猫は本能的に爪とぎをする動物です。
そのため、愛猫に合った快適な爪とぎを用意してあげる必要があります。
この記事では、
- 猫が爪とぎをする理由
- 猫の爪とぎ対策
- おすすめの爪とぎ
などを解説しています。
「愛猫の困った爪とぎをなんとかしたい…」という飼い主様は、ぜひ読んでみてください。
目次
猫の爪の構造とは?
猫の爪は、たまねぎのような層構造をしており、爪とぎをすることで、外側からはがれるしくみになっています。
爪とぎをしないと、爪がはがれていかないため、太く硬くなり、歩きづらくなってしまいます。
シニア猫や体調が悪い猫(関節炎やなにかしらの病気がある子)は爪とぎをしなくなってしまうことが多いため、こまめに切ってあげる必要があります。
爪とぎをしていても、切ってあげないと、爪が肉球に食い込んでしまいます。▼
猫が爪とぎをする理由とは?
猫が爪を研ぐの理由は、
- 獲物を捕まえるため
- けんかをするため
- ストレスのはけ口となっている
などがあります。
獲物を捕まえるため
野生の猫は、高い木の上から地面にいるねずみなどの小動物を狙い、仕留めていました。
鋭くとがった爪は、獲物を一撃するのに適しているのですね。
けんかをするため
他の猫とのけんかの際にも、鋭い爪は役立ちます。
戦いに使用するだけでなく、木などの高い位置に爪あとを残して、「ここは自分の陣地だぞ!」と主張しているのです。
マーキングの意味もあるということですね。
ストレスのはけ口となっている
猫はびっくりしたときや、あわてたときに、急いで爪とぎをします。
これは、『転位行動』といって、動物が葛藤状態となったときにみられる行動です。
不安を他の対象にぶつけて、自分の気持ちを落ち着かせているのですね。
猫の爪とぎ対策
猫は本能的に爪をとぐ動物なので、爪とぎをやめさせることはできません。
爪とぎをやめるようしつけることもできません。
爪とぎをやめさせると、非常に強いストレスとなり、体を悪くしてしまいます。
そのため、家具や壁などの爪を研いでほしくない場所については、対策をする必要があります。
一つ目に、爪とぎ防止シートを用いての対策があります。
爪をといでほしくない場所にシートを貼ってしまう方法です。
二つ目は、いい爪とぎを選んであげることです。
お気に入りの爪とぎが見つかれば、間違いなくそこで爪をといでくれます。
お気に入りの爪とぎの見つけ方は、以下でご紹介いたします。
愛猫におすすめの爪とぎの選び方
猫の爪とぎは、
- 大きさや形
- 素材
- デザイン性
から選んであげるといいですね。
猫それぞれで好みが異なるため、いろいろ試してお気に入りをみつけてあげましょう。
また、古くなると爪のひっかかりが悪くなり使用しなくなるため、買い替えるようにしましょう。
もちろん、複数個所、いろんな種類のものをおいてあげるとより喜びます。
うちの子たちにも、いろんなタイプを用意してあげてます😊▼
大きさや形で選ぶ
猫の爪とぎには、手軽に取り入れられる軽くて小さいものから、重くてずっしりしたものまで様々な形状があります。
爪とぎ中に動いてしまうものは嫌う傾向にあるので、重さはしっかりとあるもの、もしくは動かないように固定できるものがいいでしょう。
大きいサイズの物や、様々な形状をしているものなら、いろんな角度や体勢で爪とぎができるためおすすめです。
体の大きなネコちゃんには、特に大きなものを選んであげましょう。
我が家では、大きくて安定した、サボテン爪とぎを使用しています!▼
爪とぎの形には、
- ポール型
- タワー型
- 下に置くタイプ
- 壁に固定するタイプ
など様々あります。
個々の猫よって好みは異なりますが、子猫はS字の爪とぎを、大人のオス猫は縦型の爪とぎを好む傾向にあります。
というのも、子猫は体全体を使い、遊びつつ爪とぎができるので置き型のS字が、大人のオス猫は、マーキングの意味もあるため、なるべく高い位置に自分のにおいをつけられるからです。
猫ベッドがそのまま爪とぎになっているものもあり、爪とぎ中に安心して寝てしまう子もいます。
素材で選ぶ
猫によってお気に入りの爪とぎの素材は異なります。
爪とぎの素材には、
- ダンボール製
- 麻や綿製
- カーペット製
- 木製
などといろいろな種類があります。
ダンボール製は値段が安いことが一番の特徴です。
にもかかわらず、興味を示して楽しく爪とぎをする子が多い傾向にあります。
燃えるごみとして簡単に処分できる手軽さも人気の秘訣です。
ただし、カスが飛び散り、頻繁な掃除が必要となることや、猫が食べてしまうこともしばしばあるのが難点です。
カスが飛び散らない素材なら、麻や綿を巻き付けたものがおすすめです。
ある程度の強度もあるので、バリバリと激しく爪とぎをする子にはいいですね。
ただ、独特のにおいを嫌う子がいたり、また破片の誤食にも注意が必要です。
カーペット素材もお気に入りの子が多いですが、インテリアとして使用しているカーペットと区別がつかなくなってしまう子もいるため、要注意です。
また、費用も高い傾向があります。
木製の爪とぎは、本来木で爪をといでいた猫にとっては最もおすすめといえます。
ただし、木くずがでることと、高価であるというデメリットがあります。
それぞれ試してみて愛猫の好みを見つけてみるといいでしょう。
デザイン性で選ぶ
爪とぎは部屋の一角に置くものなので、部屋のイメージにも関わります。
そのため、猫だけでなく、人もお気に入りの爪とぎをみつけるといいでしょう。
猫にも利き手がある
猫にも利き手があるという研究結果があります。
オス猫は左前足、メス猫は右の前足という傾向があるそうです。
ただし、生後6か月くらいまでは、左右の前足を同じように使い、おおよそ生後1年くらいで利き手の傾向がでてくるようです。
【まとめ】猫の爪とぎ~その理由と対策、おすすめの爪とぎを解説
猫が爪を研ぐ理由は、
- 獲物を捕まえるため
- けんかをするため
- ストレスのはけ口となっている
があります。
完全室内飼いの猫にとっては、それらの意味はなくなりましたが、本能として残っているため、十分な爪とぎをさせてあげる必要があります。
猫の爪とぎ対策としては、爪とぎ防止シートを用いることと、お気に入りの爪とぎを用意することです。
猫が大好きな爪とぎは、大きくて安定性があるものです。
愛猫の気持ちになって、選んであげましょう!