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【犬がハアハア(パンティング)する】病気か正常かを判断するポイントを解説!

【犬がハアハアする】パンティングが病気か正常かを判断するポイントを解説!

「愛犬が急にハアハアしだしました…」

「暑くないのにハアハアしています…」

「動物病院から帰ってきてから、ずっとハァハァしています…」

など、愛犬がハアハアしていると不安になってしまいますよね。

トラまりも
トラまりも
暑いのかな?病気なのかな?どうしよう…って思っちゃうよね。

先日、以下をツイートしました。▼

犬がハアハアするパンティングは、
・暑い
・緊張、怖い
・トイレを我慢
など生理的なものもありますが、
・どこかが痛い
・心臓や呼吸器の病気
・発作
の可能性もあり注意が必要
猫でのハアハアは、興奮したり走った後に一時的なら正常だが、それ以外なら危険。
食欲がなかったり続く場合は病院へ

■本記事の内容

  • 犬がハアハアする原因
  • 病院に行くべきハアハアもあるの?
  • 家でできる処置って何かある?

愛犬のパンティングは病気のこともあるので、愛犬がハアハアしている場合には、ぜひ読んでみてください!

犬がハアハアしている「病気ではないとき」の4つの原因

犬がハアハアしている「病気ではないとき」の原因4つ

犬のハアハアは「パンティング」といいます。

パンティングの多くは、正常(生理現象)でしていることが多いです。

生理現象でハアハアするときは、

  • 暑いとき
  • 緊張しているとき
  • 怖いとき
  • トイレを我慢しているとき

などがよくみられます。

原因①暑いとき

最も多いのが暑いときです。

犬は体温調節のために汗をかくことができないので、パンティングをして体の熱を下げます。

ただし、夏場の過剰なパンティングは、熱中症の可能性もあるので注意してください。

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原因②緊張しているとき

緊張でハアハアする子もよくいます。

動物病院に来ると、目を見開いてハアハアしているっていうのにはよく遭遇します。

また、他の犬に会ったり、知らない場所へ行くとハアハアする子もいます。

緊張でしている場合は、

  • 突然はじまる
  • 震えていることもある

ので、分かりやすいかもしれません。

原因③怖いとき

怖いときにもハアハアします。

例として、

  • かみなりの音
  • 花火の音
  • 工事の音

などが聞こえると、突然落ち着きがなくなり、ハアハアしだすというのはよくあります。

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原因④トイレを我慢しているとき

意外とこれもよくあります。

外でしかトイレをしない犬によくみられ、ハアハアしながら玄関に行ったりウロウロしたり…といった感じです。

トラまりも
トラまりも
トイレをすれば治るから判断できるね!

犬がハアハアしている「病気のとき」の4つの原因

犬がハアハアしている「病気のとき」の原因4つ

生理現象の場合は、状況や環境を変えると落ち着くのに対し、病気のハアハアの場合は、様子を見ていてもよくならないことが多いです。

考えられる原因として、

  1. 痛み
  2. 呼吸器の病気
  3. 心臓の病気
  4. 発作(てんかん発作など)

などがあります。

原因①おなかや骨格などが痛い

おなかが痛かったり、体のどこかが痛くてハアハアしていることがあります。

パンティングに加えて、

  • 落ち着きがない
  • 抱っこすると嫌がる(キャンという)
  • 寝てもすぐ起きる(寝られない)
  • 食欲がない
  • 吐いたり下痢する
  • 部屋の隅の方に行く
  • 祈りの姿勢をしている

などが同時に見られることがあります。

便をしたり、吐いたりすると落ち着く場合もあるので、安静にしてしばらく様子を見てあげるといいことが多いです。

トラまりも
トラまりも
無理に抱っことか触ったりすると、嫌がったり怒ったりすることがあるよ。あまり触らず、遠くからよく様子をみてあげよう。
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原因②呼吸器の病気がある

苦しくて、ハアハアしていることもあります。

呼吸器の病気か見るべきポイントとして、

  • 呼吸器の持病はないか
  • フードを急いで食べたあとではないか
  • 白米やパン・リンゴなど喉に詰まるものを丸飲みしてないか
  • ガーガーやピーピーといった、呼吸に伴う変な音はないか
  • パグやフレンチブルドックなど短頭種ではないか

などがあります。

これらが当てはまる場合は、呼吸器疾患が原因のハアハアの可能性もあります。

また、この場合は緊急の可能性もあります。

ハアハアに加えて、

  • 舌の色が紫色や白色、レンガ色だったり、
  • 泡をふいていたり、
  • 呼吸が明らかに速かったり、
  • ぐったりしている

といったような場合は、すぐに動物病院に連絡をしてください。

原因③心臓の病気がある

これもまた、苦しくてハアハアしている可能性があります。

  • 僧帽弁閉鎖不全症など心疾患
  • 先天性心疾患
  • 高血圧

などの病気がある子は注意が必要です。

トラまりも
トラまりも
肺水腫という、肺に水が貯まってしまう緊急な状況の可能性もあるから、注意してね。

心臓の持病がある子の場合、「最近ハアハアが増えてきたな…」と思ったら、動物病院で検査をしてもらったほうがいいです。

心臓病があまりよくないときは、

  • 自宅に酸素室を用意したり、
  • 悪くなったときの緊急薬をもらう

といいですね。

いずれにしても、心臓病の治療中の子は、主治医の先生に確認するといいでしょう。

原因④発作

突然ハアハアしだして、

  • よだれや泡が出たり、
  • 意識がなかったり、
  • 歩き方が変になったり、
  • いつもと様子が違う…

といった場合は、発作が起きている可能性もあります。

トラまりも
トラまりも
フレンチブルドックが、涼しい部屋で突然ハアハアしだして倒れたってことがあったよ…

一時的な発作の場合は、数分でおさまることが多いですが、落ち着いた場合でも、一度動物病院に確認しましょう。

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犬がハアハアしているときは病院に行くべき?見るべき2つのポイント

犬がハアハアしているときは病院に行くべき?見るべき2つのポイント

以前あったのが、「床暖房が暑くてハアハアしている」ことがありました。

また、「散歩に行ったらハアハアしなくなった」ということもありました。おしっこを我慢していたのですね。

ある特定の時だけハアハアなるとしたら、病気ではない可能性が高いです。

トラまりも
トラまりも
いま一度、「状況」や「環境」をチェックして直してみてね !

緊急性があるかどうか判断する材料として、見るべきポイントは2つです。

食欲があるか

呼吸器や心臓病など病気が原因でハアハアしている場合は、

いつもよく食べる子でも食欲がなくなることが多いです。

トラまりも
トラまりも
おやつやささみなど、好きなものを出して試してみるといいです。

横になって寝られるか

苦しいときは、

落ち着きがなくうろうろしているときが多いです。

寝ては立って、また寝ては場所を変えて…という場合は要注意です。

トラまりも
トラまりも
心配なときは、主治医の先生に確認してね。万が一の夜間病院を、日頃から確認しておくといいよ。

犬がハアハアしているときに自宅でできること

犬がハアハアしているときに自宅でできること

犬がハアハアしているとき、自宅でできることもあります。

暑かったり興奮している場合は、冷やしたり、状況を変えてあげてください。

吐いてしまったり、食後の場合は、おなかやどこかが痛い可能性があります。

その後は絶食で安静にして、早めに寝かせてください。

トラまりも
トラまりも
不安な場合は、主治医の先生にご確認ください。

【まとめ】犬がハアハア(パンティング)するときの対処法

病気4パターン、正常4パターンで解説しました。

犬がハアハアしているときは多くは正常反応ですが、緊急性がある場合もあります。

ぐったりしてないか?落ち着きはどうか?などを合わせて判断してみてください。

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トラまりも
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