春になると、フィラリア・ノミダニ・狂犬病…などさまざまな予防をする必要がありますよね。
とりあえず、獣医さんに言われるがままに予防しているけど、「これってどうなんだろう??」という疑問をよくうががいます。
この記事では、ペットのノミダニ予防に関してのよくある疑問を解決しています。
愛犬・愛猫のノミダニ予防について不安がある飼い主様は、ぜひ読んでみてください!
目次
完全室内飼いだけど、予防した方がいい?
猫の場合には、完全室内飼いの子も多く、一生一歩も外に出ない!ことは多いと思われます。
小型犬やシニア犬の場合なども、外に出る機会が少ない子もいますよね。
そんな場合でも、予防はしたほうがいいです!
なぜなら、飼い主様の靴や衣類に付着して、ノミやダニは簡単に室内に入ることができてしまうからです。
つまり完全室内飼いでも、危険性はゼロではないのです。
また、ペットホテルの利用時や、災害時の避難所への移動の際には、ノミダニ予防をしていることが条件(ワクチン接種も)になっていることも多いです。
そのため、室内で飼育している場合にも、ノミダニ予防はしておいたほうが安心です。
ワクチンやフィラリア予防と同じ日にしてもいい?
ワクチン注射やフィラリア予防の薬を飲む日とは別の日にしたがいいです。
万が一副作用が出てしまった場合、何で副作用が出たのかが分からなくなってしまうからです。
市販のノミダニ予防薬を使ってもいい?
「動物病院で薬をもらうと高いから、自分でネットやホームセンターで購入しています。」
という方もいらっしゃいます。
ただ、類似品や有効成分が弱いものも販売されているので、獣医師としてはあまりおすすめはしていません。
動物病院でもらうと高価なのは、そこに「治療の確実さ」と「獣医師が処方する」ということがあるからです。
春の予防は、1年に一度の獣医師にいろいろ相談したり、状態を診てもらう最大の機会です。
「愛する我が子を診てもらう」という付加価値があるので、市販薬より高くなるのは当然のことです。
垂らすタイプで皮膚炎になるのですけど…
背中に垂らすタイプのノミダニ予防薬が合わなくて、皮膚が真っ赤になってしまったり、すごく痒がる・痛がる場合があります。
その際は流水できれいに洗い流してあげ(猫の場合には濡れタオルなどでふき取ってあげて)、獣医師に連絡しましょう。
薬を垂らすとすごく嫌がったり、元気がなくなります…
薬のにおいが苦手だったり、皮膚につく違和感によって、元気がなくなったり吐いてしまう子がいます。
そのような場合には、次回から別のタイプ(食べるタイプや飲むタイプ)にするといいでしょう。
体重が小さいのですが、半量にしていいですか?
体の小さい子や子犬・子猫だと、薬の量が大量でベトベトになってしまいますよね。
そのため、「半量にしたほうがいいのかな?」と不安になってしまいますよね…
基本的には、用法用量通りに使うようになるため、8週齢まで待って、1本・1粒使うようになります。
1.25kgから使える薬もあるので、体重が小さい子でも半量にせずあげるようになります。
ただし、ノミダニがたくさんついている8週齢以下の外子猫は、半量で使う場合もあります。
一年中予防した方がいいの?
動物病院によって、考え方やご対応が変わると思います。
冬など寒い時期は、ノミやダニの活動性は下がると言われています。
ただし、草むらなどに存在はしているので、お散歩する犬は予防しておいた方がいいと思われます。
ダニがくっついていた場合、自分で取ってもいい?
ダメ!です。
適当にとってしまうと、ダニの口が皮膚の中に残ってしまい、皮膚炎になってしまうからです。
また、処理を間違えると、伝染病が人間にうつってしまう可能性もあります。
詳しくは、こちらの記事をご参照ください。▼
家にいるダニとマダニって違うの?
カーペットやソファーにいるダニと、外に住んでいるマダニ(予防薬で倒せるダニ)は違う生き物です!
そのため、ノミダニ予防をしていても、ダニ(ハウスダスト)によるアレルギー性皮膚炎になることはあります。
予防をしっかりしているのに付いてしまうのですが…
毎月予防をしっかりしているのに、ついてしまうことはあります。
ノミダニ予防薬は、基本的には「つかない」ようにする薬ではなく「ついたのを倒す」薬です。
違う予防薬を飲ませたり、ブラッシングやシャンプーなどをしてあげる必要もあります。
詳しくは、こちらをご参照ください。▼
体調が悪そうなのですが、今日がノミダニ予防の日なんです…
下痢や嘔吐など体調が悪いときにはやめた方がいいです。
あくまで「予防薬」なので、わざわざ体調の悪い日にする必要はありません。
数日ずれても全く問題ないので、体調がよくなってから予防するようにしましょう!
ノミダニ予防薬を飲ませたら、吐いてしまいました…もう一度飲ませた方がいい?
飲ませてからすぐに(30分以内に)吐いてしまった場合には、うまく吸収されていない可能性もあるので、翌日以降に再度飲ませてあげるといいです。
翌日また飲ませても吐いてしまう場合には、薬があっていない可能性もあるので、主治医の先生に相談して違う薬を処方してもらうといいかもしれません。
飲ませてから1時間以上経っている場合には、すでに薬の成分は吸収されているはずなので、そのまま様子を見てあげるといいです。
ただし、その子の消化スピードや体調、薬の形状によっても消化吸収される時間は異なります。
「そのままのカタチを吐いたけど…」「ちょっと溶けたみたいなものを吐きました…」など不安な場合には、主治医の先生に確認しましょう。
【まとめ】犬猫のノミダニ予防のよくある疑問を解決!
ノミダニ予防に関する質問を受けた際には、随時更新していきます!
いずれにしても、薬でかゆみや感染症などの予防ができるので、しっかり投与するようにしましょう!