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【猫に日光浴は必要?】4つのメリットとやり方・できない場合の対処法

【猫の熱中症】原因や症状、夏場の快適な室温を獣医師が解説!

「猫って日光浴したほうがいいの?」

「外に出してあげた方がいいのかな…」

「どれくらいの時間、日光浴をするといいのかな?」

など猫の日光浴について疑問を感じている飼い主様は多いです。

トラまりも
トラまりも
あまり日の当たらない家だと、不安になっちゃうよね…

先日以下のツイートをしました。▼

日光浴のメリット
・ビタミンDの活性化;カルシウムの調節
・セロトニンの分泌;精神が安定
・皮膚を健康に保つ;紫外線には殺菌効果
・飼い主との信頼関係;一緒に過ごすことの大切さ
15~30分程度の日光浴がよく、犬の場合は散歩のみでOK。猫は窓際で。
皮膚病の子はレースカーテン越し程度がよい

この記事では、猫の日光浴について、

  • そもそも日光浴って必要なの?
  • 日光浴できない場合はどうすればいい?
  • 白内障や皮膚がんにならないの?

などの疑問や不安を解決するとともに、おすすめの日光浴の方法を解説いたします。

トラまりも
トラまりも
この記事を書いている私(トラまりも)は、東京で動物病院を運営しております!獣医療には20年ほど携わっています。

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【猫に日光浴は必要?】4つのメリット

【猫の日光浴】4つのメリット

太陽ぽかぽかの季節には、窓辺で日向ぼっこをしている猫をよく見かけます。

猫は日光浴をするといいことがたくさんあります。

トラまりも
トラまりも
単純にあったかくて気持ちいしね!

以下で解説していきますね。

メリット①ビタミンDが活性化する

ビタミンDは、食事からのカルシウム吸収を促して、血液中のカルシウム濃度を一定に保つ働きがあります。

また、免疫機能を調整する(感染症の発症や悪化の予防)ためにもビタミンDは重要です。

トラまりも
トラまりも
ビタミンDは新型コロナウイルス感染症にも効果があるって言われているよね!

ビタミンDを摂るためには、

  • 食事から摂る
  • 日光浴(紫外線)によって体の中で作る

という方法があります。

食事からだけでは十分に摂れないことが多いので、日光浴で不足分を補います。

人の場合は一日に必要なビタミンD量は15μgと言われており、食事から摂れる分は約5.5μg程度なので、不足分を日光浴で補う必要があります。
トラまりも
トラまりも
猫は人に比べると、日光浴によるビタミンDの活性化は起こらないとは言われているんだけど、それでも大切だよ!

メリット②セロトニンの分泌

日光を浴びると、脳内でセロトニンという神経伝達物質が分泌されます。

セロトニンは、「精神の安定」に関わっており、ストレスに対して効果があります。

トラまりも
トラまりも
猫も粗相したり、噛んできたりっていうのはイライラしていることもあるんだよ。

また、運動をすることでもセロトニンの分泌はより活発になります。

このセロトニンが分泌されると、眠りを司る睡眠ホルモンのメラトニンが生成され、夜の眠りも深くなるといわれています。

トラまりも
トラまりも
運動は、キャットタワーやキャットウォークを設置したり、一緒に遊んであげるといいね!

メリット③皮膚を健康に保つ

紫外線には殺菌効果があり、適度に日光を浴びることで雑菌などの微生物から皮膚を守ります。

トラまりも
トラまりも
ノミやダニが付きにくくなったりもするよ!

メリット④飼い主との信頼関係

日光浴を猫と一緒にすることで、猫と一緒に過ごす時間が増えるとともに、信頼関係の構築にもつながります。

トラまりも
トラまりも
飼い主様と一緒に過ごすと猫も安心するからね!

猫の日光浴はガラス越しでOK

猫の日光浴はガラス越しでOK

猫は日光浴が大好きです。

昔は、道で寝そべって日光浴をする外猫をよく見かけたものです。

トラまりも
トラまりも
サザエさんのタマも塀の上で気持ちよさそうに寝ているよね。

リラックスできる、皮膚が健康になるなどの理由で本能的にしているのかもしれませんね。

猫の日光浴は、窓越しで十分です。

ベランダやバルコニーに出そうとする飼い主様もいらっしゃいますが、飛び降りてけがをしたり、逃げてしまう危険性があるので絶対おすすめしません。

外猫に反応する場合も…

猫はちょっとした隙に、ぴょーんと外に出て行ってしまうことがよくあります。

特に、避妊手術や去勢手術を行っていないと、外猫に反応してその傾向が強まります。

また、もともと野良猫や外に出る猫だった場合にも、外に出たそうなそぶりを見せることが多いです。

トラまりも
トラまりも
避妊・去勢手術をすること、外に出なくても十分なよう、きちんと室内での快適な環境を作ってあげるようにしよう!

日光浴ができない場合

日光浴ができない場合

「うちは完全に日光が入らないので、日光浴ができません…」

というのもよく伺います。

そういった場合には、

  • ストレス発散ができるように室内環境を整える
  • 適度にブラッシングをして皮膚を清潔に保つ
  • 一緒に遊んでコミュニケーションをとる

などをより多くしてあげて対応すればOKです。

ビタミンDについては、猫の場合は日光浴よりも食事からの摂取の方が重要なので、栄養に配慮した総合栄養食を与えていれば大丈夫です。

日光浴で白内障になる!?日光浴のデメリット

日光浴をすることにはデメリットもあります。

  • 皮膚炎
  • 皮膚がん
  • 角膜炎
  • 白内障

といった問題が生じることもあります。

これはもちろん犬や猫など動物にも共通です。

耳や鼻など顔面に生じる皮膚がんは、紫外線が影響していることもあります。

参考文献:獣医臨床皮膚科 21 (3): 149–153, 2015 猫の下顎皮膚に形成された棘融解性扁平上皮癌の 1 例

環境省も紫外線に対してはしっかり対策をしてください!とお伝えしている通りなので、直射日光や長時間の日光浴は避けるようにしましょう。

トラまりも
トラまりも
皮膚病がある子被毛が薄い子は、日光がダイレクトに皮膚に当たってしまうと、皮膚が悪くなってしまう可能性があります。より気をつけてあげるようにしましょう!

【まとめ】猫との日光浴で健康になろう

猫の日光浴は、健康維持にとって大切なものです。

一日15~30分程度の日光浴で、心身リフレッシュになります。

外に出す必要はなく、窓越しでの日光浴で十分です。

トラまりも
トラまりも
日光浴で健康寿命を延ばそう!

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