「犬が便を3日しないけど大丈夫かな…」
「毎日2回便をするのに今日はしません…」
「調べると2日出ないと異常って書いてあります…」
など犬の便秘について何日まで様子を見ていいのかは、よく分からないし不安ですよね。
この記事では犬の便秘について、
- これって病気なの?異常なの?
- 何日まで様子をみていいの?
- 動物病院に行くタイミングは?
などを解説するとともに、自宅でできる便秘解消法をお伝えいたします。
目次
犬の便秘は何日まで様子をみていいのか?
結論から言うと、犬の場合は便が何日出ないと問題という指標はないです。
以下で説明しますが、食事内容や環境、その日の体調によって排便状況も異なるからです。
犬の便が出ない原因は、そのほとんどが食事や体調によるものなので(病気ではないので)、
元気食欲があって、踏ん張っているのに出ない(もよおしているのに出ない)という状況でなければ、2,3日は様子を見ていいと思われます。
ちなみに人の便秘には定義があって、以下の通りです。▼
【人の慢性便秘の定義】
- 排便回数が週3回未満
- 硬い便が25%以上混じる
- 努責や残便感、閉塞感がある
といった症状が3か月以上認められる。(参考:国際消化器学会)
犬の便秘の3つの原因
犬の便秘には3つの原因があります。
それぞれ見ていきましょう。
原因①食事や体調
その時の食事や体調で便が出ないことがあります。
食事やその日の体調などでの便秘が一番多いです。
また、
- 高繊維なものを食べている
- いつも違うものを食べた
- 砂利や被毛を食べている
- 冬場などで摂取する水分量が減っている
といったことでも便秘傾向になります。
原因②環境の変化
環境の変化で便秘になることもあります。
- 引っ越し
- 新しい家族(ペットや子供)が増える
- トイレの位置の変化
- 散歩の時間や量の変化
- しつけの一環
などのときは、精神的な不安やストレスで便秘になることがあります。
また、日常のちょっとしたことがストレスになることもあります。
- 工事の音がする
- 野良猫がいる
- 飼い主の帰りが遅い
- 季節の変化
…など挙げればきりがないです。
原因③病気
病気が原因で便秘となることもあります。
- 会陰ヘルニア(オス犬)
- 前立腺疾患(オス犬)
- 骨盤腔内の腫瘍
- 腸管内の腫瘍
などの病気や、
- 体が痛くて力めない
- 老犬で力めない
- 太りすぎて筋に力が入らない
- 薬剤の影響
- 全身性疾患の一症状(高カルシウム血症など)
といったことで便が出ないこともあります。
犬が便が何日か出ない時、動物病院に行くタイミングは?
動物病院に行くタイミングは、便が出ないことにプラスして、
- ぐったりしている
- 踏ん張っているのに出ない
- 吐いている
- 食欲がない
- 苦しそう
などがあります。
触診やレントゲンで便の溜まり状況を把握し、必要とあらば、
- 浣腸(あらかじめ温生食を直腸に入れ、便をふやかしてから行う)
- 摘便(たまっている便を指で掻きだす)
- 下剤の投与
などを行います。
便が出ないときの自宅でできる対処法
自宅でできる対処法はいくつかありますが、中にはNGなものもあるので解説していきますね。
ビオフェルミン、ヨーグルトはOK
ビオフェルミンは常備薬として家によくある薬だと思います。
犬の便が出ない場合、効果があるかは分かりませんが、ビオフェルミンをあげても問題ないです。
ビオフェルミンの効果やあげる量については、こちらの記事を参考にしてください。(下痢の時にビオフェルミンをあげてもいいですよという記事ですが、便が出ないときにあげても大丈夫です。)▼
また、常温に戻したヨーグルトを小さじ一杯程度食べさせてあげてもいいでしょう。
お水を飲ませる
水を飲ませると便の中の水分量が増えるので、便秘の時には水を飲ませてあげるといいでしょう。
ただ、人と違って犬は「水飲んで!」と言っても飲んでくれないですよね…
犬が水を飲まないときの、水の飲ませ方は以下の記事を参考にしてください。▼
散歩に行く
散歩に行くのもOKです。
腸の動きが活発になりますし、ストレス解消にもなります。
散歩が難しいかも…と思う時は日光浴をするだけでもセロトニンが分泌されることでストレス発散になるのでおすすめです。
日光浴の効果はこちらを参考にしてください。▼
マッサージは触る程度なら…
「犬の便が出ないのでマッサージをしようと思うのですが、どういったやり方がいいですか?」
と聞かれることもありますが、う~ん…あんまり効果はないかもです。
また、腸の位置を分からずにマッサージを行うと、変な場所を圧迫してしまう事もあるので、マッサージはあまりおすすめしません。
でも、犬の体を触ってあげることによりストレス発散やリラックス効果があります。
手当てについてはこちらについて参照ください。▼
綿棒はNG!
よく肛門に綿棒を刺して刺激する方がいらっしゃいますが、危険ですのでやめてください!
【まとめ】犬が便秘のときは、2,3日様子を見ても大丈夫
犬の便が出ないとき、吐いたり食欲不振がなければ2,3日様子をみていいことが多いです。
便秘のおおよその理由が、食事やその日の体調によるものです。
水分を多く摂ったり、散歩や日光浴でリラックスして過ごしましょう。