「愛犬が乳歯を食べたかもしれません…」
「おもちゃで引っ張りっこしていたら、歯が抜けてしまいました…」
「飲んだ乳歯が、胃腸を傷つけませんか?」
犬が乳歯や永久歯を食べてしまうことはよくあります。
でも、『胃腸を傷つけないのか?』『吐かせた方がいいのか?』など、不安がある方は多くいらっしゃいます。
この記事では、犬が乳歯(永久歯)を飲んだときの対処法をお伝えしています。
「愛犬の乳歯が見つからない!」という飼い主様は、ぜひ読んでみてください。
目次
犬が乳歯(永久歯)を食べた・飲んだ!様子を見てもいい?
結論からお伝えすると、犬が乳歯(永久歯)を食べてしまうことはよくあり、特に問題なく様子をみて大丈夫です。
犬の乳歯の生え代わり時期は4~6か月齢程度ですが、この時期は、ポロポロと乳歯が抜けます。
見つからないことも多く、そのほとんどは、食べているか、掃除機で吸っています。
犬の乳歯の生え代わり時期や順番は、こちらをご参照ください。▼
そして、飲み込んだ乳歯は、うんちとして出てくるようになります。
その過程で、胃腸を傷つけてしまうことは、通常ありません。
乳歯が抜けた場合、食事に関しても、特に今まで通りのものをあげて構いません。
気になる場合には、ウェットフードやふやかしなど、やわらかいものにしてあげるといいですね。
犬が乳歯(永久歯)を食べて・飲んで問題となるとき
このように、犬が乳歯(永久歯)を食べても、通常は問題になりません。
ただ、
- よだれが多いとき
- 口の中を気にするしぐさ(床に顔をこする、前手で口を触るなど)を見せるとき
- 折れているとき
などは、念のため、主治医の先生に診てもらった方が安心です。
歯が抜けたことにともなって、血が出ることも多いですが、通常はすぐに止まります。
永久歯の場合には、抜けた理由が重要
永久歯の場合でも、食べてしまうこと自体は、基本的には問題ありません。
ただ、抜けてしまった理由を見つけることが重要です。
一般的に、成犬のほとんどが歯周病を罹患しており、歯を失うことが多いです。▼
また、折れてしまった歯の場合にも、そこから細菌が入ってしまうため、動物病院での処置が必要となります。
犬の歯周病は、日頃の歯みがきと、麻酔をかけた歯石除去などで予防ができますので、定期的に歯科検診を受けることをおすすめいたします。
【まとめ】犬が乳歯(永久歯)を食べても・飲んでも大丈夫!対処法を獣医師がお伝え
犬が乳歯や永久歯などの歯を食べてしまうことはよくあります。
通常、問題になることはなく、そのまま様子をみてあげて大丈夫です。
ただ、折れてしまっているときやよだれが多いときなど、なにかしら症状があるときには、主治医の先生にご確認ください。
また、永久歯についても、飲んだことに関しては問題はないですが、抜けてしまった理由を見つけることが重要です。
成犬の多くは、歯周病を罹患しており、それによって歯を失うケースがとても多いです。
愛犬の歯について、今一度見直してみましょう!