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犬の去勢は何歳までにすればいい?【去勢手術のメリット・デメリット】

トラまりもの犬の去勢は何歳までがベスト?メリット・デメリットも解説!

「犬って去勢手術したほうがいいの?」

「手術は痛そうだし、まだいっかな…」

「犬の去勢手術って何歳までにやればいいんだろう?」

など、犬の去勢手術についての不安や疑問はたくさんあると思います。

去勢手術とは、オス犬の精巣(タマ)を2つとる手術です。
トラまりも
トラまりも
麻酔怖いし、痛そうだし…別にやらなくてもいいかなーって思うよね。

先日、以下のツイートをしました。▼

メス犬猫の避妊手術は、病気の予防から絶対にした方がいいです。
オス犬猫の去勢手術は、病気の予防という点ではメスほどではないです。
ただ発情期にはストレスがたまったり、猫は外猫に反応して脱走する恐れあり。
手術をすべきかは様々な考えがありますが、私はすべきと思います。愛犬もしている。

■本記事の内容

  • 犬の去勢手術はするべきなの?
  • いつまでにすればいいの?
  • 手術は痛くないの?手術のメリット・デメリット
  • 犬の去勢手術の費用はどれくらい?

オス犬の去勢手術は、メス犬ほど早期に行うメリットはありませんが、飼いやすくなるという点ではしておいたほうがいいです。

メス犬の避妊手術については、こちらを参考にどうぞ。▼

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犬の去勢手術は何歳までにするべきか

眠っているフレンチブルドックドック

犬の去勢手術は、基本的には何歳でしてもOKです。

オス犬の生殖器の病気のほとんどが、高齢になってから生じるものなので、その時点で手術をするか考えても大丈夫です。

ただ、マーキングやマウンティングを軽減するために、早期の去勢手術をする場合は多いです。

具体的には、体が成長した半年齢くらい(生後6,7か月)で行うことが多いです。

メス犬は、初回発情が始まる前までに避妊手術をすると、将来乳腺の病気になる確率が1/200に減るので、早めの手術をおすすめしています。

最近では、ペットショップにて4か月齢前後で去勢手術をしてしまうこともあります。

その方が、購入したあと楽だからという考えに基づいていると思われます。

ただ、あまり早い時期に手術をすると、体の成長が十分にできない可能性もあるので、どうなのかな…と思う部分もあります。

そもそも犬の去勢手術はすべきなのか?

獣医さんによって考えは変わるとは思いますが、正直オス犬の場合はどちらでも大丈夫だと思います。

ただ最近では、動物病院に来る8~9割くらいの飼い主様が、愛犬の去勢手術を希望しています。

トラまりも
トラまりも
マーキングしなくなったり、攻撃的でなくなったり、飼いやすいってのは重要だからね。

犬の去勢手術のメリット

布の上で寝ている犬

犬の去勢手術のメリットは、

  • 発情期のストレスから解放される
  • 各種生殖器系疾患の予防

があります。

発情ストレスからの解放

発情期はホルモンバランスが崩れるので、犬も情緒不安定になったり、攻撃的になってしまうことがあります。

去勢手術をすると、マーキングをしなくなったり、性格が穏やかになる子が多いです。

トラまりも
トラまりも
ペットとして飼っているのだから、飼いやすいというのは非常に大切なことだよ。

でも去勢手術をしても、大人しくならない子もいます。

逆にすごくやんちゃになる子もいます。

その場合は、もっぱら「性格」として付き合ってくださいね。

【これって発情兆候?】

オス犬の場合は、

  • いろんなところでおしっこする
  • 足をあげているのに尿が出ない
  • タオルや人に腰をふる
  • 甘えん坊になる
  • 性格が強くなる

などが分かりやすい発情兆候です。

生殖器疾患の予防

精巣を取ってしまうので、当然生殖器の病気にかかる可能性は減ります。

  • 精巣腫瘍
  • 前立腺疾患
  • 肛門周囲腺腫
  • 会陰ヘルニア

などの病気になる可能性が減ります。

もちろん手術をしても、上記の病気になる可能性はありますが、その頻度が減ります。

犬の去勢手術のデメリット

椅子に座った肥満犬

もちろん、去勢手術にはデメリットがあるので悩んでしまいますよね。

  • 遺伝子を残すことができなくなる
  • 太りやすくなる
  • 全身麻酔が必要
  • 術後に合併症が出る可能性がある

などが去勢手術のデメリットと言えます。

遺伝子を残すことができなくなる

精巣は、精子を作る場所です。

去勢手術は精巣(睾丸)を取ってしまう手術なので、精子を作ることができなくなります。

精子が作れなくなるということは、その子の遺伝子を残すことはできないということです。

太りやすくなる

去勢手術により精巣を取ると、性ホルモンが出なくなります。

そのため、発情などに関わるエネルギーが消費されなくなる分、太りやすくなるということもあります。

トラまりも
トラまりも
手術をしたら太った!というのはよく聞くね。手術後は、フードの量を調整してね。

手術前と同じフード量を与えると、必ず太ります。

そのため、フードの量を減らすか、去勢手術後用のフードにするといいでしょう。

 

トラまりも
トラまりも
フード選びは主治医の先生と相談してね!

全身麻酔が必要

去勢手術は全身麻酔下で行います。

麻酔をかけて行うというのは、何となく怖い気もしますよね。

ただ、手術の前にきちんと麻酔をかけられる状態なのか検査をするので、基本的には怖くないです。

動物病院にもよりますが、一般的には、

  • 獣医師による全身チェック
  • 検温
  • 血液検査
  • 場合によっては、レントゲン検査やエコー検査

を行ってから、慎重に麻酔薬を投与します。

去勢手術自体の時間は15分程度ですが、麻酔を入れてから完全に覚めるまでは、おおよそ1時間位かかることが多いです。

術後に合併症が起きる可能性がある

頻度は非常に低いですが、

  • 尿をもらすようになってしまう
  • 傷口を縫った糸に炎症反応を起こしてしまう
  • 手術部の毛が生えてこない

などが生じることもあります。

睾丸にはそもそもそんなに毛が生えていないので、術部の毛が生えてこないことは問題ではないでしょう。

術後は数日間、傷口をなめないようにするためにエリザベスカラーをしたり、術後服を着たりするようになります。

自然に反しているという考え

また、去勢手術をすることが自然に反しているという考えもあります。

当然ですね。病気でもないのに、手術をするのはかわいそうといったことはあると思います。

犬の去勢手術の費用ってどれくらいなの?

これもまた動物病院によって変わるので、動物病院に確認してみるといいでしょう。

体重にもよりますが、一般的には2~5万円程度で行っている動物病院が多いです。

【犬の場合、乳歯を抜く手術も一緒に行うことが多い】

乳歯が残っている場合は、去勢や避妊手術のときに抜いてしまう手術をすることが多いです。

本数にもよりますが、追加で1~3万円程度かかります。

トラまりも
トラまりも
尖がっている歯(犬歯)は、乳歯が抜けないことが多いよ。乳歯が残っていると、のちのち歯の病気になるから、抜いたほうがいいよ。

犬の去勢手術って入院するの?

犬の去勢手術って入院するの?

去勢手術は日帰りで行うことが多いです。

これもまた動物病院によって変わるので、確認してみましょう。

犬の去勢手術後の生活はどうすればいいの?

特に制限はないです。

ただし、傷口を舐めないようにする必要があるので、エリザベスカラーか服を着てもらうようになります。

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犬の去勢手術って痛いの?

犬の去勢手術は、全身麻酔で眠った状態で行います。

また最近では、動物でも鎮痛をしっかり行うことが常識なので、積極的に鎮痛剤も使用しています。

ただ、犬は痛覚に関して強いと思われます。

人だったら痛くて動けないような傷を負っていても、平気でごはん食べたりする子もいます。

【まとめ】犬の去勢手術は何歳までにするべきか

犬の去勢手術を何歳までにやればいいかの決まりはないです。

ただ、生後半年~1歳までに去勢手術をするとマーキングやマウンティング行為を軽減する可能性は高いです。

去勢手術にはメリットとデメリットがあります。

最終的には飼い主様が責任を持って決めるようにしましょう。

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