「愛犬が息をしていません…」
「愛猫が亡くなってしまったかもしれません…」
「ペットが動かないんです…(涙)」
などと愛犬・愛猫の呼吸や心臓が止まってしまうことはある日突然やってきます。
そういった場合、動物病院に行く時間がないことがほとんどです。
先日以下のツイートをしました。▼
犬や猫の呼吸が止まってしまうことは突如やってきます。
大体の飼い主様がパニックになっていて何も出来ない事が多いです。
心臓が止まってしまってから5分以内なら助けられる可能性もあります。
心臓マッサージ、人工呼吸はYouTubeで調べればたくさん出てきます。
勉強しておきましょう😊#犬と猫— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) January 7, 2021
犬や猫の呼吸が止まってしまうことは突如やってきます。
大体の飼い主様がパニックになっていて何も出来ない事が多いです。
心臓が止まってしまってから5分以内なら助けられる可能性もあります。
心臓マッサージ、人工呼吸はYouTubeで調べればたくさん出てきます。
勉強しておきましょう。
愛犬や愛猫の心臓が動いていなかったり、息をしていない場合に、何をすればいいのか分からず、パニックになってしまう飼い主様は多いです。
でも、焦らないで!的確に行えば、そして早ければ早いほど助けられる可能性もあります!
この記事では、犬と猫の心肺蘇生をマンガを用いて分かりやすく解説しています。
いつか来るその日に備えておきたい飼い主様は、是非読んでみてくださいね。
目次
犬や猫の心臓マッサージ/人工呼吸のやり方【4つの手順】
愛猫、愛犬が息をしていないかも…不安ですよね。
でも、慌てないことが重要です!!!
▼以下のように行えば大丈夫。(画:はむまるさん@mrmrmr_e)
以下でそれぞれ分けて説明していきますね!
①体を触って呼びかける
愛犬・愛猫が倒れていたら、
「○○ちゃん!大丈夫?○○ちゃん!」
と体を触りながら、耳元で呼びかけてあげましょう。
②呼吸と心臓を確認→動物病院へ連絡
意識がないな…と思ったら、呼吸と心臓を確認しましょう。
- 呼吸→胸の動きがあるか、鼻先に手の平をあてて鼻息があるか
- 心臓→動物の左胸に耳を当ててドクドク鼓動があるか
ひとりの場合は、慌てずに人工呼吸や心臓マッサージができる場合には以下を参照。
不安でパニックになってしまうことが多いので、不安な場合は動物病院に電話連絡をしてから以下へ進みましょう。
③心臓が動いていた場合
犬や猫の左胸に耳を当てて心臓が動いていた場合は、心臓マッサージはやりません。
心臓が動いていても呼吸が止まっていた場合は、直ちに人工呼吸をするようにしましょう。
まず、口の中に何も入っていないのを確認し(←場合によっては食べたものが詰まっているときもあり。その場合は手を突っ込んでそれを取り除く)、
犬・猫の首をまっすぐ伸ばし、鼻と口を自分の口にすっぽりと入れて5秒に1回(1分間に10~15回)息を吹き入れましょう。
自発呼吸が戻る(むせたり、目元をぴくぴくさせたりする)まで続けます。
④心臓が動いていなかったら心臓マッサージ
心臓が動いていなかったら、何よりも心臓マッサージが重要です。
1秒間に2回くらい(1分間で120回くらい)心臓部分を押すようにしましょう。
犬では、横向きにして、両手で心臓マッサージをします(人の心臓マッサージみたいな感じ)。
猫や小型犬では、心臓付近を片手でつまみ、にぎるような感じで行います。
その際に可能であれば、20秒に1回くらい上述の人工呼吸も行いましょう。
胸部圧迫と人工呼吸を2分間1セットとし、中断することなく実施することが重要です。
時々心臓に耳を当てて確認し、鼓動が戻るまで、もしくは動物が動き出すまで行いましょう。
犬や猫が亡くなっている状態の確認
残念ながら、
- ベロの色が紫
- 目が開いている
- 口を開けても力が入っていない
- 便や尿が出ている
- 動かない
などのときはすでに亡くなっている可能性があります。
亡くなってから時間が経っている場合には、死後硬直といって体が硬くなっている場合もあります。
その場合は、この心肺蘇生法を行っても助かることはないと思われます。
【まとめ】犬と猫の心臓マッサージと人工呼吸のやり方
犬や猫が動いていない…亡くなっているかも…という時には、
- 耳元で呼びかけながら体を触る
- 呼吸と心臓を確認し、動物病院に連絡
- 心臓が動いていた場合は、人工呼吸
- 心臓が動いていない場合は、心臓マッサージと可能なら人工呼吸
を行いましょう。
心臓が止まってしまってすぐなら、助けられる可能性もあります。
蘇生の方法を知っているか知らないのかで、助けられるかが決まります。
日頃からの訓練が大事なので、ぬいぐるみなどを使って練習してみましょう。
(生きた動物を使っての練習はダメです。)
また、多くの犬や猫が自宅や散歩中など動物病院以外の場所で心肺停止になります。
普段からベロの色や心臓の位置、胸の動きなどを触れて確認しておくようにしましょう。