「犬って日光浴したほうがいいの?」
「日光浴すると白内障になるって聞くけど…」
「どれくらいの時間、日光浴をするといいのかな?」
など犬の日光浴について疑問を感じている飼い主様は多いです。
先日以下のツイートをしました。▼
✅日光浴のメリット
・ビタミンDの活性化;カルシウムの調節
・セロトニンの分泌;精神が安定
・皮膚を健康に保つ;紫外線には殺菌効果
・飼い主との信頼関係;一緒に過ごすことの大切さ
15~30分程度の日光浴がよく、犬の場合は散歩のみでOK。猫は窓際で😊
皮膚病の子はレースカーテン越し程度がよい pic.twitter.com/ow5Z7yWcBY— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) March 12, 2021
日光浴のメリット
・ビタミンDの活性化;カルシウムの調節
・セロトニンの分泌;精神が安定
・皮膚を健康に保つ;紫外線には殺菌効果
・飼い主との信頼関係;一緒に過ごすことの大切さ
15~30分程度の日光浴がよく、犬の場合は散歩のみでOK。猫は窓際で。
皮膚病の子はレースカーテン越し程度がよい
この記事では、犬の日光浴について、
- そもそも日光浴って必要なの?
- どれくらいの時間がいいの?
- 白内障や皮膚がんにならないの?
などの疑問や不安を解決するとともに、おすすめの日光浴の方法を解説いたします。
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目次
【犬の日光浴】4つのメリット
「いい天気だな~」というときは、愛犬と一緒にお散歩に出かけて日光浴をしたくなりますよね。
犬と日光浴をするといいことがたくさんあるので、以下で解説していきますね。
メリット①ビタミンDが活性化する
ビタミンDは、食事からのカルシウム吸収を促して、血液中のカルシウム濃度を一定に保つ働きがあります。
また、免疫機能を調整する(感染症の発症や悪化の予防)ためにもビタミンDは重要です。
ビタミンDを摂るためには、
- 食事から摂る
- 日光浴(紫外線)によって体の中で作る
という方法があります。
食事からだけでは十分に摂れないことが多いので、日光浴で不足分を補います。
メリット②セロトニンの分泌
日光を浴びると、脳内でセロトニンという神経伝達物質が分泌されます。
セロトニンは、「精神の安定」に関わっており、ストレスに対して効果があります。
日光浴と同時に散歩(ウォーキング)をすることでセロトニンの分泌はより活発になります。
このセロトニンが分泌されると、眠りを司る睡眠ホルモンのメラトニンが生成され、夜の眠りも深くなるといわれています。
メリット③皮膚を健康に保つ
紫外線には殺菌効果があり、適度に日光を浴びることで雑菌などの微生物から皮膚を守ります。
メリット④飼い主との信頼関係
日光浴を犬と一緒にすることで、犬と一緒に過ごす時間が増えるとともに、信頼関係の構築にもつながります。
犬はそもそも日光浴をしたがる動物
日光浴が好きな犬はたくさんいます。
これは動物の本能なのかもしれません。
リラックスできる、皮膚が健康になるなどの理由で本能的にしているのかもしれませんね。
どれくらいの時間日光浴するといいの?
必要な日光浴(紫外線)の量は、
- 季節
- 場所
- 時間帯
- 皮膚の状態
によって変動しますが、おおよそ15~30分程度がいいと言われています。
散歩に行っている場合はそれだけでOKです。
日光浴で白内障になる!?日光浴のデメリット
日光浴をすることにはデメリットもあります。
- 皮膚炎
- 皮膚がん
- 角膜炎
- 白内障
といった問題が生じる事もあります。
これはもちろん犬や猫など動物にも共通です。
環境省も紫外線に対してはしっかり対策をしてください!とお伝えしている通りなので、直射日光や長時間の日光浴は避けるようにしましょう。
犬もサングラスをかける時代かも!?▼
真夏は注意が必要
5~8月は紫外線が非常に強くなります。
紫外線の量が強くなる時期や真夏は、時間を選んだり、日陰で過ごしたりなど紫外線対策が非常に大切です。
特に夏場の日光浴は熱中症になる可能性が高いです。
犬の熱中症についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。▼
犬が日光浴をすると臭くなる?
「犬が日光浴をすると臭いです!」というのはよく聞きます。
シャンプーしたてでも臭くなることはあります。
その原因は「汗」にあります。
犬は汗をかかないと言われますが、実は汗をかきます。
犬の汗腺には、
- 足の裏にあるエクリン腺
- 全身にあるアポクリン腺
の2種類があり、後者のアポクリン腺から出る脂っぽい汗が皮脂と反応してにおいを発生します。
また、外耳炎などで耳に炎症があるときもよく臭ったりします。
ある程度のにおいのときは、犬の体臭として付き合ってあげるといいですが、強烈な場合は病気の可能性もあるので、主治医の先生に相談してみてくださいね。
皮膚が弱い子も日光浴は必要!?
皮膚病がある子や被毛が薄い子は、日光がダイレクトに皮膚に当たってしまうと、皮膚が悪くなってしまう可能性があります。
そのため、
- 洋服を着せて散歩をしたり、
- 直射日光が当たらないようにして
日光浴をさせてあげるようにしましょう。
ビタミンDについては、犬の場合は日光浴よりも食事からの摂取の方が重要なので、栄養に配慮した総合栄養食を与えていれば大丈夫です。
おすすめの日光浴の方法
おすすめの日光浴の方法は、
- カーテンを開けておく
- 洗濯物を干すついでにベランダに出す
- 朝や夕方などの太陽の位置が低い時間の散歩
などがあります。
【まとめ】犬との日光浴で健康になろう
犬の日光浴は、健康維持にとって必要なものです。
皮膚が弱い子は洋服を着て、小さい子や高齢の子は飼い主様が寄り添って日光浴をするようにしましょう。
一日15~30分程度のお散歩で、日光浴+心身リフレッシュになります!