「犬が急に粗相をしました…」
「じゅうたんにおしっこをしたのですが、対策を知りたいです!」
犬が急に粗相をすることはしばしばあり、飼い主様を悩ませてしまいます。
この記事では、
- 犬が急に粗相(トイレの失敗)をする5つの原因
- 粗相の対策法
などを分かりやすく解説いたします。
※なお、この記事でお伝えする原因や対策法は、トイレをまだ理解していない子犬については当てはまらないので注意してください。
子犬のトイレトレーニングは、こちらの記事をご参照ください。▼
目次
犬が急に粗相(おしっこやうんちの失敗)をする5つの原因
犬が急に粗相をする理由は、
- トイレが嫌い
- マーキング
- 恐怖や不安がある(ストレス)
- 病気が隠れている
- 老齢
などがあります。
原因①トイレが嫌い
トイレが汚れてにおいがついていると、排せつをしなくなる場合があります。
一方で、自分のにおいがないとしない子もいます。
トイレに入るときに「カタッ」と音がなるのが嫌だといった子や、トイレの形が嫌いという子もいます。
原因②マーキング
マーキングのためにいつもと違う場所ですることがあります。
- 未去勢・未避妊の子
- 発情中の子
- 多頭飼いをしている場合
などは、なわばりを作るため、いろんなところに排せつをする傾向があります。
原因③恐怖や不安がある(ストレス)
恐怖や不安があり、粗相をしてしまう犬もいます。
- 引っ越し
- 新しい家族やペットが増える
- 家族との接し方に不安がある
- 来客があった
- 飼い主が留守になって不安
- 地震や雷、工事があった
という場合に、粗相をしてしまうことがあります。
かまってほしくて、わざと粗相をする子は多いです。
トイレの失敗をした際に、怒ったり心配したりと過度に接することで、「粗相をするとかまってもらえる!」と思ってしまいます。
結果として、おしっこやうんちの失敗をわざとするようになります。
粗相の失敗は、無視してしれっと片付けることがポイントです。
繰り返すうちに「粗相をしてもいいことないや」と犬が理解します。
原因④病気が隠れている
病気が原因で急に粗相をすることもあります。
などでトイレまで我慢ができず、粗相してしまうこともあります。
また、糖尿病やクッシング症候群などの病気により粗相をすることもあります。
これらの病気は、水をたくさん飲む病気のため、間に合わなくて違う場所で排せつすることが多いです。
なので、環境に特に変化がなく、別の場所でおしっこ・うんちをするようになった場合は、病気が潜んでいる可能性もあるので注意が必要です。
また、食事を変えることで尿量が増え、結果として外してしまうこともあります。
尿量(飲水量)が増える可能性のある食事としては、ウェットフードや尿石症用の食事などがあります。
原因⑤高齢
高齢で老犬のため粗相してしまうこともあります。
トイレの位置が分からなくなってしまったり、トイレまで間に合わなかったりということが原因です。
また、認知症により粗相をしてしまうことや、頭はしっかりしていても、足腰の筋力低下によって漏らしてしまうことも多いです。
犬の急な粗相にはこうやって対策しよう!
犬の粗相の対策としては、まずは原因を見極めることが大切です。
急に粗相をしだしたときには、そのタイミングで、
「環境や食事の変化はなかったか?」
「怖い経験をしなかったか?」
などを確認し、できる範囲で取り除く・もとに戻すことで対応しましょう。
またほかにも、
- トイレを大きくする
- トイレの数を増やす
- トイレを清潔にする
- アクセスしやすい場所にトイレを再設置する
- 不適切な排せつは徹底的に掃除する
- 定期的にトイレに連れて行く
- 粗相をした布団などは片づける、位置を変えてみる
- 布団などにしてしまう場合は、一時的にそこにトイレを置く
- マーキングの場合は、マナーバンドや去勢・避妊手術を考慮する
- 分離不安の場合は薬物療法を考える
といったことがあります。
一つずつやってみましょう。
【まとめ】犬が急に粗相した!トイレを外す(失敗する)原因と対策を獣医師が解説!
いつもと違った場所でトイレをしてしまうときは、
- トイレが嫌い
- マーキング
- 恐怖や不安がある(ストレス)
- 病気が隠れている
- 老齢
という原因があります。
見極めて対策をし、改善がなければ主治医の先生に相談しましょう。