「犬猫の防災グッズって何を用意すればいいんだろう…?」
ペットの防災については、用意して安心したいな!という飼い主様が多い一方で、
面倒だし、高いし、何を用意すればいいのかわからない…という方もまた多いのが実際です。
ただ、地震や台風などの災害はいつ起こるか分かりません…
そのため、なるべく早めに避難についての備えをする必要があります。
この記事を読むと、非常時に慌てずにこれさえ持てばOK!のペット用非常持ち出し用袋ができあがるはずです。
この機会に早速用意しておきましょう。
目次
ペットの避難グッズ【非常持ち出し用袋:絶対必要な13つの持ち物】
よし!愛犬・愛猫用の避難袋を用意しよう!と思っても、
「何を用意すればいいか分からない…」
「これであってるかな?」
などと不安になってしまいますよね。
ペットの避難グッズには、絶対に必要なものが13つあります。
以下で分けて解説していきますね。
①ペットキャリー、猫は洗濯ネットも
軽くて持ちやすい丈夫なキャリーやリュックを用意しましょう。
また、普段からそのキャリーやリュックに慣れておくよう、おやつやごはんを使ってトレーニングしておきましょう。
クレートトレーニングはなるべく子供のうちから行うようにしましょう。▼
扉がうまく閉まらなかったり、ジッパーが壊れてしまっている場合もよくあります。
そういった場合には逃げ出す危険性もあるため、新しいものに変えるか、ガムテープなどで補強するようにしましょう。
また、猫はパニックになってしまうことが多いので、安心できるよう洗濯ネットも用意しておくといいです。
②首輪とリード(迷子札も付けておく)、カラビナ
電話番号や名前が記載された迷子札をつけた首輪とリードを用意しましょう。
万が一避難所ではぐれてしまったときや、別の場所で過ごすようになったときのために重要です。
いつも使っているものでなく、予備のものを入れておくようにしましょう。
猫の場合も、首輪やリードを付けておく方が安心かつ周りの方の迷惑にならないので、日頃から慣れるようにしておきましょう。
また、マイクロチップをあらかじめ入れておくことも推奨いたします。
常日頃から付けておける名前・電話番号入りの「おうち首輪」は軽量でかわいく、おすすめです。
カラビナはリードをつないでおくときに便利です。
③フード(療法食)と水、おやつ
いつも食べている食事を何種類か(ドライ、パウチなど)用意しておきましょう。
療法食を食べている子は、それを用意しておきましょう。
災害時には不安や緊張で食べなくなることも想定されるので(特に猫)、おやつも多めに用意するといいでしょう。
また、犬・猫の場合は、水は軟水がいいです。
人の飲み水と合わせて複数本用意しておきましょう。
④排せつ物の処理道具、ペットシーツ、ティッシュ
衛生管理と他の人への配慮のため、トイレの処理用品も重要です。
ビニール袋やペットシーツ、ティッシュやウエットティッシュをいくつか用意しておきましょう。
⑤季節用品
暑かったり寒かったり、どの季節に災害が起きるかは分かりません。
夏場は熱中症に気をつけないといけないので、簡易扇風機や大きめのタオル(水で濡らして体にかけられる)を用意しておきましょう。
冬に備えて、ホッカイロやタオル(温かい素材のものがよい)もあるといいです。
⑥常備薬
災害時には、かかりつけの動物病院の状況も分からないですし、薬を取りに行く手間もあるので、病気の子はいつもの薬を余分に薬をもらっておくようにしましょう。
また、下痢用の薬、食欲がないときの薬なども合わせてもらっておくといいですね。
怪我をしてしまったときように、ガーゼや包帯などの応急処置セットも用意しておくとより安心です。
⑦ガムテープ(布テープ)、マジック
ガムテープは、段ボールをつないだり、タオルをとめたりといろんな場面で有用です。
名前や情報を記入できるマジックもあると便利です。
⑧食器
水や食事を入れる食器も用意しておきましょう。
かさばらないように小さめのもので大丈夫です。
⑨タオル、ブランケット
落ち着かせるときにも、保温するためにもタオル関係は役立ちます。
⑩手帳(ワクチンの接種証明書や写真など)
はぐれてしまったとき用に、写真付きの手帳があると便利です。
分かりやすく顔や全体像がうつっている写真がいいですね。
また、所有権が分かるので、飼い主様と一緒に撮った写真も用意しておきましょう。
いくつかの動物病院や預かり先などの情報も記載しておきましょう。
⑪新聞紙
保温や排せつ物の処理などに何かと有用です。
⑫おもちゃ
ペットも災害時は不安です。
いつものおもちゃやもう使わなくなったものを入れておくと安心できます。
⑬サークル、テント、折り畳み式ケージ
可能であれば、ある程度の大きさの折り畳み式のサークルやテントがあると便利です。
トイレやブランケットを敷けるスペースがあるといいですね。
うちでも使用していますが、体重1kgの子猫×2匹でこれぐらいのサイズ感です。▲
バックは一時避難用として、サークルやテントは余裕があれば持って行けるといいですね。
愛犬・愛猫との被災体験を紹介【防災対策の必要性】
日本は、地震や台風と本当に自然災害が多い国です。
実際に災害に遭われた方たちに、「ペットとの防災」についての声を聞きました。
停電の怖さや食事の備えが大切と言うことが分かります。▼
一緒に避難できても、避難所の中には入れなかった…という貴重な体験談です。▼
災害時、不安がいっぱいの愛犬におもちゃは大事ということが分かります。▼
猫との被災、あかりや温かいものが必要となってきます。▼
まずは自分の避難が大事【人との付き合いも大切】
まずは自分自身が生き延びなくては、愛犬・愛猫を守ってあげることはできません。
そのため、ペット用防災バックを作製するとともに、自身の避難グッズも改めて確認しておきましょう。
大人1人が持ち出せる荷物は、犬や猫を含めて10~15kgが限界です。
あまりにも大量に用意しても運べないので、最初に持ち出すもの、あとから持ち出すものなど分けて備えるようにしましょう。
また、ご近所付き合いやいざというときにペットを預かってくれる知り合いも大切です。
家の安全を確認してもらったり、一時的に預かってもらったりと、災害時の助け合いは非常に重要です。
あらかじめしておくべきこと【予防としつけ】
いつどこで、どういった状況で被災するのか、避難するのかしないのか、そのときその瞬間に決めないといけない状況になります。
避難グッズを用意しておくだけではなく、日頃からの予防やしつけも大切となってきます。
具体的には、
- ワクチン接種(混合ワクチン、狂犬病ワクチン;犬のみ)
- ノミ・ダニ予防
- フィラリア予防
- 避妊・去勢手術
- マイクロチップの挿入
- 定期的な健康診断での病気の早期発見・治療
が重要です。
避難所には様々な動物が集まりますし、十分に衛生管理ができない状況も想定されます。
また、ストレスや不安感から体調が悪くなってしまうこともあると思います。
そのようなときのために、予防できることは必ずやっておくべきです。
そして、しつけも重要です。
多くの人や動物が集まる避難所での生活は、他の人や動物を怖がる犬猫では難しくなってしまいます。
吠える、噛む…などがあると、安心して避難生活を送ることができません。
子犬・子猫のうちから飼い主以外の人や物に慣らすようにしましょう。
自宅の対策も重要
外出先で被災することもあると思われます。
その場合、交通機関が麻痺してしまい、すぐに帰宅できないこともあります。
また、猫においては、移動に伴いパニックになってしまうことが想定されるので、自宅に置いていく場合もあるかもしれません。
その際に、
などは行っておくようにしましょう。
詳しくは、こちらの記事をご参照ください。▼
【おすすめ】ペットの防災関係書籍
犬や猫との避難関連の書籍はたくさんありますが、分かりやすく書かれているおすすめ書籍を紹介します。
この2冊は、どういったシチュエーションで災害が起きるかを想定し、それぞれに合った避難パターンを解説してくれています。
ついつい後回しにしがちな「ペットとの防災」に目を向けるきっかけとなってくれる一冊です。
【愛犬・愛猫との防災】備えあればうれいなし~持ち物を解説!
人の場合は「避難する」ということが理解できますが、犬や猫には分かりません。
そのため、不安を十分に取り除いてあげることが大切です。
災害はいつやってくるか分かりません。
ついつい後回しになってしまう防災グッズの準備ですが、早速今日から始めてみましょう!