「寒いときは洋服を着た方がいいの?」
「うちの子は、服が苦手なんです…」
「毛が薄いのですが、洋服を着せて散歩に行った方がいいですか?」
などと、愛犬に洋服を着せた方がいいのか?悩まれている飼い主様は多くいらっしゃいます。
犬の服について、先日以下のツイートをしました。▼
最近では犬猫用の服がたくさんありますよね。
どれもかわいいですが、嫌がる・歩き方が変になる時は無理をさせずに。
皮膚保護服やサンダーシャツという医療用の服もあり、皮膚病や傷の保護、分離不安などに役立ちます。
秋口には寒さ対策、ノミダニ予防としても服の利用ができます。
楽しくおしゃれ😊— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) September 27, 2021
最近では犬猫用の服がたくさんありますよね。
どれもかわいいですが、嫌がる・歩き方が変になる時は無理をさせずに。
皮膚保護服やサンダーシャツという医療用の服もあり、皮膚病や傷の保護、分離不安などに役立ちます。
秋口には寒さ対策、ノミダニ予防としても服の利用ができます。
楽しくおしゃれ😀
■本記事の内容
- 犬は洋服を着るべきなのか
- 洋服のメリットとデメリット
- 皮膚保護や分離不安対策といった特殊な服の紹介
愛犬に服を着せたいけど、着るべきなのか?デメリットはないのかな?という飼い主様は、ぜひ読んでみてください。
目次
犬が洋服を着る3つのメリット
犬が洋服を着るメリットとしては、
- 皮膚の保護
- 寒さ対策
- ノミ・ダニ予防
があります。
以下で分けて説明していきます。
①皮膚の保護
洋服の1番のメリットといえば、皮膚の保護があります。
例えば、
- 感染症やアレルギーで治療中の子
- 被毛が生えない病気の子
- 乾燥肌の子
- 被毛が薄い犬種
- 傷や何かしらの手術後
といった場合には、洋服の着用がおすすめです。
犬の皮膚は一見すると強そうに見えますが、実は人の1/3程度の厚さしかありません。
そのため、感染や炎症などの皮膚のトラブルが起きやすい傾向にあります。
また、掻きこわす・なめこわすことで、余計に皮膚の状態が悪くなってしまうことも多いです。
洋服を着ている場合には、ダイレクトに引っ掻かない分、影響が少なくなります。
また、皮膚が弱い子の場合には、洋服を着用するとともに、散歩の時間を選んであげることも大切です。
紫外線が強い時期には、皮膚に太陽光がダイレクトに当たってしまいます。
そのため、早朝や日が沈んでからのお散歩がおすすめです。
②寒さ対策
寒さ対策として、特に冬場の散歩時やシニア犬、被毛が薄い子には洋服の着用がおすすめです。
毛が薄い犬種であるミニチュアピンシャーやイタリアングレーハウンドにおいては、被毛が薄い分、冬場は寒さを感じる可能性があります。
③ノミダニ予防
洋服を着用することでノミ・ダニの予防も可能です。
もちろん定期的な駆虫薬での予防も必要ですが、草むらに入るときなどには、洋服の着用がおすすめです。
2021年9月には、マダニによる新しい健康被害も出てきています。
・マダニが媒介する新たなウイルス感染症,エゾウイルス熱を発見。
・2014 年以降,少なくとも 7 名の感染者が北海道内で発生していることが判明。
・マダニや野生動物にもエゾウイルスが感染しており,北海道内に定着している可能性を示唆。
人においても、野山に入る際には、長袖長ズボンが推奨されています。
ワンちゃんとお出かけした後には、シャンプーとブラッシングもしてあげるとよりよいですね。
洋服にもデメリットはある…
上でお伝えした通り、洋服にはメリットがたくさんあります。
ただし、いくつかのデメリットもあります。
個人的には、おしゃれ目的での洋服は「…」と思う部分もあります。
本来、犬は服を着ない動物です。
そのため、着用する際にうなったり嫌がったりする子も多くいます。
また、足を入れる際に「キャンキャン」と鳴き、足を痛めてしまう子もいます。
脇が擦れてしまったり、歩き方が不自然になってしまうこともあります。
さらに、夏場は蒸れてしまったり、皮膚病が悪化してしまったりということも。
こういったことにストレスを感じて、コミュニケーションがうまくいかなくなってしまった…なんてこともあります。
そのため、おしゃれ目的で洋服を着用する際には、
- 愛犬が嫌がっていないか?
- 歩き方は変ではないか?
- 皮膚の状態は問題ないか?
などをしっかりチェックしてあげる必要があります。
皮膚の保護や、かみなりを怖がらなくなる服もある
おしゃれ目的の服だけではなく、機能性を持った服もあります。
まず1つ目として『皮膚保護服』というものがあります。
避妊や去勢手術をした際や、皮膚の腫瘍などをとった際には、傷が汚れると治りが遅くなってしまうことがあります。
そのため、皮膚保護服の様な体にフィットする洋服を着用することで、傷の保護が可能となります。
また、アレルギーがある子にとっては、アレルゲンが付着しづらくなるため、着用がおすすめです。
2つ目として、雷を怖がらなくなる服もあります。
『サンダーシャツ』というもので、体に密着することで安心感を与える作用があります。
このサンダーシャツには愛犬をしっかり包み込む、ある程度の圧力があり、まるで抱っこをしている安心感を与えることが可能です。
- 雷や花火などの大きな音
- お留守番
- 引っ越しや模様替えなどの環境の変化
- 分離不安
といったときに着用する洋服です。
小型犬では雷や音を怖がる子も多いので、試してみる価値はあるかもしれません。
ただし、個体差があり、この服の着用だけで大きな効果が出る可能性は低いので、他の対策と合わせて行うといいでしょう。
結局、犬は洋服は着るべきなのか?
皮膚を守る必要がある場合には着る!それ以外はいらない!
が、獣医的な答えにはなると思います。
ただ、愛犬を大切にするがゆえ、洋服を着させてあげるという思いは、とても重要なことです。
ワンちゃんは飼い主様の喜ぶ顔がとっても大好きです。
コミュニケーションツールの一つとして、嫌がらない場合には着用させてあげるといいでしょう。
【まとめ】犬が洋服を着る3つのメリットとは!
犬の洋服の着用は、皮膚トラブルや傷がある子のケア、そして寒さ対策の際におすすめです。
おしゃれとしても楽しめ、かわいい我が子とのおでかけに1枚あると便利です。
ただし、洋服が苦手な子もいるので、無理に着させるのは控えるようにしましょう。