「愛犬が急にハアハアしだしました…」
「暑くないのにハアハアしています…」
「動物病院から帰ってきてから、ずっとハァハァしています…」
など、愛犬がハアハアしていると不安になってしまいますよね。
先日、以下をツイートしました。▼
犬がハアハアするパンティングは、
・暑い
・緊張、怖い
・トイレを我慢
など生理的なものもありますが、
・どこかが痛い
・心臓や呼吸器の病気
・発作
の可能性もあり注意が必要⚠️
猫でのハアハアは、興奮したり走った後に一時的なら正常だが、それ以外なら危険。
食欲がなかったり続く場合は病院へ🚑— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) June 6, 2021
犬がハアハアするパンティングは、
・暑い
・緊張、怖い
・トイレを我慢
など生理的なものもありますが、
・どこかが痛い
・心臓や呼吸器の病気
・発作
の可能性もあり注意が必要
猫でのハアハアは、興奮したり走った後に一時的なら正常だが、それ以外なら危険。
食欲がなかったり続く場合は病院へ
■本記事の内容
- 犬がハアハアする原因
- 病院に行くべきハアハアもあるの?
- 家でできる処置って何かある?
愛犬のパンティングは病気のこともあるので、愛犬がハアハアしている場合には、ぜひ読んでみてください!
目次
犬がハアハアしている「病気ではないとき」の4つの原因

犬のハアハアは「パンティング」といいます。
パンティングの多くは、正常(生理現象)でしていることが多いです。
生理現象でハアハアするときは、
- 暑いとき
- 緊張しているとき
- 怖いとき
- トイレを我慢しているとき
などがよくみられます。
原因①暑いとき
最も多いのが暑いときです。
犬は体温調節のために汗をかくことができないので、パンティングをして体の熱を下げます。
ただし、夏場の過剰なパンティングは、熱中症の可能性もあるので注意してください。

原因②緊張しているとき
緊張でハアハアする子もよくいます。
動物病院に来ると、目を見開いてハアハアしているっていうのにはよく遭遇します。
また、他の犬に会ったり、知らない場所へ行くとハアハアする子もいます。
緊張でしている場合は、
- 突然はじまる
- 震えていることもある
ので、分かりやすいかもしれません。
原因③怖いとき
怖いときにもハアハアします。
例として、
- かみなりの音
- 花火の音
- 工事の音
などが聞こえると、突然落ち着きがなくなり、ハアハアしだすというのはよくあります。



原因④トイレを我慢しているとき
意外とこれもよくあります。
外でしかトイレをしない犬によくみられ、ハアハアしながら玄関に行ったりウロウロしたり…といった感じです。
犬がハアハアしている「病気のとき」の4つの原因


生理現象の場合は、状況や環境を変えると落ち着くのに対し、病気のハアハアの場合は、様子を見ていてもよくならないことが多いです。
考えられる原因として、
- 痛み
- 呼吸器の病気
- 心臓の病気
- 発作(てんかん発作など)
などがあります。
原因①おなかや骨格などが痛い
おなかが痛かったり、体のどこかが痛くてハアハアしていることがあります。
パンティングに加えて、
- 落ち着きがない
- 抱っこすると嫌がる(キャンという)
- 寝てもすぐ起きる(寝られない)
- 食欲がない
- 吐いたり下痢する
- 部屋の隅の方に行く
- 祈りの姿勢をしている
などが同時に見られることがあります。
便をしたり、吐いたりすると落ち着く場合もあるので、安静にしてしばらく様子を見てあげるといいことが多いです。



原因②呼吸器の病気がある
苦しくて、ハアハアしていることもあります。
呼吸器の病気か見るべきポイントとして、
- 呼吸器の持病はないか
- フードを急いで食べたあとではないか
- 白米やパン・リンゴなど喉に詰まるものを丸飲みしてないか
- ガーガーやピーピーといった、呼吸に伴う変な音はないか
- パグやフレンチブルドックなど短頭種ではないか
などがあります。
これらが当てはまる場合は、呼吸器疾患が原因のハアハアの可能性もあります。
また、この場合は緊急の可能性もあります。
ハアハアに加えて、
- 舌の色が紫色や白色、レンガ色だったり、
- 泡をふいていたり、
- 呼吸が明らかに速かったり、
- ぐったりしている
といったような場合は、すぐに動物病院に連絡をしてください。
原因③心臓の病気がある
これもまた、苦しくてハアハアしている可能性があります。
- 僧帽弁閉鎖不全症など心疾患
- 先天性心疾患
- 高血圧
などの病気がある子は注意が必要です。
心臓の持病がある子の場合、「最近ハアハアが増えてきたな…」と思ったら、動物病院で検査をしてもらったほうがいいです。
心臓病があまりよくないときは、
- 自宅に酸素室を用意したり、
- 悪くなったときの緊急薬をもらう
といいですね。
いずれにしても、心臓病の治療中の子は、主治医の先生に確認するといいでしょう。
原因④発作
突然ハアハアしだして、
- よだれや泡が出たり、
- 意識がなかったり、
- 歩き方が変になったり、
- いつもと様子が違う…
といった場合は、発作が起きている可能性もあります。
一時的な発作の場合は、数分でおさまることが多いですが、落ち着いた場合でも、一度動物病院に確認しましょう。



犬がハアハアしているときは病院に行くべき?見るべき2つのポイント


以前あったのが、「床暖房が暑くてハアハアしている」ことがありました。
また、「散歩に行ったらハアハアしなくなった」ということもありました。おしっこを我慢していたのですね。
ある特定の時だけハアハアなるとしたら、病気ではない可能性が高いです。
緊急性があるかどうか判断する材料として、見るべきポイントは2つです。
食欲があるか
呼吸器や心臓病など病気が原因でハアハアしている場合は、
いつもよく食べる子でも食欲がなくなることが多いです。
横になって寝られるか
苦しいときは、
落ち着きがなくうろうろしているときが多いです。
寝ては立って、また寝ては場所を変えて…という場合は要注意です。
犬がハアハアしているときに自宅でできること


犬がハアハアしているとき、自宅でできることもあります。
暑かったり興奮している場合は、冷やしたり、状況を変えてあげてください。
吐いてしまったり、食後の場合は、おなかやどこかが痛い可能性があります。
その後は絶食で安静にして、早めに寝かせてください。
【まとめ】犬がハアハア(パンティング)するときの対処法
病気4パターン、正常4パターンで解説しました。
犬がハアハアしているときは多くは正常反応ですが、緊急性がある場合もあります。
ぐったりしてないか?落ち着きはどうか?などを合わせて判断してみてください。