ネコちゃんは本当によく眠る動物です。
ダラーっと伸びて寝ていたり、丸まって寝ていたり…
寝方もいろいろあって、見ていて飽きないですよね。
そんな猫の睡眠について、先日以下のツイートをしました。▼
猫は寝子とも言われるくらいよく寝る動物で、一日14~16時間ほど眠ります。
安心スペース(狭くて高くて薄暗い場所)+変わらぬ生活リズムが安眠の秘訣😼
ダラーっと伸びてるのは安心ポーズですが、夏は暑い可能性も。
睡眠時間が長くなったり低い音のいびきの場合には、病気の可能性もあるので注意⚠️ pic.twitter.com/yZl2UiABN4— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) August 6, 2021
猫は寝子とも言われるくらいよく寝る動物で、一日14~16時間ほど眠ります。
安心スペース(狭くて高くて薄暗い場所)+変わらぬ生活リズムが安眠の秘訣
ダラーっと伸びてるのは安心ポーズですが、夏は暑い可能性も。
睡眠時間が長くなったり低い音のいびきの場合には、病気の可能性もあるので注意
この記事では、猫の睡眠について、
- どれくらいの時間寝ているの?
- よくある睡眠時のお悩み
- よい睡眠をさせてあげる方法
を解説しています。
愛猫の睡眠について、疑問や不安がある飼い主様は、ぜひ読んでみてくださいね。
目次
猫の睡眠時間は1日14~16時間ほど
猫は「寝子(ねこ)」というくらいよく眠る動物です。
一般的には、一日14~16時間ほど眠ると言われており、一日の大半を眠って過ごします。
ネコちゃんは寝ているか、毛づくろいをしているか…一日の行動はそんな感じです。
睡眠時間は年齢や季節によっても異なる
子猫やシニア猫の場合には、睡眠時間はより長くなります。
20時間ほど眠ることもよくあります。
猫の睡眠時のよくあるお悩み10選
「うちの子の睡眠は普通なのだろうか…」
他の家のネコちゃんの様子は分からないので、愛猫の睡眠時間や様子が普通なのかどうか?は判断しづらいですよね。
以下で猫の睡眠に関するよくあるお悩みにお答えしていきます。
①睡眠時にピクピク動きます、けいれんですか?
睡眠には、浅い睡眠のレム睡眠と、深い睡眠のノンレム睡眠があります。
レム睡眠のときは体は眠っていますが脳は起きている状態のため、目やヒゲが動いたり、体がけいれんのようにピクピクしたりします。
一方で、ノンレム睡眠のときには、大脳は休息していると考えられ、脳や肉体の疲労回復のために重要な時間となります。
猫においては、そのほとんどがレム睡眠と言われています。
というのも、猫の祖先はいつ敵が襲ってくるか分からない状況だったので、いつでも起きられるようにしないといけなかったからです。
また、レム睡眠中は夢をよく見るので、それによってピクピク動いている可能性もあります。
②呼吸が速いです
レム睡眠のときには、呼吸数が速くなったり浅くなったりと不規則になります。
猫の正常の呼吸数は1分間に20~40回程度で、寝ているときはもっと少なくなります。
ただ、呼吸数には個体差があるため、普段から起きているときや寝ているときがどれくらいなのか?測っておくようにするといいですね。
起きているときも速かったり、元気や食欲がない…など他の症状もある場合には、動物病院への受診をおすすめします。
③睡眠不足?寝ている時間が短い気がします
特に、家に来たばかりの子猫はよく起きている傾向があります。
全然寝ないことにびっくりする飼い主様も多いと思いますが、ある程度遊んだら別室にするなどして寝かせてあげましょう。
④ごめん寝しています…
猫が頭をうずめて土下座しているようなスタイルである「ごめん寝」をしているときには、まぶしい可能性が高いです。
猫の目は光をキャッチする力が強いので、目を閉じていてもまぶしく感じてしまいます。
そのため、ネコちゃんがごめん寝をしているときには、照明を暗くしてあげましょう。
ただし、体調が悪くてごめん寝をしている場合もあるので、元気や食欲もあわせてチェックしてあげましょう。
⑤睡眠時間が長くなりました
「最近なんだかよく寝ているな…」というときには、病気のサインである可能性もあります。
食欲はありますか?元気はありますか?排せつはしっかりしていますか?
また、体調が悪い場合には、寒いところや暗いところで寝るようになることも多いです。
単に「年のせい」「季節のせい」などにせず、一度主治医の先生に相談するようにしてみましょう。
⑥いびきをかいています
人や犬はいびきをかくイメージですが、ネコちゃんは滅多にいびきをかきません。
ピーピーいうような高い小さい音がなる場合はしばしばあり正常ですが、ガーガーいうような大きな音は基本的にしません。
毎日のようにいびきをかく場合には、のどに炎症や腫瘍がある可能性もあります。
また、太っている子もいびきがうるさくなる傾向があります。
ダイエットだけでよくなることもありますが、いびきが改善しない場合には、一度検査を受けることをおすすめします。
⑦体を丸めて寝ています
ネコちゃんが体を丸めて寝ている場合には、リラックスしている状態です。
ノンレム睡眠のときによく見られます。
また、部屋が寒かったり、具合が悪くて丸まっていることもあります。
多頭飼いの場合に猫が集まって団子になっているときには、単に部屋が寒いだけの可能性もあります。
冬場のニャンモナイトは室温や体調の確認もしましょう。
⑧へそ天はおなかをなでてほしい?
ネコちゃんが仰向けになって寝ている仕草を「へそ天」といいますが、これは安心して寝ているポーズです。
ゴシゴシなでる飼い主様もいらっしゃいますが、猫にとっておなかは急所であり、あまり触ってほしくはありません。
「安心しているのね!」と思いながら見守ってあげましょう。
ネコちゃんがダラーっと伸びて寝ているときは、安心している証拠です。
ただし、暑くて伸びている可能性もあるので、室温が暑いな…と感じる場合には、調節してあげてくださいね。
⑨眠る前に運動会をします
猫は「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」といって薄暗い時間帯に活動する動物です。
そのため、夕方や夜などは部屋中を駆け巡り、運動会をすることが多いです。
完全室内飼いの猫にとっては、運動不足もあいまって、その行動が顕著になります。
最近では猫も人にあわせてくれているのか、夜になると一緒に寝てくれる子も多いようです。
⑩猫に起こされます…
これは人の問題ですが、生活する上で切っても切り離せないお悩みですよね。
ネコちゃんが飼い主さんを起こすときには、
- おなかが空いている
- 元気があり余っている
- 起こすとかまってくれる
- 生活リズムがあわない
といったことが考えられます。
昼間におもちゃなどで一緒に遊んだり、キャットタワーやキャットウォークを取り入れて、自発的に運動してもらうと改善する可能性があります。
また、自動給餌器を取り入れることで、朝方のおねだりに対応できます。▼
猫が良質な睡眠をとる方法
ネコちゃんが快適な睡眠をするためには、いつもと変わらない生活パターンを過ごすとともに、快適な空間を用意してあげる必要があります。
- ペットベッドやピッタリおさまる箱
- 部屋全体を見渡せる高い場所
- 薄暗くて狭い場所
- 外が見える、風が入る場所
- 日光が当たる場所
- 快適な温度・室温である場所
猫ちぐらの様な狭くて薄暗い場所はネコちゃんにとってのお気に入り。
あわせてダンボール素材で爪とぎができると、快適な空間になること間違いなしです。▼
【まとめ】猫の睡眠時間と眠りに関するお悩み10選
猫の睡眠時間は14~16時間程度で、子猫やシニア猫の場合には20時間程度寝ることもあります。
猫の健康のためには、良質な睡眠をとることが重要で、狭くて高くて暗い場所を用意してあげましょう。
睡眠時間が長くなったり、いびきをかいている場合には、何か病気が隠れている可能性もあります。
元気はあるか?食欲はどうか?などもあわせてチェックしてみましょう!
【参考資料】
- ドリエル 眠りの種類~レムとノンレム~
- 今泉忠明,飼い猫のひみつ,イースト新書Q,2017
- 今泉忠明,猫脳がわかる!,文春新書,2019