犬のフィラリア予防は、犬を飼っている人には毎度おなじみの予防です。
もし犬のフィラリア予防を、
- してない!
- 忘れた!
- できなかった!
場合はどうなるのでしょうか?
この記事では、
- しなかった(仕損じた)場合どうなるのか
- みんなフィラリア予防しているのか
- 一年中予防した方がいいのか
など犬のフィラリア予防について、獣医師トラまりもが分かりやすく解説いたします!
目次
犬のフィラリア予防をしてないとどうなる?
フィラリア症予防はしていないと、場合によっては死んでしまうこともあります。
どうして死んでしまうのか超簡単に言うと、
「フィラリアという寄生虫が、犬の心臓に住み着いて大きくなり、血液がうまく流れなくなってしまうから」
です。
フィラリア予防をしてないときには、
- 飲ませ忘れたとき
- 途中で予防薬をやめたとき
もあると思います。
それぞれどうすればいいのか解説します。
フィラリアの薬を飲ませ忘れた場合
フィラリアの薬を飲ませ忘れてしまうときは、よくありますよね。
- 1か月分飲ませ忘れてしまった!
- 前回飲ませてから1か月以上経ってしまった!
- なんか1か月分余ってる!
というときは、びっくりして焦ってしまいますよね。
実はフィラリアの予防薬は「2か月に1回飲めば大丈夫」なんです。
でも、
- 確実な予防のため
- 吐いてしまったりで、飲めていないこともある
ので1か月に1回飲ませるようにしましょう。
もし飲ませるのを忘れた!と気づいたのが、前回飲ませてから2か月以内なら、その時点で飲ませていいでしょう。
心配でしたら、主治医の先生に相談してみてくださいね。
予防を途中でやめてしまった場合
例えば、前年9月から予防をやめてしまったという場合。
この場合は、フィラリアに感染している可能性があります。
薬を飲ませる場合には、必ず血液検査をしてフィラリアが体にいないのを確認してからにしましょう。
感染していた場合は、適切な治療が必要です。
みんな犬のフィラリア症予防ってしているの?
都市部の動物病院においては、ほとんど全ての飼い主様が犬のフィラリア症の予防をしています。
でも、
- 規定期間しっかり飲ませてられているか
- 飲み損じがないのか
などは追跡調査ができないので、不明なことはあります。
また、動物病院に来院していない犬(おそらく予防していない)が、どれくらいいるのかは不明なところがあります。
犬のフィラリア症って、通年予防したほうがいいの?
うーん、難しいとこです。
実際は、4月頃から12月頃までの予防を行っている動物病院が多いと思われます。
通年予防のメリットとしては、
- より確実にフィラリア症の予防ができる
- 毎年のフィラリア症の血液検査をしなくてもいい
- 消化管内線虫の予防が常にできる
というのがあります。
通年予防のデメリットは、
- 特にない(強いて言えば、お金がかかる)
というくらいですかね。。
米国糸状虫学会のガイドラインによると、フィラリア症の予防薬は通年投与が理想との見解が述べられています。
【まとめ】犬のフィラリア予防をしてないとどうなる?
犬のフィラリア症は、予防していないと死に至ることもある病気です。
犬のフィラリアの予防薬は、
「毎月1回、1か月間隔で、蚊の発生後1か月から蚊の発生終息1か月後までの間投与する」
ことが基本です。
1年に1回注射するのみで、予防できるフィラリア予防薬もあります。
詳しくは主治医の先生に確認してみましょう!