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ペットにサプリメントは必要?効果はある?【愛犬・愛猫の健康を考える】

ペットにサプリメントは必要?効果はある?【愛犬・愛猫の健康を考える】

「○○っていうサプリメントが効くと聞いたのですが…」

「○○というサプリメントは効果がありますか?」

など、犬や猫のサプリメントについて興味を持っていらっしゃる飼い主様は多いです。

トラまりも
トラまりも
人間でも健康のためにサプリメント飲んだりするもんね。

先日、以下のツイートをしました。▼

犬猫用のサプリはたくさんあります。
サプリは薬ではなく、健康補助食品です。食品なんです。
総合栄養食を食べていれば、特に摂取する必要はないです。
といっても、効きそうだし使っている飼い主様は多い。
ペットの高齢化が進むに連れて、ペット用サプリメントを様々扱うサービスの需要はありそう。

■本記事の内容

  • 犬や猫にサプリメントは必要なのか?
  • 効果のあるサプリメントとは?
  • サプリメントをあげることでの問題は?

サプリメントってあげてみたいけど、実際にどうなんだろう…という飼い主様は、是非読んでみてくださいね。

トラまりも
トラまりも
この記事を書いている私(トラまりも)は、東京で動物病院を運営しております!獣医療には20年ほど携わっています。

▼ペットの病気やしつけ、日常ケアなど最新情報を発信しています。▼

読んでみて興味があったら、トラまりも(@toramarimo_blog)をフォローしてくれると嬉しいです!

ペットのサプリメントの需要は高まっている

ペットのサプリメントの需要は高まっている

犬や猫におけるサプリメントの需要は高まってきております。

ペットの寿命も延びてきており、それに伴って健康に気をつけたり、病気に罹患することも増えているからだと思われます。

その際の補助治療(症状緩和、生活の質の向上など)の選択肢の一つとして、サプリメントが選ばれる機会も増えてきています。

トラまりも
トラまりも
特に、ガンのような病気になってしまった場合には、何かできることはないかな…って必死になっちゃうよね。

ペット用サプリメントは、皮膚症状の緩和や目にいい!関節にいい!といった様々なものが売られております。

犬猫におけるサプリメントの一例
  • ビタミンやミネラル
  • オメガ3脂肪酸
  • アミノ酸
  • コエンザイムQ10
  • 乳酸菌製剤

猫には猫の乳酸菌が必要

そもそもサプリメントって何?

サプリメントは薬に似ているものと思っている方が多いですが、「健康補助食品」という食品なんです。

錠剤やカプセルなどの形状をしており、不足しがちな栄養成分を手軽にとることができます。

基本的には、総合栄養食と記載のあるペットフードを食べていれば、サプリメントを摂る必要はありません。

ただ、手作り食や食に偏りがある子・何かしらの病気で治療中の子の場合には、サプリメントで不足した栄養成分を補ってあげることが必要です。

犬や猫にサプリメントはあげるべきか?

犬や猫にサプリメントはあげるべきか?

上記でもお伝えした通り、

「健康な子で、与えた総合栄養食のドックフードをしっかり食べている場合には必要ない」

と思われます。

ただし、病気の子や老齢な子に対しては、必要に応じてあげる場合もあります。

トラまりも
トラまりも
病気の子は、動物病院で処方してもらったサプリメントを飲んだ方がいいよ。シニアの子も食欲の低下や偏りがあったりするから、不足分は補ってあげてもいいけど、以下で説明するデメリットや過剰摂取には注意しよう。

効果のあるサプリメントも多い

実際に効果を実感できるサプリメントは市場に多くあります。

例えば、アンチノールはその代表で、抗炎症作用が強いサプリメントです。

関節炎や皮膚疾患だけでなく、気管虚脱や眼疾患など様々な炎症性疾患で使用されています。

また、アトピー性皮膚炎においては、複合抗酸化サプリメントによる皮膚症状の改善も期待できます。

プロバイオティクスが高齢犬の抗酸化力を高める働きがあるという論文もあり、サプリメントの効果が期待できます。

獣医師と相談して決めるべき【与えることでの問題もある】

獣医師と相談して決めるべき

食品に分類されているサプリメントは、基本的には誰でも自由に、自己判断で利用できるものです。

ただし、サプリメントの摂取によって、

ということもあります。

ビタミンB群やビタミンCは水溶性ビタミンと言って、水に溶けるビタミンなので、過剰な分は尿として排出されます。

一方で、そのほかのビタミン(ビタミンD・A・K・E←ダケと覚えます)については過剰摂取で脂肪組織に蓄積されて、体に害を及ぼす場合があります(脂溶性ビタミン)。

犬のビタミンD過剰症、猫のビタミンA過剰症の報告があります。
過剰症
  • ビタミンA:食欲不振、体重減少、関節炎など
  • ビタミンD:食欲不振、嘔吐、下痢、腎障害など
  • ビタミンK:明確ではないが危険
  • ビタミンE:明確ではない

参考:左向敏紀他,臨床栄養学,interzoo,2015

また、過剰な言い回しをしている商品にも注意しましょう。

2019年には、「犬のがんに効く!」といううたい文句でサプリメントを販売し、摘発された会社もありましたね。

「○○に効く」「△△が治る」など、「薬のような表示・表現」をしているものも薬事法に違反します(厚生労働省のホームページでは、無承認無許可医薬品をはじめ、最新の健康食品被害情報を随時更新しています。http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet/musyounin.html

参考:厚生労働省医薬食品局食品安全部

使用する際には、

  • 海外からの個人輸入はしない
  • 薬の様な使い方をしない
  • 成分や含有量、問い合わせ先をしっかり確認する

ようにしましょう。

トラまりも
トラまりも
一つのサプリメントで多くの機能をサポートできる製品もあるので、たくさんあげればいいというものでももないから気をつけね。

【まとめ】愛犬・愛猫のサプリメント

ペットの高齢化に伴い、たくさんの種類のサプリメントが市場にはあります。

サプリメントによって、症状の緩和や生活の質の向上が期待されています。

ただし、必要以上の量のサプリメントは害が出る場合もあります。

使用に関しては、自己判断をせず、主治医の先生と相談してからが安心です。

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