「愛犬が1日1回しかおしっこをしません…」
「いつも2,3回するのに、今日はしません…」
「おしっこをたくさんするようになりました…」
など、愛犬のおしっこの回数は何回が正常なのか?はよく質問されます。
先日、以下のツイートをしました。▼
1日の尿の回数は犬3~5回、猫1~4回です。
引っ越しや来客など普段と様子が違うとしない日もあり。
回数が少ない時は元気食欲があり他に症状(トイレに行くのに出ない、血尿等)がなければ、問題ない事が多い。
回数が多い時は膀胱炎や腎臓病など病気の可能性あり。
普段との違いが大事。毎日チェック😊— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) March 21, 2022
犬のおしっこは少ない分には問題とならないことが多いですが、多いと問題になることがあります。
「愛犬の尿の回数や量が気になるな…」という飼い主様は、ぜひ読んでみてくださいね。
目次
犬の尿の回数は1日3~5回【それより少ない・多いときは?】
正常の犬の尿の回数は、1日3~5回程度です。
マーキングをする犬や子犬であれば、もっと多くなる傾向にあります。
ただし、個体差や日によって異なるため、全くしない日もあれば、5回以上する日もあります。
回数が少ない場合
犬の尿の回数が少ない場合には、元気食欲があって他に症状がなければ、病的ではないことがほとんどです。
食事を変更したり、引っ越しや模様替えしたタイミング(犬にとってのストレス!)で尿の回数が変動することはよくみられます。
この場合、通常は数日程度で元通りになることが多いです。
ただ、あまりにも尿の回数が少ないと、なんとなく気になってしまいますよね…
そんなときには、水をいろんな容器であげたり、様々な場所に配置したり、トイレ環境を見直してみるといいです。▼
回数が多い場合
尿の回数が多いな…と感じる場合には、何かトラブルが起きている可能性もあります。
他にも、尿石症用のフードを食べていたり、部屋が乾燥している場合などにも増える傾向があります。
尿の量は20~45ml/kg/日程度が正常
健康な犬であれば、体重1kgあたり、1日20~45ml程度の排尿が平均的です。
ペットシートの重さを測って大体の量を推測することもできます。
ただ、蒸発分もあるので、上記での計算より少なく感じることが多いです。
尿量や回数は、いつもとの違いが重要!
排尿パターンには個体差や日による違いがあるので、いつもと違うのかどうか?で判断することが重要です。
つまり、いつもほとんど排尿しない子が何度もトイレに行くと心配ですし、逆もまたしかりです。
ただ、尿量や回数だけで病気を判断するのは難しいので、気になる場合には主治医の先生に確認をするといいですね。
【まとめ】犬の尿の回数や量~多すぎ少なすぎの指標とは?
犬の尿の回数は1日3~5回が平均的です。
ただし、個体差や日による変動があるので、全くしない日もあればちょっと多いな…と感じる日もあります。
重要なのは、いつもと違うかどうか?です。
いつも回数が少ない子がたくさんするようになったら何か病気が潜んでいる可能性もあります。
尿量の変化が続くような場合には、主治医の先生に確認しましょう!
【参考資料】
- MDSマニュアル家庭版 排尿の量や頻度の増加
- 左向敏紀,臨床栄養学,interzoo,2019