「犬の歯が落ちていました…」
「歯が抜けて血が出ています…」
「愛犬の歯が抜けた場合、動物病院に行くべきですか?」
こういった疑問をお持ちの飼い主様は多くいらっしゃいます。
この記事では、
- 犬の歯が抜ける時期や順番
- 歯が抜けたときの症状
- 動物病院に行くタイミング
などをお伝えしています。
「愛犬の歯が抜けてしまった!大丈夫かな!?」という飼い主様は、ぜひ読んでみてくださいね。
目次
犬の歯が抜ける(生え変わる)時期とは?
犬も人と同じように、歯の生え変わりがあります。
犬の乳歯は、おおよそ1か月齢程度で生えきて(ちなみに子供の歯に後臼歯はありません)、永久歯が出てくる時期まで存在します。
乳歯の生え変わりの時期は、動物の品種と体格により大きく異なりますが、以下の通りです。
永久歯が生える月齢 | |
切歯(前歯) | 3~4 |
犬歯(尖っている歯) | 4~6 |
前臼歯(奥歯の前の方) | 4~6 |
後臼歯(奥歯の後ろの方) | 5~7 |
歯が抜ける順番は?
歯が抜ける順番は、上記の表のように、前歯から先に抜けて、その後犬歯、奥歯が抜けていくようになります。
血が出ることもある~歯が抜けたときの症状とは?
歯が抜けたときの症状としては、
- 血が出る
- よだれが出る
- ポロポロこぼすようになる(食べ方が下手になる)
- ドライフードが食べられなくなる
- 前足で口をこする
といったことが生じる場合があります。
歯が抜けたら動物病院に行くべき?
乳歯の場合、本人が特に気にしていなければ、行かなくて大丈夫のことが多いです。
出血しているときもありますが、この場合も基本的にはすぐ止まるので、ポタポタとずーっと血が出ているようでなければ、経過をみてあげるといいです。
食事はいつも通りで大丈夫ですが、気になる場合には、ウェットフードやふかやしてあげるといいですね。
ただし、歯が折れている場合や成犬・シニア犬で抜けてしまった場合には、受診が必要となります。
抜けた歯を飲んでしまった!
抜けた歯を飲んでしまう場合はよくあります。
というより、ほとんどが飲んでしまします。
基本的には、便から出るので、そのまま様子をみるようになります。
詳しくは、こちらの記事をご参照ください。▼
乳歯が残っている場合には、抜歯をする
乳歯が生え変わりの時期に抜けず、残ってしまうこともあります。
その場合には、麻酔をかけて抜く必要があります。
特に犬歯という尖った歯は残ってしまうことが多いです。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。▼
成犬や老犬で歯が抜けた場合はどうすればいい?
成犬やシニア犬では、かたいものやおもちゃを噛んだあと、引っ張りっこをして遊んだあとなどに、大人の歯(永久歯)が抜けてしまうことがあります。
根っこから抜けている場合には、そのまま経過をみることもありますが、折れてしまった場合などは処置が必要となります。
また、歯周病があり、突然抜けてしまうこともあります。
そのため、成犬やシニア犬で歯が抜けてしまった場合には、念のため受診をすることをおすすめいたします。
【まとめ】犬の歯が抜けた!時期や順番、動物病院に行くタイミングとは?
犬の歯は生後4か月齢~半年程度で生え変わりをします。
そのため、その時期には、抜けた歯が床に落ちていたり、歯ぐきから血が出ていたりということがしばしばあります。
歯の生え変わり時期の場合には特に受診する必要はありませんが、乳歯が抜けずに残っている場合には、麻酔をかけてとる必要があります。
また、成犬やシニア犬では歯周病があって抜けてしまうこともあるので、抜けた歯を持って受診をすることをおすすめします。
不安なことがありましたら、主治医の先生にご相談下さいませ!
【参考資料】
- 渡邊一弘,犬と猫の臨床歯科,interzoo,p14