「愛犬が下痢をしていて、粘膜みたいなのが出ています…」
「食欲はあるけど、何となく元気がないような…」
「下痢して吐いています…」
など、犬が下痢をする機会は本当によくありますし、どうすればいいのか不安になってしまいますよね。
■本記事の内容
- 犬の下痢の原因
- 自宅での対処法
- 動物病院に行くべきタイミング
愛犬が下痢をしていてどうすればいいのか悩まれている飼い主様は、是非読んでみてください。
目次
犬の下痢の原因はたくさんある!
犬の下痢の原因は、それはたくさーんあります。
「なんで下痢しているのですか?」
と聞かれることも多いですが、見た目や症状だけで「○○のせいです!」と診断することは難しく、検査してみないと分からないことも多いです。
また、いわゆる「病気」ではなくても下痢をすることはあります。
例えばトリミングの後だったり、予防注射のあとだったり…なんてことはよくあります。
- 食事の変更
- 消化器の機能不全
- 食物アレルギー
- 感染症
- 中毒や誤食
- 腫瘍
- ホルモンの異常
- 過敏性腸症候群
- 全身疾患の一症状として
こちらの記事で「犬の下痢の原因」については詳しく解説しています。▼
粘液、粘膜が出ているんです…
愛犬が下痢をしたときに、
「粘膜みたいなのが出ています…」
「白いドロッとしたのが出るんです…」
というのは本当によくあります。
下痢が続くと、便が出ずに粘液だけが出る事もあります。
白い粘液の正体は大腸からの分泌液で、下痢をしているときは高確率で出ることがあります。
こちらの記事も参考にしてください。▼
場合によっては血が出ることも
下痢をしていると血液が混じることもあります。
下痢のメカニズムはちょっと難しいですが、
- 分泌性下痢:感染や炎症などで腸粘膜に障害が起きると、腸管内の分泌液(腸液などの水分)が過剰になって下痢をする
- 運動亢進性下痢:ストレスや冷えなど、自律神経の乱れによって腸の動きが過剰になると便の通過スピードが速くなって、水分吸収がうまく行えず下痢をする
- 浸透圧性下痢:腸管内に浸透圧をあげる物質(下剤やキシリトール、牛乳など)があると、腸管内に水分が出て行ってしまい下痢をする
といった理由があり、腸に炎症が起きたり便の通過スピードが上がる(要は下痢ってこと)と、出血をしてしまします。
出血は、少量である場合や続かなければ経過を見てもいいことも多いですが、
- 大量に出血している(見るからに真っ赤っか)
- 毎日のように出血する
- 吐いたりやぐったりして元気がないなど他の症状もともなう
様な場合には、早めに受診をしたほうがいです。
愛犬が下痢の時、動物病院に行くべきタイミング【受診の目安】
犬が下痢をしているとき、毎回動物病院に行くとしたら、何度も何度も病院に行かなくてはいけないので大変ですよね。
動物病院に行くタイミングとしては、
- 元気がなく、ぐったりしている
- 下痢が数日ずっと止まらない
- 何度も吐くなど他の症状もある
- すごい大量の血液が出る
などがあります。
「こうしたら病院に行く!」という基準はないので、
続いたり、ぐったりするような場合には
動物病院に伺いましょう。
また、よく下痢をしちゃう子については、下痢をしちゃったとき用の常備薬をもらっておくといいかもしれません。
下痢の治療でよく出してもらう薬には、ディアバスターやビオイムバスターなどがありますが、あまり効かない…ってこともあります。
下痢の薬にはたくさんの種類があるので、ご参考までに。▼
自宅での対処法【高繊維のもので治ることも】
動物病院に行くほどでもないかな…というような場合には、
「絶食」「ジャガイモやサツマイモを混ぜる」「高繊維の療法食をあげる」
というのもいいかもしれません。
混ぜるべき野菜についての記事はこちらをどうぞ。▼
また、夜間や休診日でで動物病院がやってない…という場合には、ビオフェルミンをあげるのも有用です。
ビオフェルミンをあげるタイミングや量については、こちらの記事を参考にしてください。▼
散歩はどうする?
元気があれば行っても大丈夫と思います。
ただ、体調は悪いことは間違いないので、あまり長距離は行かないようにしましょう。
【まとめ】犬の下痢~自宅での対処法や受診の目安
犬が下痢や軟便になることはよくあります。
場合によっては便に血が混じることもあります。
下痢の原因はたくさんありますし、検査しないと分からないことも多いです。
元気や食欲があれば様子を見てもいいことも多いです。
その場合は、絶食にしたり高繊維のものをあげてみたりしてもいいかもしれません。
ただし、下痢が続く場合やぐったりしているときには動物病院に伺いましょう。