「犬にとっての冬の最適な室温って何度だろう?」
「暖房って留守番中もずっと付けておいた方がいいのかな?」
「寒いときってどんなしぐさをするんだろう…」
など冬場の室温や湿度についてどうすればいいのか、疑問や不安に思っている方はたくさんいます。
冬の室温について、先日以下のツイートをしました。▼
季節の変わり目は体調を崩しやすいですね。
一日の日較差(温度差)は5℃以下がいいです。
環境省によると、冬場のエアコン暖房時の室温目安は20℃です。
子犬猫やシニアの子は体温調整がへたっぴなので、より気をつけましょう。
暖かい場所とそうでない場所を作って、自分で選べるようにする事も大切 pic.twitter.com/Sb2oirreOP— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) October 21, 2021
季節の変わり目は体調を崩しやすいですね。
一日の日較差(温度差)は5℃以下がいいです。
環境省によると、冬場のエアコン暖房時の室温目安は20℃です。
子犬猫やシニアの子は体温調整がへたっぴなので、より気をつけましょう。
暖かい場所とそうでない場所を作って、自分で選べるようにする事も大切
この記事では、犬にとって、
- 冬場の最適な室温・湿度とは?
- 留守中はどうすればいいのか?
- 室温で気をつけるポイントとは?
などを解説するとともに、犬と一緒に冬を快適に過ごす方法をお伝えいたします。
目次
犬にとって冬の最適な室温(適温)とは「人が快適と思う温度」
冬場の室温はどれくらいがいいのか、気になってしまいますよね。
犬にとっての冬場の最適な室温は、「人が快適と思う温度」です。
なので、人が寒いな…と感じる場合は暖房器具をつければいいですし、暑くなってきたら切ればいいってかんじです。
環境省は、
「夏のエアコン冷房時の室温の目安を28℃、冬のエアコン暖房時の室温の目安を20℃」
に推奨しています。
ただこれは、外気温や湿度、部屋の大きさ、犬の大きさ・種類にもよるので、よく観察して設定温度を決めるようにしましょう。
寒い空気は下に流れます。
そのため体が小さい犬にとっては、人が感じている以上に寒い可能性があります。
床に寝てみて寒いな…と感じる場合は、サーキュレーターなどを使って、部屋の空気を循環させるようにしましょう。
冬場は夏場よりは温度を気にしなくていい
夏場は熱中症になる可能性があるので、なるべく部屋を涼しく(場合によっては寒く)する必要がありますが、冬は夏ほど気を使わなくても大丈夫です。
ただ、留守中の場合は温度調節ができないので、温度管理に気をつける必要があります。
留守中の管理についてはあとで説明しますね。
最適な湿度は40~60%程度
室温とともに湿度の管理も大切です。
湿度については、おおよそ40~60%ぐらいを保つのがおすすめです。
湿度が高すぎるのも、ダニやカビが発生するようになるのでよくないです。
十分な換気も大切~ペットの香害
冬場は寒いので、換気を怠ってしまうことは多いです。
ただ、愛犬と過ごすうえで換気は極めて重要です。
というのも、犬は人間の何万~何百万倍もの嗅覚をもっており、部屋のこもったにおい(トイレ臭や柔軟剤のにおいなど)に非常に敏感です。
最近ではペットにおける香害(こうがい;化学物質過敏症)も報告されており、肝臓や腎臓に重度の障害が生じた例もありました。
また、換気をすることで、細菌やウイルスなどの微生物がこもりづらくなります。
寒いな…と思っても、部屋中の定期的な換気を心がけましょう。
犬が寒がっているときのしぐさとは?
犬が以下のようなしぐさを見せるときは、寒がっている可能性もあります。
- 震えている
- 丸まっている
- 動きが悪い
- 食欲がない
なお、犬が震えているときは、寒い以外にもたくさんの理由があります。
犬が震えている理由については、こちらも参考にしてください。▼
暑がっているしぐさとは
暖房器具で部屋を温めすぎて、犬が暑がっているときもあります。
「なんかずっとハアハアしているんですけど…」っていうときに、
床暖房が犬には暑すぎたから!というのもありました。
- ハアハアしている
- 廊下に出たがる
- 落ち着きがない
などのときは、暑がっている可能性もあります。
犬の様子をよく見てあげるとともに、「暑くない場所」も作ってあげるようにしましょう。
例えば、床暖房がない部屋にも移動できるようにする、ホットカーペットが敷いてないところにも移動できるなどをしてあげましょう。
留守番中は暖かい場所を作ってあげる
「留守番中って、暖房器具はどうすればいいの?」
「犬用のヒーターって入れて行けばいいの?」
など留守番中の室温も気になるところですよね。
東京などの場合は、出かけに暖房器具を切って、帰って来たらつける、もしくは夕方ごろにタイマーでつく設定にしておいてあげるといいですね。
北海道など寒い地域の場合は、ずっと暖房器具がついていると思いますので、留守にするときもそのままの環境でお出かけするといいと思われます。
また、ブランケットや湯たんぽなどを使って「暖かく過ごせる場所」とそうではない場所を用意しておいて、犬が自分で選べる状況を作っておいてあげることも重要です。
室温を気をつける場合→老犬、子犬
自分でうまく動くことができない老犬や子犬の場合は、室温に気をつける必要があります。
快適な室温に保ち、冬場は毛布やペットベッドなどを用意してあげるようにしましょう。
【まとめ】犬にとっての最適な冬の室温・湿度
犬にとって最適な冬の室温・湿度とは「人が快適と思う温度・湿度」です。
具体的には室温を20℃程度に保ち(←エアコンの設定温度ではない)、暖かい場所とそうではない場所を犬が選べるようにしてあげましょう。
また、冬を快適に過ごすために犬と一緒に日光浴をすることもおすすめです。
体が温まるだけでなく、ビタミンD(骨を強くしたり風邪の予防にも関係)を活性化したりリラックスする効果もあります。
日光浴のメリットについてはこちらの記事を参考にしてください。▼