)泡などで、臨床的には「胆汁嘔吐症候群(たんじゅうおうとしょうこうぐん)」と呼ばれています。
原因は寝ている間に胆汁が胃内に逆流するためと言われていますが、実際のところはよく分かっていません。
吐いてしまっても、その後の食事をしっかり食べ、その後は吐かないといった特徴があります。
元気なのに吐く場合
元気なのに吐いてしまう場合には、胆汁嘔吐症候群以外にも、
- 早食い
- 食べすぎ
- 毛玉を吐く
- 急いで水を飲む
なんてときもあります。
猫の場合は、1日のうちの2~3時間程度を毛づくろいに使っているとも言われており、そのためたくさんの被毛を飲み込んでしまいます。
飲み込んだ毛の大半は便から出てきますが、一部は吐くことで排出しています。
また、エサの変更に関連して吐いてしまうこともあります(←アレルギーや食物不耐性、エサの劣化などが関与)。
犬猫の胆汁嘔吐症候群の対処法【空腹の時間を減らす】
犬や猫が空腹時に吐いてしまうときは、
- 食事量は変えないまま、食事回数を増やす
- 寝る前に食事を少し与える
- 朝早くに食事を与える
など「空腹にならないようにして」対応しましょう。
また、
「お留守番のときに吐いている…」
「早朝、空腹で吐いている…」
「おなかがすいて起こされる…」
といったときは、自動給餌器を設置することも方法の一つです。
あらかじめ設定した時間で1日4回まで自動で給餌ができるので、早朝や夕方ごろなど、飼い主様のペースでごはんをあげることが可能です。
特に、猫はちょこちょこ食いをする動物です。
頻回での給餌は、ネズミや昆虫などを捕まえては食べ…という自然のリズムに近づくものでもあります。
食べない・吐きが続く場合には動物病院へ~薬で治療
空腹性の嘔吐は生理現象でもありますが、吐きが続くことはあまりよくありません。
また、空腹時の嘔吐が必ずしも生理的なものだとは限りません。
以前に、元気で食欲はあるけど、週に1,2回吐いていて、薬を飲むと多少コントロールできるけど、やっぱり吐く…という子が、消化器の腫瘍であったことがありました。
慢性的に続く吐き気は、内視鏡などの検査をして、しっかり診断をしていく必要があります。
【まとめ】犬や猫が空腹で吐くときの対処法
犬や猫は空腹時に吐いてしまうことがあります。
生理的なものではありますが、頻度が多い場合や元気食欲がない場合などには、検査や治療の対象となります。
小分けであげたり、遅めの食事などで改善がなければ、主治医の先生にご相談くださいね。