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【猫のシャンプー】タオルの使い方や嫌がらないやり方を獣医師が解説!

【猫のシャンプー】タオルの使い方や嫌がらないやり方を獣医師が解説!

猫を始めて飼ったとき、

「ところで猫ってシャンプーするの?」

という疑問を持たれている飼い主様は多くいらっしゃいます。

トラまりも
トラまりも
基本的に、猫は一生シャンプーしないです!

そう、猫は一般的にシャンプーをしなくて大丈夫ですが、シャンプーをしたほうがいい場合もあります。

猫のシャンプーについて、先日以下のツイートをしました。▼

猫のシャンプーは短毛の子は必須ではないですが、うちの猫は慣れているので2ヶ月に1回程行います。
暖かい日の日中に行えば、暖房と日光で自然乾燥。
シャンプーが苦手な子に無理に行うのはダメ。
パニックになって危険です。
はじめての場合は一気にやろうとせず、足先だけ、おしりだけなどで対応。

この記事では、

  • なぜ猫はシャンプーしなくていいの?
  • 猫がシャンプーすべきときはどんなとき?
  • 嫌がらないでシャンプーするやり方は?

などを分かりやすく解説していきます。

3分で読める記事になっているので、猫のシャンプーをする前に読んでみてください!

猫はシャンプーしなくていい動物

猫はシャンプーしなくていい動物

犬を飼ったことがある方は、月に1回くらいトリミングに連れて行ったり、シャンプーしたりしますよね。

でも、猫に関してはどうすればよいのだろうか…と思われる方もいらっしゃいます。

猫は、シャンプーしなくていいです!

というより、シャンプーをするとパニックになって、場合によっては命を落とすこともあります。

トラまりも
トラまりも
猫は自分で毛づくろいをしてきれいにしているから、シャンプーしなくていいんだ!

お風呂に水を張っておくのも危険!

猫のお風呂

以前あった事故として、張ったままのお風呂に猫が落ちてしまい、パニックで呼吸困難になってしまったということがありました。

猫は水が苦手な動物です。

もちろん、水が得意な猫もいますが、そうでない猫が大半なので、水回りには気をつけるようにしましょう!

猫がシャンプーをすべきなのはどんなとき?

猫でもシャンプーをしたほうがいい場合もあります。

  1. ダニやノミがたくさんついているとき
  2. ノミ糞がたくさんついているとき
  3. 皮膚病のとき
  4. 毛玉がたくさんあるとき
  5. べたべたしたもの(ネズミ捕りなど)がついたとき
  6. 飼い主様が猫アレルギーのとき
  7. 長毛種

などはシャンプーをしたほうがいいです。

一つずつ説明していきますね。

①ダニやノミがたくさんついているとき

のみ

外に出る子や、拾ってきた子猫などは、ダニやノミがたくさんついています。

ダニノミ予防をしている室内飼い猫でも、なぜか多くダニノミがついている場合もあります。

そんなときは、シャンプーをして物理的に落とす必要があります。

②ノミ糞がたくさんついているとき

ノミ糞がついているときは、ノミがいるということです。

ノミ自体はささっと毛の中に隠れてしまうので、見つけられないこともあります。

③皮膚病のとき

皮膚病のときは、薬用のシャンプーで洗う必要があります。

猫はあまり細菌感染の皮膚病にはならないですが、真菌感染や外傷による傷ができるときはあります。

獣医師に処方された薬や薬用シャンプーで治療しましょう。

④毛玉がたくさんあるとき

毛玉を放置しておくと、皮膚がただれ、皮膚病になってしまいます。

バリカンで毛玉を適切にカットし、シャンプーをしてあげる必要があります。

トラまりも
トラまりも
バリカンやハサミで毛玉を取るとき、皮膚まで切っちゃわないように気をつけてね!

ハサミによる事故は多いので、難しければ動物病院で行ってもらいましょう。

⑤べたべたしたもの(ネズミ捕りなど)がついたとき

外に出る猫は、体がべたべたになって帰ってくることがよくあります。

ネズミを追っかけていたり、狭いところに入ったときに『とりもち』がつくのだと思われます。

シャンプーを用いて、根気強く落とす必要があります。

無理に落とそうとすると時間がかかるので、取り切れない部分は次回にしたり、カットしちゃうといいです。

トラまりも
トラまりも
オリーブオイルやオレンジオイルなど「油」を使うと、少し楽に取れるよ!

⑥飼い主様が猫アレルギーのとき

猫アレルギーのときは、猫の毛が部屋に舞うのを防ぐために、定期的にシャンプーして余分な毛を落としておくことが有効です。

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⑦長毛種

長毛種は自分での毛づくろいが行き届かない場合が多いので、ブラッシングと定期的なシャンプーが必要です。

体が大きな猫が多いので、難しい場合には動物病院で行うようにしましょう。

猫のシャンプーのやり方【コツも解説】

まずはブラッシングをして、毛玉や汚れを落とすようにしましょう。

毛玉や毛のほつれは、濡れた後ではうまくとかすことができないので、濡れる前に行いましょう。

猫は、水が苦手な子が多いので、まずは水に慣らすことから始めましょう。

トラまりも
トラまりも
嫌がる猫を押さえつけてやることは絶対しないでね!!危ないから!!

いきなりシャワーを当てるのではなく、洗面器にぬるま湯を張って足先を入れるなど、少しずつ行いましょう。

慣れてきたり嫌がらない場合は、全身にぬるめのシャワーをかけてあげましょう。

このとき、猫の前足が動かないように、片手で保定することでやりやすくなります。

トラまりも
トラまりも
利き手ではない方の手で保定するといいよ。ネコちゃんの一番上の関節の上を親指・人差し指・中指を通して動かないようにロックするんだ。▼
猫のシャンプー

 

頭部は嫌がる猫が多いので、スポンジで優しく濡らすようにするといいです。

また、シャンプーは薄めて使うのではなく、皮膚に擦りこんで泡立てるようにするといいです。

特に薬用シャンプーの場合には薄めてしまうと効果が落ちてしまうので、塗りこむ感じで使用していきましょう。

トラまりも
トラまりも
子猫のうちからシャンプーに慣らすことが大事!

アイリスプラザ ペット用バスタブ

ペット用バスタブを使うと、体もすっぽり入るし、安心して使用できます。

また、本体底面に滑りにくい素材を使用しいるので、猫が滑ってしまう事もありません。

シャワーやドライヤーを固定できるフックもついています。

底面には水抜き栓がついているので、シャンプー途中での水抜きもラクラクです。

 

いきなり、シャワーをあてると、パニックになることがあるので、まずは貯めた少量のぬるま湯で慣らしましょう。

慣れてきたら、シャワーを体に当てて、少しずつやってみましょう。

トラまりも
トラまりも
口を開けて呼吸をしてたり、明らかに様子が変な場合は、中断してね。

タオルの使い方

シャンプーが終わったびしょ濡れの猫をバスタオルの上に置き、よく拭いてあげましょう。

水気がなくなるまでには、2,3枚のバスタオルが必要でしょう。

トラまりも
トラまりも
タオルは贅沢に何枚も使おう!!

ドライヤーの使い方

ドライヤーの音にびっくりしてしまう子もいます。

日頃から音を聞かせたり、猫の近くで髪を乾かしてみるといいでしょう。

トラまりも
トラまりも
ドライヤーを使うときは、眼に風が当たらないように注意してね!眼を手やタオルで隠してあげるといいよ。

ブラッシングしながら毛並みを整えていきましょう。

短毛の場合、夏場や暖房器具があるときには、よくタオルドライして自然乾燥でもOKです。

猫がシャンプーを嫌がるとき

猫がシャンプーを嫌がるときは、無理に行わず、ドライシャンプーやブラッシングで対応しましょう。

また、子猫のうちから水に慣らすことで、嫌がらない子になる場合が多いです。

ドライシャンプー

シャンプーが難しい子は、水を使わないドライシャンプーをしてもいいです。

ただ、猫のドライシャンプーの効果は主に「におい消し」です。

シャンプーの意味はないので注意してください。

ゾイック ドライシャンプー


「ゾイック ドライシャンプー」は、洗い流さない拭き取り用なので、シャンプーが苦手なネコちゃんにも使用できます。

速乾性で被毛の乾きが早く、短時間でできるため、猫に余分なストレスをかけずに行えます。

また、被毛のもつれや毛玉を防ぐことができます。

日頃のブラッシング

定期的なブラッシングが、ダニノミ予防や毛玉の予防になります。

猫とのコミュニケーションにもなるので、子猫のうちから行うといいでしょう。

猫のシャンプーは動物病院で行うと安心!

猫のシャンプーは動物病院で行うと安心!

自宅で猫のシャンプーをするのは、なかなか難しいです。

なので、シャンプーやカットをしたいときは動物病院にお願いするといいです。

鎮静剤を使うときもある

何度もお伝えしている通り、猫はシャンプーがとても苦手です。

動物病院では、鎮静剤を使ってシャンプーを行う場合が多いです。

「鎮静剤って…怖いような…」

と思われるかもしれませんが、嫌がるのを押さえつけてシャンプーする方が、よっぽど危ないです。

もちろん大人しい子は使わないですので、「状況に合わせて」という感じですね。

料金はいくらくらい?

動物病院や毛量、毛玉の有無にもよりますが、

  • 5000~10000円程度

で行うところが多いでしょう。

猫のトリミングは大変なことが多いので、料金も少し高めに設定されているところが多いです。

一部の動物病院でしか、猫のトリミングは行っていないので、電話で確認してみるといいでしょう。

【まとめ】猫のシャンプー~タオルの使い方や嫌がらないやり方

基本的に、猫にシャンプーは必要ありません!!

ただし、

  1. ダニやノミがたくさんついているとき
  2. ノミ糞がたくさんついているとき
  3. 皮膚病のとき
  4. 毛玉がたくさんあるとき
  5. べたべたしたもの(ネズミ捕りなど)がついたとき
  6. 飼い主様が猫アレルギーのとき
  7. 長毛種

などは行う必要があります。

ただ、「シャンプーは猫にとっては負担になる」ということを忘れずに行うことが重要です。

トラまりも
トラまりも
自宅でできなさそうな場合は、動物病院に相談しましょう。

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