「防災対策として愛犬・愛猫にマイクロチップを入れたいな…」
「マイクロチップの装着って痛くないのかな?麻酔するの?」
「費用ってどれくらいなんだろう…?」
など、愛する我が子にマイクロチップを装着すべきか?悩まれている飼い主様は多くいらっしゃいます。
先日、以下のツイートをしました。▼
✅マイクロチップは入れるべき
ペットショップから受け入れた子はすでに入っていると思いますが、そうでない場合には挿入すべき。
災害時や脱走時には首輪が取れてしまうこともあり、そのまま会えなくなることも多い。
安全性も証明されており、普通の注射のように無麻酔でできる😊挿入後は必ず登録📝— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) March 25, 2021
マイクロチップは入れるべき
ペットショップから受け入れた子はすでに入っていると思いますが、そうでない場合には挿入すべき。
災害時や脱走時には首輪が取れてしまうこともあり、そのまま会えなくなることも多い。
安全性も証明されており、普通の注射のように無麻酔でできる。挿入後は必ず登録
マイクロチップは、脱走時や災害時にペットに再会できる大切な手段となります。
いざというときのために、マイクロチップの装着をおすすめします。
目次
犬や猫のマイクロチップ装着【日本では義務化のながれ】
2022年5月時点では、ペットに対するマイクロチップの挿入は義務ではありません。
ただ今後は、販売者に対しては義務、飼い主に対しては努力義務ということになります。
(3)犬猫等販売業者に対するマイクロチップの装着の義務化等(令和4年6月1日施行)
令和4年6月1日より、犬猫等販売業者については取得した犬又は猫への個体識別のためのマイクロチップの装着が義務付けられ、一般の飼い主等についても所有する犬又は猫へのマイクロチップの装着の努力義務が課せられます。また、所有する犬又は猫にマイクロチップを装着した者は、当該犬又は猫について飼い主情報、マイクロチップの識別番号等を環境大臣に登録することが義務付けられます。
引用:環境省
なぜ、義務化になるのかというと、
- 飼育放棄や遺棄を防ぐ
- 迷子や脱走してしまった子の身元が分かる
- 事故にあってしまった子の飼い主が分かる
- 災害時の迅速な対応
- 盗難への対策
といった理由があるからです。
義務化されるのは販売業者のみ
ただし、2022年6月よりマイクロチップの装着が義務化されるのは販売業者(ペットショップやブリーダーなど)のみです。
これらの販売業者は、犬や猫を取得した日(生後90日以内の子犬や子猫の場合には、生後90日を経過した日)から30日を経過する日までに、環境省の定める基準に適合したマイクロチップを装着しなければなりません。
すでに飼っている犬や猫の場合や、業者以外から譲り受けた場合については、装着や情報の登録は義務ではなく努力義務となります。
そもそもマイクロチップって何?
マイクロチップとは、ペットの体に埋め込む「身元証明書」のようなものです。
ペットに挿入するものは、直径1.2mm、長さ8~12mm程度の円筒状のガラスカプセルで包まれた電子標識器具です。
登録しないと意味ない!住所や電話番号の変更があれば届け出を!
マイクロチップは『装着して終わり!』ではありません。
2022年6月1日から始まる環境省のデータベース 『犬と猫のマイクロチップ情報登録』システムのサイト上に登録申請を行う必要があります。
登録はとても簡単で、1,2分程度でパソコンやスマホ、紙面上での申請が行えます。
すでに装着をしており、AIPO(動物ID普及推進会議;公益財団法人日本動物愛護協会、公益社団法人日本動物福祉協会、公益社団法人日本愛玩動物協会、公益社団法人日本獣医師会の4団体で構成)やFam、ジャパンケンネルクラブなどの民間団体にマイクロチップ情報を登録済みの場合には、環境省データベースへの移行登録も可能となっています。
少し紛らわしいのですが、マイクロチップ情報の登録場所には『環境省』と『民間団体(AIPOやFam、ジャパンケンネルクラブなど)』があります。
どちらに登録しても問題はありません。
また、マイクロチップには飼い主様の住所や電話番号が登録されているため、引っ越しや電話番号が変わった場合には、環境省のデータベースへや民間団体に新しい情報を伝える必要があります。
せっかくマイクロチップを装着していても、連絡がつかない…ということにならないように、情報の更新をするようにしましょう。
マイクロチップ挿入のよくあるQ&A
マイクロチップについてのよくある疑問をまとめました。
装着の値段はどれくらい?
環境省のデータベースへの登録はパソコンやスマートフォンなどで行い、手数料は1回につき300円がかかります。
紙での申請も可能ですが、手数料は1回につき1,000円に設定されます。
すでに飼っていて装着していない子に関しては、動物病院での装着自体にも料金がかかります。
動物病院によって費用は異なりますが、数千円程度かかります。
これに上記の登録手数料がかかります。
助成金制度がある市区町村などもあるので、問い合わせてみるとよいでしょう。
すでに飼っていて装着・登録している子に関しては、手数料無料で環境省のデータベース上へも移行が可能です。
装着はどこでできる?
動物病院で装着することができます。
もちろん、新しくペットショップなどで購入した子に関しては、すでに装着されています。
どこに装着するの?麻酔はするの?
マイクロチップは、首の皮膚の下(皮下)に専用の注射器を用いて挿入します。
多少太めの針ではありますが、痛みは通常の注射とほとんど変わらず、無麻酔で入れることが可能です。
いつから装着できるの?
犬は生後2週齢、猫は生後4週齢から装着できます。
ただし、個体差や健康状態で変わることがあります。
専用の読み取り機はどこにあるの?
マイクロチップ専用の読み取り機(リーダー)は、全国の動物保護センターや保健所、動物病院などにあります。
GPS機能ってあるの?
マイクロチップにGPS機能はありません。
マイクロチップは、あくまでも「保護したときに身元を証明できる手段」です。
最近では、GPS機能がついた首輪や迷子札も販売されているので、不安な方はあわせて使用してみてもいいかもしれませんね。
健康に悪影響はある?
現時点では大きな健康被害はないと言われています。
マイクロチップの装着による動物への障害はほとんどありません。日本国内で、動物の体内に装着したマイクロチップの副作用、ショック症状等についての報告は、今までに1件も寄せられておりません。諸外国の機関 (WASAVAやBASAVA) では副作用の症例を調べていますが、これまでに腫瘍が認められたという症例はほとんどなく、ワクチン摂取によるアナフィラキシーショック等と比較しても、安全性は高いと言えるでしょう。
電池交換は必要ないの?
専用の読み取り器を使って情報を転送するしくみなので、マイクロチップに電池は含まれていません。
耐久年数は30年ほどといわれており、一度装着したら、その犬や猫の生涯にわたり半永久的に使用ができます。
個人情報が心配…
マイクロチップを読み取り器で読んだとしても、分かるのは15桁の個体識別番号のみです。
それ以上の情報にアクセスできるのは、自治体や警察に限られるので、個人情報が他人に開示されることはありません。
マイクロチップ装着のデメリットは?
MRI撮影装置の種類によっては、画像のゆがみが認められることがあります。
挿入部位より遠いところの場合には特に影響がありませんが、ヘルニアの疑いなどで首周辺の撮影をする場合に影響することがあります。
マイクロチップ自体やその内容については、撮影後も影響がないと言われています。
マイクロチップを埋め込まれた動物が磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging:
MRI)の検査を受けても、マイクロチップは正常に機能し、かつ動物も影響を受け
ないと言われている。
【まとめ】防災対策にも有用!ペットへのマイクロチップ装着
地震や台風など災害が多い日本においては、愛犬・愛猫の万が一に備えて、マイクロチップ装着はすべきだと思われます。
普段はおとなしい子でも、災害時にはパニックになって飛び出してしまうことは想定されます。
ある程度の費用はかかりますが、動物病院で無麻酔で挿入ができ、健康被害も報告されていません。
愛犬・愛猫と離れ離れにならないためにも、マイクロチップの装着をご検討ください!