「猫の便に粘液(粘膜)みたいなのが混じっています…」
「便にゼリー状のものが混じっていて、何度もトイレに行きます…」
「血液も便に混じっています…」
など、猫が粘液便(血液も混じったり…)をしたら、びっくりして慌ててしまいますよね。
そんな猫の便について、先日以下のツイートをしました。▼
犬猫がゼリー状の粘液便をすることはよくあります。
大腸炎という病気の一症状で、
・食事や環境の変化
・ストレス
・感染症やアレルギー
…が原因となります。
ただ、正常でも粘液が出ることはあります。
元気や食欲がない、血が混じる、ぐったり、変な物を食べたなどの場合には便を持ち動物病院へ😊 pic.twitter.com/LTfieyJvQ6— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) September 23, 2021
犬猫がゼリー状の粘液便をすることはよくあります。
大腸炎という病気の一症状で、
・食事や環境の変化
・ストレス
・感染症やアレルギー
…が原因となります。
ただ、正常でも粘液が出ることはあります。
元気や食欲がない、血が混じる、ぐったり、変な物を食べたなどの場合には便を持ち動物病院へ😊
この記事では、猫が粘液便をしたときに、
- 原因はなに?
- すぐに動物病院に行くべき?
- どんなときなら様子をみてもいいの?
などを分かりやすく解説いたします。
目次
猫が粘液便をするのは、大腸炎という病気の症状の一つ
「猫の便に透明な粘液が混じっています…」ということは、通常の診察でよく遭遇します。
そんなときは「大腸炎」という病気の可能性があります。
ただ、大腸に炎症が起きている(大腸炎)と、粘液がいつもより多く出てしまいます。
大腸炎の特徴として、
- 粘液が出る
- 血液が出ることもある(赤い血液)
- しぶりがみられる(何度もトイレに行くのに出ない)
- 便の量は正常からやや増加する
などがあります。
大腸炎の原因
猫の大腸炎の原因は、
- 食事
- 感染症
- 薬の投与
- 食物アレルギー
- 特発性(原因不明)
- 腸の器質的な問題
などとたくさんあります。
ただ日々の診察で、全ての大腸炎の症例について内視鏡まで行うことはめったにないです。
投薬治療や食事の変更によって改善がみられない場合は、詳しい検査をしていくようになります。
猫が粘液便をしているとき、動物病院に行くタイミング
「何度もトイレに行っていて、ゼリーみたいなものが出ていて、血が出ている!」
こんな光景を見たら、焦ってしまいますよね。
元気や食欲があって吐いたり他の症状がなければ、1日様子を見てみてもいいときも多いです。
動物病院に行くべきとき(一例)は、
- 下痢や嘔吐、食欲不振など他の症状をともなうとき
- ぐったりしているとき
- 何か変なものを食べたかもと思い当たることがあるとき
- 毎日のように粘液便をするとき
などのときは、主治医の先生にご相談ください。
何度もトイレに行っている場合、便がしたいのではなく、尿が出せないからということもあります。
尿が出ない場合は緊急性があるので、主治医の先生に連絡してください。
何度もトイレに行く理由は、別記事にまとめてあるので参考にしてください▼
猫が粘液便をしているとき、自宅でできる対処法
猫が粘液便をしているときは、食事を、
- 消化器サポート(ロイヤルカナン)
- w/d(ヒルズプリスクリプションダイエット)
など高繊維のものに変えたり混ぜたりすると、便の状態がよくなることもあります。
状態がよくない場合や、不安な場合は、主治医の先生に確認してください!
【まとめ】猫が粘液便をした!動物病院に行くタイミングや自宅での対処法
猫が粘液便をしたとき、
- ぐったりしている
- 下痢や嘔吐、食欲不振など他に症状がある
- 飼い主様が思い当たる何かがある
- 毎日のように続く
場合は動物病院に伺うようにしましょう。
また、元気食欲があって単発的な粘液便のときには、繊維質の食事を混ぜることで便がよくなることもあります。