子犬のハウス(クレート)トレーニングとは、子犬がハウスに入ることが好きになる訓練です。
ハウス(クレート)に入れるようになると、いろいろなところに出かけられるだけでなく、犬にとっても落ち着く場所を作ってあげることができます。
ただクレートは狭くて暗いので、急に閉じ込められると犬にとっては恐怖でしかありません。
この記事では、子犬にとってクレートがお気に入りの安心できる場所になるトレーニング法を解説いたします。
目次
子犬へのハウスの教え方3ステップ
ハウスには、クレートやケージ、サークルなどがあり、各家庭によってどれをハウスと呼ぶかは異なります。
クレートとは、犬猫を入れて持ち運びができる入れ物のことです。
こういうやつ▼
また、ケージやサークルは囲うタイプの部屋を指します。
こういうやつ▼
今回は「ハウス」=「クレート」として解説していきます。
ステップ①はじめに、ハウスに興味を持たせる
まずは、フードやおやつをハウスに入れて、ハウスに興味をもたせます。
(ハウスの手前の方にフードやおやつを入れて、扉を閉めます。)
ハウスの外から「食べたいよー!!」という状況にしてみましょう。
ハウスに興味を持って周りを回ったり、クンクンしてたら、扉を開けてあげましょう。
ステップ②次に、ハウスに自分から入っていくようにする
ハウス内に、おやつやフードを投げ入れて、自分からハウスの中に入るようにしていきましょう。
「ハウス、ハウス」などといった掛け声を言いながら、行うといいでしょう。
クレートに入ったら、「ほめる!」&「おやつ!」
また、外におやつで誘導して、何度も行ってみましょう。
まだ扉を閉めてはだめです。
扉は開けっ放しでトレーニングしましょう。
犬は、ごほうびを「量」ではなく「回数」として認識しています。
一回にたくさんのおやつをあげても、意味はありません。
ほんとにちょっとを、何かができる度にあげるようにしましょう。
これを何度も行うと、ハウスに自由に出入りをするようになります。
ステップ③最後に、ハウスに入ってる時間を長くする
ハウスに入っている時間を長くしていきましょう。
飼育おもちゃ(おやつが入れられるタイプ)を使うといいでしょう。
おもちゃに夢中になっているうちに、話しかけながら、扉を閉めてみましょう。
ガチャっと音を立てずに、静かに閉めましょう。
動物は金属音が大嫌いです。
音がすると怖くなったり、噛んでくる子もいます。
扉を閉めることができたら、扉からおやつをあげましょう。
子犬はいつもハウスに入れておいた方がいいの?
動物を飼うことが初めての方は、
「遊んでいるとき以外は、いつもハウスに入れておいたほうがいいの?」
と思っている方も多いです。
もちろん飼い方は自由ですが、動物は人と過ごすことで安らぎを覚えますので、できるだけ入れずに自由に過ごさせるのもいいと思います。
ただ、ハウスに入ることに慣れているということは重要です。
留守中や寝るときは、自分からサークル内のベッドに入り、休んでいる子も多くいます。
ハウスに入れたら吠えるのだけど、出していいの?
ハウスに入れたら「出してー!」と吠える…
この「要求吠え」に対して出してしまうと、
「吠えると出してもらえる!(^^)!!!!」と覚えてしまいます。
ハウスに入れて吠えてしまう時は、
ハウスにバスタオルをかけて、目隠しをしてあげると落ち着くことが多いです。
吠えやんだら、外してあげてもいいかもしれません。
吠えやまなければ、吠えやむまで放っておきましょう。辛抱です!!
かまったり、出してあげると、先ほどと同じように、「吠える=出してもらえる」と認識してしまいます。
そのうち疲れて、吠えやみます。
でも、変な鳴き声がしたり、あまりにもシーンとしている場合は、こっそりのぞいてあげて下さいね。
動物病院で預かる子も、ドキドキしてフードを食べなかったり、怖くて威嚇してくる子に対しては、サークルや扉にタオルをかけて、目隠しをしてあげます。
猫を預かる場合は、ほとんどの子でバスタオルをかけてあげます。
【まとめ】子犬へのハウスの教え方はこうする
子犬のハウストレーニングは、
「ハウスは安心できる心地よい場所」
として覚えさせるようにしましょう。
おやつを使って、「クレートに入るといいことがある!」というように、子犬のうちからしつけてあげましょう。
子犬のしつけ(甘噛み、留守番、ブラッシング…)など、絶対うまくできるように解説した記事もあります。▼