「愛猫がトイレではない所で排せつしてしまいます…」
「粗相がひどくて困っています…」
「トイレのフチに足をかけて排せつします…」
などは、愛猫のトイレがイマイチな可能性もあります。
先日、以下のツイートをしました。▼
猫のお気に入りトイレは、
・体長の1.5倍以上の大きさ、小さいならカバーなし
・清潔;においよりブツがないことが重要
・静かでアクセスしやすい位置
・細かい砂で固まりやすい
・夜でも真っ暗にならない場所
・飼育頭数+1個以上
です😊
トイレを変える場合は急に変えず、今までのものも置いておく🐱— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) May 4, 2021
猫のお気に入りトイレは、
・体長の1.5倍以上の大きさ、小さいならカバーなし
・清潔;においよりブツがないことが重要
・静かでアクセスしやすい位置
・細かい砂で固まりやすい
・夜でも真っ暗にならない場所
・飼育頭数+1個以上
です。
トイレを変える場合は急に変えず、今までのものも置いておく。
猫はトイレ環境が悪いと、いろんなところで排せつしたり、泌尿器の病気になってしまうことが多いです。
快適なトイレを作ってあげて、愛猫の粗相をなくしたい飼い主様は、ぜひ読んでみてください。
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目次
猫が好むトイレとは?【7つのポイントで病気予防!】
猫が排せつをするときは、
「トイレに入ってウロウロしてにおいをかぎ、砂を掘って、その場所に排泄をし、砂をかける…」
といった一連のながれがあります。
これをスムーズにできるトイレこそがいいトイレといえます。
以下で、どんなトイレが猫にとってお気に入りのトイレなのか、分けて解説していきますね。
①体長の1.5倍以上の大きさ
猫が好きなトイレは、ある程度大きいトイレです。
具体的には、体長の1.5倍以上の大きさのトイレです(横幅50cm以上)。
ただし、部屋の都合で、なかなか大きいトイレを用意できない場合もありますよね。
大きいトイレが用意できない場合には、フタ(カバー)のないトイレにすると動きがとりやすくなります。
②きれいで清潔
人も汚いトイレはイヤですよね…
それは猫も同じです。
猫は「汚れたトイレを使うくらいなら、別の場所で排泄しよう!」とする動物です。
また、トイレに何かがあると(排せつ物でなくても)ダメ!といった研究もあります。
つまり、ニセモノの排せつ物がトイレに置いてあっても、もうトイレではしてくれない…ということです。
猫にとっては、においがダメということでなく、ブツがあることがNGということが分かる研究です。
③鉱物系の砂をたっぷりの量
猫砂の種類は、細かくて固まりやすいものを好むとされています。
しっかり砂かきができて、手足が汚れないからですね。
そして、しっかり砂かきができるように、ある程度厚く敷いてあげるようにしましょう(5cm程度)。
システムトイレ用の大きめの砂はあまり好まず、排せつを我慢しがちになってしまうこともあります。
④静かでアクセスしやすい場所
猫のトイレは大きな物音のしない、静かな場所に置いてあげるようにしましょう。
ただ、静かがゆえ、アクセスしにくく遠い場所になってしまうことはかえってNGです。
⑤暗闇すぎるのもダメ
猫は夜行性と思われがちですが、「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」といって薄暗いところで活動する動物です。
そのためトイレまでの道筋が暗すぎると、トイレ自体が見えなくなってしまう可能性もあります。
薄暗くて大丈夫なので、少しの明かりをつけておいてあげるようにしましょう。
⑥頭数+1個のトイレ
粗相が多い子や多頭飼いの場合には、トイレを1つだけでなく、頭数+1個(2匹飼っているならトイレは3個)用意してあげましょう。
⑦シニア猫なら段差がないトイレを
シニア猫の場合、変形性関節症のように足腰が弱っていることが多いので、トイレの段差をなくしてあげるほうがいいです。
段差の少ない、もしくは入口が低くなっているトイレにしてあげましょう。
獣医師おすすめ!猫のトイレ3選~快適で病気の予防!
以上の7つの点を考慮し、獣医師としておすすめできる猫トイレは以下の3つです。▼
ニオイをとる砂専用猫トイレ
入り口を低くし、大きさも体長の1.5倍に設計。
オープンタイプでニオイもこもらず、掃除もしやすい猫トイレです。
リッチェル コロル ネコトイレ
広くて深いため、たっぷりの猫砂を入れることができます。
思いっきり砂かきをできるので、ストレスなく排せつが可能です。
メガトレー
業界最大級のメガサイズ。
ある程度の高さがあることで、砂の飛び散りやスプレーをしっかりガード。
もちろん、丸洗いOKでお手入れ楽チンです!
もし、トイレを変更する場合には、しばらくは今まで使用していたトイレも置いておくようにしましょう。
猫がトイレを気に入っていない!?失敗する原因とは?
猫がトイレを気に入っていない仕草はいくつかあります。
- 空中をかきかきする
- トイレをしたあと砂かきをしない(マーキングの意味もある)
- 粗相をする
- トイレのフチに足をかけて排せつする(トイレが小さい、砂が気に入らない、警戒している)
- なかなか排せつしない
空中をかきかきするのは、野生の猫は広い土や砂の上にトイレをしていたためだと思われます。
適当にかきかきすれば排せつ物に砂がかかっていたのでしょう。
粗相をしてしまったり、なかなか排せつしない場合は、膀胱炎や尿石症など泌尿器のトラブルがある可能性もあります。
一度、動物病院で尿検査を受けるようにしましょう。▼
猫のトイレの回数とは?【うちの子は多い?少ない?】
猫のトイレ(排尿)の回数は通常は、1日に2~4回程度の子が多いです。
ただし、1日1回の子や、場合によっては排せつしない日もあります。
「今日は1回もトイレに行かないんです(排尿しないんです)…」
という飼い主様もよくいらっしゃいます。
腎臓病や膀胱炎などの基礎疾患がなく、元気食欲があって、もよおしているのに出ない(何度もトイレに行っているのに出ない)という状況でなけば、単純におしっこをしたくないだけの可能性もあるので、その日は経過をみてあげていい場合も多いです。
【まとめ】獣医師おすすめの猫トイレとは?
猫が好むトイレとは、
「大きく清潔で、アクセスしやすいサラサラの猫砂がたっぷり入ったトイレ」です。
ニオイが部屋中に広がらない、トイレ掃除の手間が減るといった飼い主様にとっての利便性も大事ですが、猫にとって排泄しやすいトイレを選んであげることも同じくらい重要です。
長生きしてもらうためにも、快適なトイレ環境を作ってあげましょう!