犬の中毒と誤食

【危険!】犬で中毒を起こす観葉植物【症状や対処法を獣医師が解説!】

【危険!】犬で中毒を起こす観葉植物【症状や対処法を獣医師が解説!】

「犬が観葉植物をかじってました…」

「帰ってきたら観葉植物が荒らされてました…」

「ユリってどれくらい食べちゃうと危険なの?」

など、犬が観葉植物を食べてしまう事故はよくあります。

トラまりも
トラまりも
観葉植物には、中毒を起こすものがたくさんあるから危険だよ!

先日以下のツイートをしました。

「○○って植物は犬猫に危険ですか?」 と聞かれることがありますが、たくさんあるので分からないものも多いです。 中毒で有名なのは「ユリ科の植物」ですが毒性のある植物は700種類以上あります。獣医師広報▼ vets.ne.jp/poison/mobile/ に書いてあるので、ガーデニングの際にはご注意を

■本記事の内容

  • 食べたら危険な観葉植物って何?
  • 犬が食べてしまったら、どんな症状が出るの?
  • 動物病院に行くべき?自宅でできる対処法は?

愛犬が間違って観葉植物を食べてしまったかも…という場合には、慌てずに読んでみてくださいね。

中毒成分が分からない植物も多いので、基本的には観葉植物は自宅に持ち込まない方が賢明です。

有毒植物にはどんな中毒成分が含まれているの?

有毒植物にはどんな中毒成分が含まれているの?

いわゆる『有毒な植物』といわれるものには、有毒成分として、

  • アルカロイド
  • 配糖体
  • サポニン
  • 硝酸塩
  • シュウ酸塩

などが含まれています。

アルカロイドは、主に植物に含まれる成分で、「植物が動物に食べられないように、自分を守る!」ために作っていると言われています。

その成分は、昔から薬として使われおり、現在もアルカロイドを応用して一部の抗がん剤が作られています。

サポニンは、主に「大豆や高麗人参に含まれている健康物質」として有名かもしれません。

ただ、ものによっては多量に摂取すると、中毒症状が出ることもあるので注意が必要です。

トラまりも
トラまりも
量によって、毒にも薬にもなるってことだね。

犬が中毒を起こす観葉植物とは

ユリだけじゃない!犬が中毒を起こす観葉植物とは

犬にとって危険な植物は、日本においては大体200種類くらいあると言われています。

ただ、お花屋さんに並ぶ植物は、最近ではたくさんの種類があるので、それ以上の数の有毒植物があると思われます。

トラまりも
トラまりも
犬にとっては700種類以上が危険!とされているよ。

厚生労働省の「自然毒のリスクプロファイル」には、人間の事例ですが具体的な種類や症状、発生状況が載っていて参考になります。

 

では、犬にとって危険なよくある植物には何があるのか?以下で解説いたします。

これら植物を食べた場合は、動物病院に連絡しましょう。

ユリ科 ユリ、チューリップ、スズランなど

ユリの有毒成分は不明ですが、花・茎・葉の全てに有毒成分を含んでおり、切り花の水を舐めただけでも危険です。

危険!ユリ科植物
  • テッポウユリ
  • オニユリ
  • チューリップ
  • ヒヤシンス
  • カサブランカ
  • スズラン

ただ、『ユリが猛毒』というのは猫についての情報であって、犬においてのユリの毒性はよく分かっていません。

猫においては下痢や嘔吐など消化器症状を起こしたり、肝臓や腎臓に大いに悪影響を与えることが分かっています。

ときには、命を落としてしまうこともあります。

そのため、犬においての毒性が不明だったとしても、ユリ科植物は有毒であると覚えておいたほうが賢明でしょう。

スズランは強心配糖体という心臓に作用する成分を含んでいて、心不全を起こす可能性もあります。

タマネギの仲間

犬のタマネギ中毒については有名だと思います。

少量でも、加熱調理していても、なめただけでも症状が出ることがあります。

詳しくはこちらをご参照ください。▼

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ブドウやレーズン

犬にとってブドウやレーズンは中毒物質となります。

種類を問わず、皮もレーズンもNGです。

急性の嘔吐や腎不全を引き起こし、亡くなってしまうこともあります。

夏の終わりごろから秋口にかけてのブドウシーズンには誤食事故が多くなります。

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プラム属 リンゴ、アンズ、モモ

種の中に入っているアミグダリンという中毒物質が原因です。

アミグダリンは、消化管内で青酸に分解されて、嘔吐や下痢、呼吸不全などを起こします。

また、種は物理的に腸閉塞の原因にもなります。

トラまりも
トラまりも
植物の種が腸に詰まって手術になってしまうことはよくあるよ。

ナス科 チョウセンアサガオ、イヌホウズキ、トマト

全草、とくに種子に有毒成分が含まれ、消化器症状や呼吸器症状を起こします。

神経作用もあるので、ふらつきや眼振がみられることもあります。

トラまりも
トラまりも
トマトは、ナルコチンという毒を葉と茎に含んでいるよ。触るとかぶれたりするのは、そのせいなんだね。実を少量食べることは問題ないです。

スイセン

リコリン、タゼチンという有毒成分を含み、主に球根と茎に毒性があります。

下痢や嘔吐などの消化器症状が出たり、循環器に悪影響を及ぼすこともあります。

犬で心不全を引き起こすことがあり、注意が必要です。

トラまりも
トラまりも
スイセンとニラは似ているから、人でもよく誤食のニュースがあるよね。

アジサイ

有毒成分は不明ですが、全草に毒があり、消化器症状や痙攣など神経症状を起こします。

アイビー

トリテルペイノドサポニンという有毒成分が葉や果実に含まれています。

皮膚への接触による皮膚炎や消化器症状を引き起こします。

ポインセチア

クリスマスの時期の猫の誤食でダントツに多いです。

葉や茎、白い樹液などによって皮膚炎や消化器症状を起こします。

ヒヤシンス

有毒成分としてアルカロイドを含み、食べた場合は震えや沈鬱など神経症状を引き起こします。

いわゆる観葉植物

葉の模様や形を楽しむ目的の観葉植物の多くは、サトイモ科のものといわれています。

これにはシュウ酸カルシウムが含まれており、粘膜や皮膚に対して強い刺激があります。

そのため、これら植物を噛むことによって、口の中が赤くなったり腫れたりし、口に違和感を覚えるようになります。

また、草液が目や皮膚に付着した場合にも同様の症状が出て、犬が掻いたりこすったりすることで、病変部が悪化をしてしまいます。

犬にとって安全な観葉植物

犬にとって安全な観葉植物

犬にとって安全と分かっている植物もあります。

動物の中毒に関する相談を年間約10万件以上受け入れているAPCC(Animal Poison Control Center)という機関が発表しています。

APCCは、アメリカの動物虐待防止協会(ASPCA:American Society of Prevention of Cruelty to Animals)という、動物虐待防止のために設立された非営利団体の活動の一つです。

公式サイト:ASPCA

トラまりも
トラまりも
すっごいたくさんあるし、日本語にも翻訳できるから、めっちゃ参考になる!

具体的には、

  • バジル
  • パキラ
  • カジュマル
  • モンステラ
  • ガーベラ
  • ラン

などが犬にとっては安全とあります。

トラまりも
トラまりも
無毒だとしても、食べすぎると吐いたり下痢したりするから注意してね。

犬が観葉植物を食べたらどんな中毒症状がでるの?

犬が観葉植物を食べたらどんな中毒症状がでるの?

症状は、食べた植物によって、軽いものから重篤なものまでまちまちです。

  • 下痢や嘔吐などの消化器症状
  • けいれんなどの神経症状
  • 呼吸困難
  • 皮膚炎
  • 血圧変動
  • 不整脈、循環不全

など多岐にわたり、時にはこれらが複合した症状が見られます。

また、下痢や嘔吐など消化器症状は、大体の有毒植物の誤食でみられます。

食べた量によっても症状は変わるので、「何かいつもと違うかも…」と思ったら、すぐに主治医の先生に確認してみましょう。

トラまりも
トラまりも
特に、散歩後に草むらに顔を突っ込んでて、帰った来たらゲーゲー吐いてしまう…というときには、何かを中毒物質を食べた可能性もあるよ。 

犬が観葉植物を食べたときの対処法

犬が観葉植物を食べたときの対処法

基本的には、動物病院で吐かせることになります。

食べてしまってすぐの場合は、動物病院に確認してみましょう。

(植物によっては、吐かせることがNGなものもあるので注意が必要です。)

すでに中毒症状が出てしまっている場合は、対症療法として、

  • 胃洗浄
  • 点滴
  • 活性炭の投与

などの対症療法を行います。

ある程度時間が経ってしまっている場合は、中毒症状が出ないか経過観察をすることもあります。

【まとめ】犬が観葉植物を食べたらこうする

すぐ、病院に連絡をしてください!

観葉植物の誤食は、死んでしまうことがあります。

トラまりも
トラまりも
観葉植物の誤食は危険って覚えておいて!

犬が花瓶のお花や観葉植物に興味を示し、噛みつくことはよくあります。

しかも、今まではそういう子ではなかったのに、突然いたずらをしだすこともよくあります。

そのため、ペットが寄り付ける場所に植物を置かないことにより、対応するのが一番だと思われます。

今一度注意しましょう!

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