「愛猫の便から、そうめんみたいなものが出てきました…」
「便の中に白い長い虫がいて、動いています…」
「口からそうめんみたいなものを吐きました…」
こういったことは子猫を飼っているとよくあります。
猫の便について、先日以下のツイートをしました。▼
便にそうめんや米粒みたいなものが混じってたら、寄生虫の可能性があります。
子犬子猫の場合はよく見られますが、ノミダニ予防をしてないorうまく効いてない場合にも出る事があります。
通常はおなかにいない虫なので治療が必要💊
元気食欲があれば緊急性はないですが、動物病院で診てもらいましょう— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) July 31, 2021
便にそうめんや米粒みたいなものが混じってたら、寄生虫の可能性があります。
子犬子猫の場合はよく見られますが、ノミダニ予防をしてないorうまく効いてない場合にも出る事があります。
通常はおなかにいない虫なので治療が必要
元気食欲があれば緊急性はないですが、動物病院で診てもらいましょう
■本記事の内容
- 白い虫『そうめん』の正体とは?
- 症状や薬などの対処法
- 動物病院に行くタイミング
愛猫の便から白い虫が出てきた場合には、あわてず読んでみてくださいね。
目次
猫が吐いたものや便から白い虫『そうめん』が出てきた!
猫(特に子猫)の便から白い虫が出ることは、本当によくあります。
この虫の正体は『回虫(かいちゅう)』という寄生虫です。
全長が10~15cmほどある大きな寄生虫で、猫回虫もしくは犬小回虫というものです。
白くて、なが~いので『そうめん』みたいに見えます。
回虫は、犬や猫の消化管(小腸)に寄生していて、抵抗力のない子犬や子猫から出ることが多いです。
子犬や子猫にたくさん寄生すると、消化吸収に影響して、発育不良になってしまうことがあります。
また、虫自体がとても大きいことから、腸に刺激を与えたり、最悪の場合は腸に詰まってしまうこともあります。
通常は便から出るのですが、寄生している量が多いと、吐いてしまうこともあります。
猫の便に白い虫がいたら、急いで動物病院に行くべき?
元気や食欲があれば、慌てず、翌日以降に行けばいいことが多いです。
その際に便を持って行くと、診断の手がかりとなるのでいいですね。
ただ、回虫は腸に寄生しているので、下痢や腹痛を示すこともあります。
すごい下痢や血便だったり、ぐったりしている場合は、すぐに動物病院に行きましょう。
また、多頭飼いの場合には、うつってしまうことがあるので、隔離をすることも大切です。
白い虫『回虫』にはどこで感染したの?
回虫への感染経路としては、
- 乳汁感染(おっぱいから感染)
- 経口感染(感染便やミミズ・ネズミなどを食べて感染)
があります。
子猫の場合には、母猫のおっぱいから感染していることも多いです。
犬の場合は『犬回虫』といって、猫回虫と同じようなものが寄生します。
犬回虫の場合、母猫のおなかの中にいるときに感染する『胎盤感染』という感染経路もあります。
便の中の白い虫 『回虫』の治療法
動物病院で駆虫薬をもらうと、大体がすぐによくなります。
薬を飲んでから2,3日は、うんちに虫が出てきているか、よく確認しましょう。
完全に倒すためには、検査でいなくなってから、再度薬を飲ませる必要があります。
下痢や嘔吐などの症状が強い場合には、輸液などの対症療法もあわせて行います。
回虫は人にうつったりするの?
非常にまれですが、うつるといわれています。
何らかの形で、虫卵を口にしてしまった場合、回虫の幼虫が様々な臓器に入り込んで悪さをすることがあります。
そのため、ワンちゃんやネコちゃんの便を片づけた後は、きれいに手を洗いましょう。
回虫の予防はできるの?
フィラリアの予防薬を飲んで(垂らして)いれば、基本的に回虫を倒す(予防する)ことができます。
ただ、ネコちゃんや、まだ飼ったばかりでフィラリアの予防をしていないワンちゃんでは、予防は難しい場合も多いです。
最近では、ペットショップで駆虫している場合も多いですが、保護ネコちゃんやおうちに来たばかりの子は、念のため動物病院で便の検査をしてもらいましょう。
【まとめ】猫の便から白い虫?そうめんみたいな回虫症の症状や薬を解説!
猫の便から白い虫が出た場合には、便を持って動物病院に行きましょう。
元気食欲があれば、緊急性はないことが多いです。
ただ、長く様子をみると感染が広まってしまうので、なるべく早めに動物病院に行きましょう。
回虫以外にも、米粒みたいなの白い虫が出てくることも多いです。▼
新しくペットを迎えたときは、症状がなくても便検査をしてもらうといいでしょう。