猫を始めて飼ったとき、
「ところで猫ってシャンプーするの?」
という疑問を持たれている飼い主様は多くいらっしゃいます。
そう、猫は一般的にシャンプーをしなくて大丈夫ですが、シャンプーをしたほうがいい場合もあります。
猫のシャンプーについて、先日以下のツイートをしました。▼
猫のシャンプーは短毛の子は必須ではないですが、うちの猫は慣れているので2ヶ月に1回程行います。
暖かい日の日中に行えば、暖房と日光で自然乾燥☀️
シャンプーが苦手な子に無理に行うのはダメ。
パニックになって危険です。
はじめての場合は一気にやろうとせず、足先だけ、おしりだけなどで対応。 pic.twitter.com/gkrvjHXmif— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) December 27, 2021
猫のシャンプーは短毛の子は必須ではないですが、うちの猫は慣れているので2ヶ月に1回程行います。
暖かい日の日中に行えば、暖房と日光で自然乾燥。
シャンプーが苦手な子に無理に行うのはダメ。
パニックになって危険です。
はじめての場合は一気にやろうとせず、足先だけ、おしりだけなどで対応。
この記事では、
- なぜ猫はシャンプーしなくていいの?
- 猫がシャンプーすべきときはどんなとき?
- 嫌がらないでシャンプーするやり方は?
などを分かりやすく解説していきます。
3分で読める記事になっているので、猫のシャンプーをする前に読んでみてください!
目次
猫はシャンプーしなくていい動物
![猫はシャンプーしなくていい動物](https://marimo-vet.com/blog/wp-content/uploads/2020/07/rebecca-campbell-qTjZRAi7ZaU-unsplash-e1640594238567.jpg)
犬を飼ったことがある方は、月に1回くらいトリミングに連れて行ったり、シャンプーしたりしますよね。
でも、猫に関してはどうすればよいのだろうか…と思われる方もいらっしゃいます。
猫は、シャンプーしなくていいです!
というより、シャンプーをするとパニックになって、場合によっては命を落とすこともあります。
お風呂に水を張っておくのも危険!
![猫のお風呂](https://marimo-vet.com/blog/wp-content/uploads/2020/07/neko-ohuro-640x360.jpg)
以前あった事故として、張ったままのお風呂に猫が落ちてしまい、パニックで呼吸困難になってしまったということがありました。
猫は水が苦手な動物です。
もちろん、水が得意な猫もいますが、そうでない猫が大半なので、水回りには気をつけるようにしましょう!
猫がシャンプーをすべきなのはどんなとき?
![](https://marimo-vet.com/blog/wp-content/uploads/2020/07/tyoumouneko-640x360.jpg)
猫でもシャンプーをしたほうがいい場合もあります。
- ダニやノミがたくさんついているとき
- ノミ糞がたくさんついているとき
- 皮膚病のとき
- 毛玉がたくさんあるとき
- べたべたしたもの(ネズミ捕りなど)がついたとき
- 飼い主様が猫アレルギーのとき
- 長毛種
などはシャンプーをしたほうがいいです。
一つずつ説明していきますね。
①ダニやノミがたくさんついているとき
![のみ](https://marimo-vet.com/blog/wp-content/uploads/2020/07/nomihun-640x360.jpg)
外に出る子や、拾ってきた子猫などは、ダニやノミがたくさんついています。
ダニノミ予防をしている室内飼い猫でも、なぜか多くダニノミがついている場合もあります。
そんなときは、シャンプーをして物理的に落とす必要があります。
②ノミ糞がたくさんついているとき
ノミ糞がついているときは、ノミがいるということです。
ノミ自体はささっと毛の中に隠れてしまうので、見つけられないこともあります。
③皮膚病のとき
皮膚病のときは、薬用のシャンプーで洗う必要があります。
猫はあまり細菌感染の皮膚病にはならないですが、真菌感染や外傷による傷ができるときはあります。
獣医師に処方された薬や薬用シャンプーで治療しましょう。
④毛玉がたくさんあるとき
毛玉を放置しておくと、皮膚がただれ、皮膚病になってしまいます。
バリカンで毛玉を適切にカットし、シャンプーをしてあげる必要があります。
ハサミによる事故は多いので、難しければ動物病院で行ってもらいましょう。
⑤べたべたしたもの(ネズミ捕りなど)がついたとき
外に出る猫は、体がべたべたになって帰ってくることがよくあります。
ネズミを追っかけていたり、狭いところに入ったときに『とりもち』がつくのだと思われます。
シャンプーを用いて、根気強く落とす必要があります。
無理に落とそうとすると時間がかかるので、取り切れない部分は次回にしたり、カットしちゃうといいです。
⑥飼い主様が猫アレルギーのとき
猫アレルギーのときは、猫の毛が部屋に舞うのを防ぐために、定期的にシャンプーして余分な毛を落としておくことが有効です。
![【朗報!】猫アレルギーでも猫を飼いたい!原因や5つの対策を獣医師が解説](https://marimo-vet.com/blog/wp-content/uploads/2021/06/猫アレルギー-320x180.png)
⑦長毛種
長毛種は自分での毛づくろいが行き届かない場合が多いので、ブラッシングと定期的なシャンプーが必要です。
体が大きな猫が多いので、難しい場合には動物病院で行うようにしましょう。
猫のシャンプーのやり方【コツも解説】
![](https://marimo-vet.com/blog/wp-content/uploads/2020/07/neko-syanpu-640x360.jpg)
![](https://marimo-vet.com/blog/wp-content/uploads/2020/07/neko-syanpu-640x360.jpg)
まずはブラッシングをして、毛玉や汚れを落とすようにしましょう。
猫は、水が苦手な子が多いので、まずは水に慣らすことから始めましょう。
いきなりシャワーを当てるのではなく、洗面器にぬるま湯を張って足先を入れるなど、少しずつ行いましょう。
慣れてきたり嫌がらない場合は、全身にぬるめのシャワーをかけてあげましょう。
このとき、猫の前足が動かないように、片手で保定することでやりやすくなります。
![猫のシャンプー](https://marimo-vet.com/blog/wp-content/uploads/2020/07/20211227_174209-e1640937284579.jpg)
![猫のシャンプー](https://marimo-vet.com/blog/wp-content/uploads/2020/07/20211227_174209-e1640937284579.jpg)
頭部は嫌がる猫が多いので、スポンジで優しく濡らすようにするといいです。
また、シャンプーは薄めて使うのではなく、皮膚に擦りこんで泡立てるようにするといいです。
特に薬用シャンプーの場合には薄めてしまうと効果が落ちてしまうので、塗りこむ感じで使用していきましょう。
アイリスプラザ ペット用バスタブ
ペット用バスタブを使うと、体もすっぽり入るし、安心して使用できます。
また、本体底面に滑りにくい素材を使用しいるので、猫が滑ってしまう事もありません。
シャワーやドライヤーを固定できるフックもついています。
底面には水抜き栓がついているので、シャンプー途中での水抜きもラクラクです。
いきなり、シャワーをあてると、パニックになることがあるので、まずは貯めた少量のぬるま湯で慣らしましょう。
慣れてきたら、シャワーを体に当てて、少しずつやってみましょう。
タオルの使い方
シャンプーが終わったびしょ濡れの猫をバスタオルの上に置き、よく拭いてあげましょう。
水気がなくなるまでには、2,3枚のバスタオルが必要でしょう。
ドライヤーの使い方
ドライヤーの音にびっくりしてしまう子もいます。
日頃から音を聞かせたり、猫の近くで髪を乾かしてみるといいでしょう。
ブラッシングしながら毛並みを整えていきましょう。
短毛の場合、夏場や暖房器具があるときには、よくタオルドライして自然乾燥でもOKです。
猫がシャンプーを嫌がるとき
猫がシャンプーを嫌がるときは、無理に行わず、ドライシャンプーやブラッシングで対応しましょう。
また、子猫のうちから水に慣らすことで、嫌がらない子になる場合が多いです。
ドライシャンプー
シャンプーが難しい子は、水を使わないドライシャンプーをしてもいいです。
ただ、猫のドライシャンプーの効果は主に「におい消し」です。
シャンプーの意味はないので注意してください。
ゾイック ドライシャンプー
「ゾイック ドライシャンプー」は、洗い流さない拭き取り用なので、シャンプーが苦手なネコちゃんにも使用できます。
速乾性で被毛の乾きが早く、短時間でできるため、猫に余分なストレスをかけずに行えます。
また、被毛のもつれや毛玉を防ぐことができます。
日頃のブラッシング
定期的なブラッシングが、ダニノミ予防や毛玉の予防になります。
猫とのコミュニケーションにもなるので、子猫のうちから行うといいでしょう。
猫のシャンプーは動物病院で行うと安心!
![猫のシャンプーは動物病院で行うと安心!](https://marimo-vet.com/blog/wp-content/uploads/2020/12/shutterstock_515263852-scaled-e1606883429399.jpg)
![猫のシャンプーは動物病院で行うと安心!](https://marimo-vet.com/blog/wp-content/uploads/2020/12/shutterstock_515263852-scaled-e1606883429399.jpg)
自宅で猫のシャンプーをするのは、なかなか難しいです。
なので、シャンプーやカットをしたいときは動物病院にお願いするといいです。
鎮静剤を使うときもある
何度もお伝えしている通り、猫はシャンプーがとても苦手です。
動物病院では、鎮静剤を使ってシャンプーを行う場合が多いです。
「鎮静剤って…怖いような…」
と思われるかもしれませんが、嫌がるのを押さえつけてシャンプーする方が、よっぽど危ないです。
もちろん大人しい子は使わないですので、「状況に合わせて」という感じですね。
料金はいくらくらい?
動物病院や毛量、毛玉の有無にもよりますが、
- 5000~10000円程度
で行うところが多いでしょう。
猫のトリミングは大変なことが多いので、料金も少し高めに設定されているところが多いです。
一部の動物病院でしか、猫のトリミングは行っていないので、電話で確認してみるといいでしょう。
【まとめ】猫のシャンプー~タオルの使い方や嫌がらないやり方
基本的に、猫にシャンプーは必要ありません!!
ただし、
- ダニやノミがたくさんついているとき
- ノミ糞がたくさんついているとき
- 皮膚病のとき
- 毛玉がたくさんあるとき
- べたべたしたもの(ネズミ捕りなど)がついたとき
- 飼い主様が猫アレルギーのとき
- 長毛種
などは行う必要があります。
ただ、「シャンプーは猫にとっては負担になる」ということを忘れずに行うことが重要です。