犬と猫のノミダニ予防の薬はたくさんの種類があるので、何がいいのか分かりませんよね…
この記事では、動物病院で処方されるノミダニ予防薬について、
- どんな種類があるのか?
- 食べるタイプと滴下タイプの違いは?
- 結局何がいいのか?
を解説いたします。
愛犬・愛猫のノミダニ予防薬はいったい何がいいの?という飼い主様は、ぜひ読んでみてくださいね!
ノミダニ予防についてのよくある疑問をまとめた記事もご参照ください!▼
ノミダニ予防薬の種類はたくさんある!
市場には、たくさんのノミダニ予防薬が販売されています。
以下で商品名と効能の一例をお伝えしますが、まだまだたくさんの種類があります!
(黄色の部分は、犬のみの薬です。)
マダニ | ノミ | フィラリア | 耳ダニ | 回虫 | 小回虫 | 鉤虫 | 条虫 | 鞭虫 | シラミ・ハジラミ | ニキビダニ | 疥癬虫 | |
経口薬▼ | ||||||||||||
ネクスガードスペクトラ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
ネクスガード | 〇 | 〇 | ||||||||||
コンフォティス | 〇 | 〇 | ||||||||||
クレデリオ | 〇 | 〇 | ||||||||||
クレデリオプラス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
シンパリカ | 〇 | 〇 | ||||||||||
ブラベクト錠 | 〇 | 〇 | ||||||||||
滴下薬▼ | マダニ | ノミ | フィラリア | 耳ダニ | 回虫 | 小回虫 | 鉤虫 | 条虫 | 鞭虫 | シラミ・ハジラミ | ニキビダニ | 疥癬虫 |
フロントラインスポットオン | 〇 | 〇 | ||||||||||
フロントラインプラス | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||||
フロントラインスプレー | 〇 | 〇 | ||||||||||
マイフリーガード | 〇 | 〇 | ||||||||||
マイフリーガードアルファ | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||||
レボリューション6% | 〇 | 〇 | 〇 | 〇※ | ||||||||
レボリューション12% | 〇 | 〇 | 〇 | 〇※ | ||||||||
レボリューションプラス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇※ | |||||
プロテクトプラス | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||||
アドボケート犬 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
アドボケート猫 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
ブラベクトスポット | 〇 | 〇 | ||||||||||
ブロードライン猫 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
アドバンテージプラス | 〇 | |||||||||||
フォートレオン | 〇 | 〇 | ||||||||||
サーチフェクト | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||||
デュオライン | 〇 | 〇 | ||||||||||
マダニ | ノミ | フィラリア | 耳ダニ | 回虫 | 小回虫 | 鉤虫 | 条虫 | 鞭中 | シラミ・ハジラミ | ニキビダニ | 疥癬虫 |
こんな感じ!です…
たくさんあってよく分からないかもしれませんが、要はノミとマダニ予防にプラスして、
- フィラリアに効くか
- おなかの寄生虫(回虫、条虫など)に効くか
- プラスアルファの虫にも効くか
って感じで、犬or猫や住んでいる環境、年齢に合わせて選ぶようになります。
他にもメーカーごとに、
- ブラベクトスポットは効果が3か月
- レボリューションはマダニに効かない、効能外で疥癬虫に効く
- フロントラインスプレーは生後2日齢から使用できる
- ブロードラインは猫のみで瓜実条虫にも効く
- マイフリーガードはフロントラインのジェネリック
- コンフォティスは安いけど吐くことが多い、販売停止
- サーチフェクトはよく効いたけど販売停止
- クレデリオプラスはネクスガードスペクトラの初のライバル品
- クレデリオは味付きの錠剤、ネクスガードスペクトラはジャーキータイプ
- アドバンテージプラスはノミに特化!
- シンパリカは超小型犬用1.3kg~がある
- アドボケートはマダニに効かないから外に出る子はNG
- 卵や幼虫にも効く!というフロントラインプラスなど
…など、他社との差別化にいろいろ工夫されています。
食べるタイプor滴下タイプ【利点と欠点】
食べるタイプの薬と滴下タイプの薬には、それぞれ利点と欠点があります。
以下で分けて説明していきますね。
食べるタイプ
食べるタイプの利点は、
- 美味しい!
- シャンプーに関係なく投与できる
- 食べるだけなので、予防が確実にできる
- 目の周りや鼻先、指の間の感染など末端にも効果がある
食べるタイプの欠点は、
- 薬を飲んでくれない子では投与が大変…
- 滴下タイプに比べると高価な場合がある
- 吐いてしまうことがあり、再投薬すべきか悩む
などがあります。
滴下タイプ
滴下タイプの利点は、
- 垂らすだけなので簡単!
- 飲み薬タイプに比べ安価なことが多い
滴下タイプの欠点は、
- 滴下部位がべたべたしたり、垂れてしまうことがある
- うまく垂らせたか不安になることがある
- シャンプー前後でできない商品がある
- 皮膚炎が起きることがある
- 多頭飼いだと舐められる
- 目の周りや鼻先、指の間など末端には効果が薄い場合がある
などがあります。
結局何がいいの?~愛犬・愛猫に適したノミダニ予防薬とは?
以上を考慮すると、まずは、
「飲む(食べる)タイプか背中に滴下する(垂らす)タイプか、どちらが愛犬・愛猫に合っているか?」
を決めるといいです。
飲むタイプは、「がつ食いで、食事もおやつもなんでも食べる!」なら投与が簡単で確実です。
一方で、少食の子や猫では食べてくれないことも多いです。
滴下タイプは、背中に垂らすだけなので食欲に関係なく行えます。
ただし、垂れてしまったり、舐めてしまう場合もあり、しっかり塗布することが重要です。
犬の場合はフィラリア予防を絶対するので、ノミ・マダニ予防に加えてフィラリア予防もできるほうが楽でいいです。
おなかの虫については、子猫や子犬でなければ、予防が必須というわけではないと個人的には思います。
【まとめ】犬と猫のノミダニ予防薬の種類
ノミダニ予防薬はたくさんの種類があるので迷ってしまいますが、愛犬・愛猫に確実に投与できる方法でしてあげましょう。
また、犬の場合は、フィラリアが予防できるものを投与してあげたほうが、投薬が1回で済むので楽で確実です。
何を置いているか?は獣医師ごとに好みや考えがあり、動物病院ごとに異なります。
主治医の先生とご相談の上、最も合ったものを使ってあげましょう!