「猫のノミダニの予防って、暑い時期だけやればいいの?」
「うちの猫は室内飼いだけど、ノミダニ予防って必要?」
「猫のノミダニ予防薬っていろんな種類があるけど、どれがいいの?」
など猫のノミダニ予防の時期や予防薬の種類について、疑問に感じている飼い主様は多くいらっしゃいます。
この記事では、猫のノミダニ予防は、
- いつからいつまで行えばよいのか
- 通年でやったほうがいいのか
- 外に出ない猫でもしたほうがいいのか
- どんな予防薬の種類があるのか
などを、獣医療に携わって20年の獣医師トラまりもが分かりやすく解説します!
目次
猫のノミダニ予防の時期は4月から11月くらいまで
猫のノミダニ予防は、東京なら4月から11月くらいまで、毎月1回行うといいです。
ノミとダニの好適な環境条件は、温度18~27℃で湿度70%程度くらいです。
気象庁が発表している東京の平均気温は以下の通りで、
5月から10月くらいはしっかり予防したほうがいいということになります。
猫のノミダニ予防は通年でやったほうがいい?
ノミやダニの活動力は寒いと低下します。
上で説明した通り、ノミとダニの好適な環境条件は、温度18~27℃で湿度70%程度くらいだからです。
ただし、秋から冬にかけて、卵から孵化した「幼ダニ」や「若ダニ」といった小さいダニの活動は活発になります。
なので、通年(一年中)ノミダニ予防をして、ダメなことな何もないです。
「冬でも家の布団とかソファーにはダニがいるよね?」って思われる方もいらっしゃいますが、家の中にいるダニはマダニ(犬猫を刺す野外にいるダニ)とは違って刺さないダニです。
マダニとダニの違いを書いた記事もあるので、参考にしてみてください。▼
室内飼いの猫だけど、ノミダニ予防したほうがいいの?
よく聞かれます。
ノミダニ予防してください!
散歩(外)に行かない猫にもノミやダニは付きます。
窓や玄関、飼い主様の靴などにくっついて自宅に入ってくるので、完全室内飼いの猫でもノミダニに感染することはよくあります。
猫のノミダニ予防の種類
最近では、たくさんの種類のノミダニ予防の薬があります。
- 食べるタイプ
- 滴下タイプ
があります。
食べるタイプのノミダニ予防薬
猫が予防薬を食べると、血液中に予防薬が行きわたります。
ダニやノミがその犬の血を吸うと、血中に存在する薬剤を一緒に吸うことで効果が出ます。
ただし、食べるのタイプの予防薬は、「猫がダニやノミに吸血されること」を防ぐことはできません。
そのため、
- ノミの唾液が原因でノミアレルギーになる子
- ノミやダニの吸血によって媒介される病気
の予防はできません。
食べるタイプの利点は、
- 美味しい!
- シャンプーに関係なく投与できる
- 予防が確実にできる
- 消化管内線虫も予防できる
- 目の周りや鼻先、指の間の感染など末端にも効果がある
食べるタイプの欠点は、
- 薬を飲んでくれない子では投与が大変
- 滴下タイプに比べると高価な場合がある
などがあります。
滴下タイプのノミダニ予防薬
滴下タイプの予防薬を猫に垂らすと、全身の皮脂腺に蓄えられます。
ダニやノミが皮脂腺から出た予防薬に接触することで、虫体内に薬が入り効果が出ます。
滴下タイプの利点は、
- 垂らすだけなので簡単!
- 飲み薬タイプに比べ安価なことが多い
滴下タイプの欠点は、
- 滴下部位がべたべたする
- うまく垂らせたか不安になることがある
- シャンプー前後でできない商品がある
- 目の周りや鼻先、指の間など末端には効果が薄い場合がある
などがあります。
きちんと猫のノミダニ予防をしているのに、なぜか付く理由
きちんとノミダニ予防しているのに、ノミやダニがが付いている!ってことありますよね?
きちんとやっているのにノミやダニが付く理由はコチラを参考にしてください。▼
【まとめ】猫のノミダニ予防の時期は4月から11月まで!
最近は、暖房設備の充実から冬でもまれに感染することがあります。
そのため通年予防する方も増えてきました。
獣医さんによっても考え方は違うので、主治医の先生に相談してみましょう!