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【犬や猫のやけど】獣医師解説!自宅での処置や動物病院に行くタイミング

【犬や猫のやけど】獣医師解説!自宅での処置や動物病院に行くタイミング

「愛犬の背中にお湯がかかってしまいました」

「愛猫の耳にコーヒーをこぼしちゃいました…」

「家でのやけどの処置はどうすればいいですか?」

など、間違って愛犬・愛猫にお湯がかかってしまったり、やけどをしてしまうことはよくあります。

トラまりも
トラまりも
どうしよう…何をすればいいんだろう…って慌てちゃうよね。

先日以下のツイートをしました。▼

 

犬や猫に熱いお湯がかかってしまった場合
・流水で10分以上冷やす
・暴れる犬や猫の場合はアイスノンや氷で10分以上冷やす

とにかく冷やすことが重要
薬は塗らない、あればワセリン塗布
広範囲の場合はサランラップを巻き、その上から冷やす→そして動物病院に連絡

 

本記事の内容
  • 犬や猫がやけどしたときの自宅での対処法
  • 動物病院に行くタイミング
  • やけどをしたあとの皮膚の治り方
トラまりも
トラまりも
この記事を書いている私(トラまりも)は、東京で動物病院を運営しております!獣医療には20年ほど携わっています。

愛犬や愛猫がやけどしてしまった場合は、慌てずに読んでみてください!

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犬猫のやけど~家での処置の方法

犬猫のやけど~家での処置の方法

まずは冷やす!!!

それに尽きます。

犬の場合は抱っこしてお風呂場に行き、シャワーなど冷たい流水で5~10分程度冷やしましょう。

トラまりも
トラまりも
顔の場合は、目や鼻はなるべく手で覆って水が入らないようにかけてあげよう。手足の場合は冷たい水をバケツにはって冷やすようにしよう。落ち着いて冷やしてあげれば大丈夫!

猫の場合や嫌がる犬の場合は、アイスノンや氷などで10分以上冷やすようにしましょう。

トラまりも
トラまりも
ずっと同じ場所に当てていると痛くなっちゃうから、1分ごとに場所をちょっとずつずらすようにしよう。

薬は塗らなくていい

よく冷やしてあげたら、皮膚の状態をチェックしましょう。

犬や猫は毛が生えているので、被毛の下の皮膚の状態を確認することは重要です。

真っ赤っかな場合や水ぶくれになっている場合などは、動物病院を受診した方がいいので、以下をお読みください。

現時点で薬は塗らなくていいです!

トラまりも
トラまりも
やけどをした皮膚は弱くなっているよ。自己判断での薬の塗布は危険!

塗りたくなる気持ちは分かりますが、とりあえずは冷やして様子見がいいです。

白色ワセリンがあるなら、皮膚の保護作用があるので塗ってあげてもいいです。

動物病院に行くべき時~広範囲のやけどや赤み・水ぶくれがある場合

わずかな範囲のやけどの場合は冷やして経過を見てもいいと思われますが、

  • 広範囲のやけど
  • 触ると痛がる
  • 赤みがある、水ぶくれになった

場合などは動物病院を受診するようにしましょう。

広範囲のやけどの場合は速やかに動物病院に伺う必要があります。

トラまりも
トラまりも
どんなに動物病院が遠くても、夜間でも行くようにしてね! 移動中もずっと冷やしながらね!

可能であればやけど部位にラップを巻いてあげて(←皮膚が保護されるのでよい)、その上から冷やしてあげて伺うようにしましょう。

動物病院での処置

状態に応じて点滴や抗生剤の投与、傷の管理を行います。

トラまりも
トラまりも
広範囲のやけどをしてしまった場合には、循環の管理や敗血症(感染症が原因の全身に起きる症状)に十分に気をつけないといけないんだ。

また、やけどは非常に痛いので、疼痛管理を十分に行います。

やけどをしたあとの皮膚の治り方

やけどをしてしまった後の皮膚や肉球は、水泡やかさぶたになって治ります。

トラまりも
トラまりも
水泡やかさぶたは治っている証拠!はがさないでね。

また、やけどのあとは毛が生えてこないときもあります。

詳しくやけどの治り方を知りたい方は、日本創傷外科学会のホームページがよく分かりますのでご参照ください。

【やけどの予防】ストーブや熱湯、揚げ物は気をつけて

【やけどの予防】ストーブや熱湯、揚げ物は気をつけて

猫はストーブが大好きですし、犬は台所のいいにおいが大好きです。

なので、それらの周りには近づかない、危なくないものを使用するようにしましょう。

当たり前だし…と思うかもしれませんが、それが一番重要です!

トラまりも
トラまりも
ストーブの周りは囲いをする、台所に立つ場合はサークルに入れる!

【まとめ】犬猫のやけど~自宅での処置と動物病院に行くタイミング

やけどをしてしまった場合は、まずは冷やすことが最重要です。

やけどが広範囲の場合には、すみやかに動物病院に伺うようにしましょう。

また、移動の車中でもアイスノンなどを使ってしっかり冷やすようにしましょう。

トラまりも
トラまりも
ちょっとしたやけどだったとしても、しっかり冷やす!皮膚の状態がよくなければ動物病院に行くように!

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トラまりも
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