「便からそうめんみたいなのが出てきました…」
「便の中に白い長い虫がいて、動いています…」
「口からそうめんみたいなものを吐きました…」
▲こういったことは子犬を飼っているとよくあります。
ただ、子犬や子猫では、この「そうめん」がよく出ます…(涙)
では、
- その正体は何なのか!?
- 出てきたら急いで病院に行ったほうがいいのか?
などを分かりやすく解説いたします!
目次
子犬の吐いたものや便から「そうめん」が出てきた!
このそうめんの正体は「回虫」という寄生虫です。
10~15cmほどある大きな寄生虫です。
白くて、ながーいので「そうめん」みたいに見えます。
犬や猫の消化管(小腸)に寄生していて、抵抗力のない子犬や子猫から出ることが多いです。
また、虫自体がとても大きいことから、腸に刺激を与えたり、最悪腸に詰まってしまうこともあります。
寄生している量が多いと、便から出るだけでなく、吐くこともあります。
便に白い虫がいたら、急いで動物病院に行くべき?
元気や食欲があれば、翌日以降に行けばいいと思われます。
その際便を持って行くと、診断の手掛かりとなるのでいいでしょう。
ただ、「そうめん」は腸に寄生しているので、下痢や腹痛を示すこともあります。
すごい下痢や血便だったり、ぐったりしている場合は、すぐに病院に行きましょう。
白い虫「回虫」にはどこで感染したの?
おおよそ、ペットショップにいる時点で感染したと思われます。
この回虫ですが、
感染経路は母犬から胎盤感染がメインです。
そのほかに乳汁感染(おっぱいから感染)や経口感染(便などを口から飲んだり食べたりして感染)があります。
母犬から胎盤感染した赤ちゃん子犬において、回虫は赤ちゃん子犬の肝臓に住んでいます。
赤ちゃん子犬が生まれると、回虫は肝臓から気管を通って喉へ行き、胃→小腸へと移動し、小腸で約2~3週間かけて「そうめん」の形状になります。
ネコちゃんの場合は「猫回虫」といって、犬回虫と同じような性格です。
便の中の白い虫「回虫」の治療法
動物病院で駆虫薬をもらうと、大体がすぐによくなります。
薬を飲んでから2,3日は、うんちに虫が出てきているか、よく確認しましょう。
完全に倒すためには、いなくなってからもまた薬を飲む必要があります。
回虫は人にうつったりするの?
非常に稀ですが、うつるといわれています。
何らかの形で、虫卵を口にしてしまった場合、回虫の幼虫が様々な臓器に入り込んで悪さをすることがあります。
そのため、ワンちゃんやネコちゃんの便を片づけた後は、きれいに手を洗いましょう。
回虫の予防はできるの?
フィラリアの予防薬を飲んでいれば、基本的に回虫を倒すことができます。
ただ、ネコちゃんや、まだ飼ったばかりでフィラリアの予防をしていないワンちゃんでは、予防は難しいです。
最近では、ペットショップで駆虫している場合も多いです。
おうちに来たばかりの子は、虫を持っている可能性が高いので、早めの便検査をおすすめします。
【まとめ】子犬の便からそうめんみたいな白い虫が出たらこうする
そうめんが出たら、便を持って動物病院に行きましょう。
元気食欲があれば、緊急性はないことが多いです。
ただ、長く様子をみると感染が広まってしまうので、なるべく早めに病院に行きましょう。
そうめん以外にも、米粒みたいなのが出てくるときもあります。
瓜実条虫については、こちらの記事を参考にしてください。▼
新しくペットを迎えた時は、症状がなくても便検査をしてもらうといいかもしれませんね。