子犬が家に来たら、まず最初にすることは『トイレトレーニング』です。
トイレを覚えてくれないと、家中いろんなところでしてしまい、お互いストレスになってしまうからです。
この記事では、子犬がトイレをすぐに覚えてくれるよう、子犬のトイレのしつけ方を獣医師トラまりもが分かりやすく解説いたします。
目次
子犬のトイレのしつけ方4つのポイント

まずそもそも子犬は、トイレをトイレと認識していないということを忘れずに接してあげましょう。
では具体的にどうやってしつけていくのかを見ていきましょう。
ポイント①トイレは常に見える場所に置くこと
トイレを常に見える場所に置いておけば、何よりもまず管理がしやすいです。
以下で説明しますが、「トイレをしそうだな…」と思ったときに、すぐにトイレに誘導できます。
またトイレを成功したときにすぐに発見でき、ほめてあげられます。
ポイント②生活リズムをある程度毎日同じにする
散歩の時間やごはんの時間などを、ある程度毎日同じにしてみましょう。
人も、ごはんの時間がまちまちだと、おなかがすいてイライラしたり、寝るに寝れなかったり、不安になってしまいますよね。
犬も一緒ですので、生活リズムを整えることで、トイレのペースもある程度毎日同じになってきます。
ポイント③トイレににおいを付けておく
トイレシートにあらかじめ、においを付けておくというのも大事です。
子犬はトイレをトイレと認識していないので、トイレににおいがあることで、「ここがトイレなんだ!」と分かるようになってくれます。
ポイント④かけごえを決めてトイレに誘導
最初のころは大変だと思われますが、
トイレをしそうな雰囲気(においをかいでいる、くるくる回っているなど)を感じたら、
「しーしー」や「ワンツーワンツー」などのかけごえ(コマンド)を言いながら、
- おやつを使ってトイレに誘導したり、
- 運んでトイレに入れる
と覚えてくれます。
そのうち、かけごえを聞くと「トイレをすればいいんだ!」って覚えるようになります。
トイレが成功したらおやつをあげて、たくさんほめてあげましょう。
子犬のしつけの適齢期は、生後50~90日齢
子犬にしつけをする時期は意外と早くて、生後50~90日齢くらいの社会化期に行うとスムーズにできてよいと言われています。
この時期に行うと、簡単・効率的・効果的で、そして楽しく!行うことができます。
生後90日齢までに、
- いろんな人に出会い、
- いろんな犬に出会い、
- いろんなことをさせ、
- いろんな乗り物を見せたり、乗せたり
するようにしましょう。
生後1年以上経っていると、しつけをすることがそもそも難しくなってきます。
人が犬に合わせて、負になる状況を作らないという方法で、付き合っていくようになります。
そのため、おうちに迎えたら、なるべく早めにしつけをするようにしましょう。
成功したらほめる!これが子犬のしつけでは一番大切です!

「明るく」「楽しく」「大げさに」「惜しみなく」しつけるのがポイントです。
- できたらほめる
- おやつをあげる
- 遊んであげる
子犬に「成功するといいことがある!」と覚えさせましょう。
犬は、ごほうびを「量」ではなく「回数」として認識しています。
一回にたくさんのおやつをあげても、意味はありません。
ほんとにちょっとを、何かができる度にあげるようにしましょう。
また、家族みんなが同じように犬に接することも大事です。
お母さんは、トイレをするとおやつをくれるのに、お父さんはくれないというのはダメですよ。
子犬のトイレトレーニングのよくある疑問

子犬のトイレのしつけについてのよくある疑問をまとめました。
トイレを失敗したら怒っていいの?
子犬がトイレを失敗してしまっても、怒ってはいけません。
これは絶対です。
子犬にしつけをする中で、絶対やってはいけないこととして、
- 怒る
- 暴力をふるう
- 嫌がることを続ける
- 無視する(これは場合によっては可)
などです。
子犬がトイレを失敗してしまったら、しれっと片づけるのが最もいい方法です。
「こらーっ」とか「ダメだよー」とか言いながら片づけると、「かまってもらっている!」と勘違いして、より粗相をするというのはよくあります。
留守番中に子犬がトイレを失敗していたら?
これもまた、怒ってはいけません。
時間が経っていると、「なんで怒られたのか」が分からないからです。
よく昔は、首根っこをつかんで、おしっこの上に鼻を近づけて、
「ダメでしょ!(怒)」
と怒るといい、なんてのもありましたけど、絶対にだめです!!
留守中にトイレを違うところでしてしまう子は、ひとりがとても不安だからです。
嫌がらせでしているのではありません。
トイレを覚えていたのに、急にできなくなったけど…
「トイレをちゃんとしてくれていたのに、あるときから急にできなくなりました…」
というのもよくあります。
これの多くは、『まだしっかり覚えていなかった』ということがほとんどです。
例えば、ケージの中だと成功するのに、外に出すと失敗するパターンはよくあります。
これはトイレを覚えているわけではなく、寝床(ベッド)ではない場所で排泄するとそこがたまたまトイレだったというだけなのです。
また、犬はわざわざ戻ってトイレに行くという習慣はないために、一度外で排せつすると楽というのを覚えると、そのままトイレ以外でしてしまいます。
あらためて、トイレトレーニングをするようにしましょう。
【まとめ】子犬のトイレのしつけ方~トイレトレーニングは4つのポイントを押さえて完璧!
子犬を迎えたら、まずはトイレトレーニングをしましょう。
トイレをしそうなタイミングで、おやつを使って(もしくは抱き上げて)トイレに誘導し、
「しーしー」や「ワンツーワンツー」などのコマンドを使ってしつけていきましょう。
うまくできたらおやつを使ってほめる!
絶対叱らない!
という方法で、根気強行えば、みんなしっかり覚えてくれます。
どうしても無理な場合は、獣医さんやドックトレーナーさんに相談してみましょう。
子犬のしつけ(甘噛み、留守番、ブラッシング…)など、絶対うまくできるように解説した記事もあります。▼
