予防関係

【犬のワクチンは毎年打つ?】6種や10種は何種がいい?その違いや抗体価も解説!

【犬のワクチンは毎年打つ?】6種や10種は何種がいい?その違いや抗体価も解説!

「ワクチンの6種と10種のどちらを打とうか迷っています…」

「ワクチンって毎年打たなくてもいいの?」

「抗体価を測る方法があるって聞いたけど…」

など愛犬のワクチンについて疑問がある飼い主様は多くいらっしゃいます。

トラまりも
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お金もかかるし、体に負担もかかりそうだし、どうしようかな…って思っちゃうよね。

■本記事の内容

  • 犬のワクチンは毎年打つべき?
  • 何種のワクチンを打つといい?
  • 抗体価って何?

ワクチンは必ず打つべきものとそうではないものがあります。

愛犬のワクチン接種について悩まれている飼い主様は、ぜひ読んでみてください。

トラまりも
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この記事を書いている私(トラまりも)は、東京で動物病院を運営しております!獣医療には20年ほど携わっています。

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犬のワクチンは毎年打つべきか?抗体価についても解説

犬のワクチンは毎年打つべきか?抗体価についても解説

ワクチンとは、感染症や伝染病を引き起こす細菌やウイルスの毒性を弱めた(もしくは無くした)ものです。

子犬のうちはワクチンを連続して何回か打ったと思いますが、大人になってからは1年に1回の追加接種が基本となります。

生まれたての子犬は、初乳(出産後1~2日間だけ出るミルク)を飲むことで免疫を獲得します。

初乳による免疫は生後2か月ほど子犬の体を守ってくれますが、その後は効果が落ちてしまうため、ワクチン接種で免疫を強化する必要があります。

通常は、約2か月齢を1回目として、3か月齢と場合によっては4か月齢の1か月単位で追加接種をしていきます(ブースター効果、追加免疫効果ともいいます)。

「ワクチンを毎年打つのが不安だな…」という飼い主様には、「抗体価」を測ってから接種するかを決める方法もあります。

抗体価とは体の中の抗体の量や強さを示すものです。

ただ、犬の場合、抗体価を測るとなると、

  • 検査の費用がかかること
  • 1か月に1回程度測ることで許容下限を下回らないようにする

といったことがあり、手間と費用がかかってしまう難点があります。

また、トリミング店やペットホテル利用時には、ワクチンの接種が条件となっているところが多いです。

トラまりも
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万が一、感染症がまん延しちゃったら大変だからね…

そのため、何かしらの打てない事情がない限りは、1年に1回打っておくほうが結果的には安心で確実だと思います。

トラまりも
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以下でコアワクチンについての説明をしますが、コアワクチンについては(抗体価を測った上で)3年に1回でもいいともされているよ!

犬の混合ワクチンの種類

犬の混合ワクチンの種類

犬の混合ワクチンにはいくつかの種類があります。

※鼻に垂らす点鼻タイプのワクチンもありますが、この記事では注射のワクチンについて解説いたします。

ワクチンの中には「コアワクチン」といって、全世界で発生がみられ、致死率や伝播力が高いため、全ての動物に接種すべきワクチンというものがあります。

犬の場合には、

  • ジステンパーウィルス
  • 犬伝染性肝炎ウイルス
  • パルボウイルス
  • 狂犬病ウイルス(義務)

がコアワクチンとして重要です。

コアワクチンは、一度免疫を獲得すると長期間免疫力を維持できるのが特徴です。

トラまりも
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そのため、狂犬病以外のコアワクチンは3年に1回の投与でもいいとも言われていますが、抗体価を調べる煩雑さから、1年に1回投与している動物病院は多いと思われます。

では、以下で分けて解説していきます。

犬2種混合ワクチン

犬2種混合ワクチンは、

  • ジステンパーウイルス感染症
  • パルボウイルス感染症

が含まれています。

犬3種混合ワクチン

犬3種混合ワクチンには、

  • ジステンパーウイルス感染症
  • アデノウイルスⅠ型感染症(犬伝染性肝炎)
  • アデノウイルスⅡ型感染症(犬伝染性喉頭気管炎)

が含まれています。

犬4種混合ワクチン

犬3種混合ワクチンに、

  • パラインフルエンザ感染症

が加わったものが犬4種混合ワクチンです。

トラまりも
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5種以下のワクチンは取り扱いのない動物病院も多いです。子犬やシニア犬などに使用することがあります。

犬5種混合ワクチン

犬3種混合ワクチンに加えて、

  • パラインフルエンザ感染症
  • パルボウイルス感染症

が加わり、犬5種混合ワクチンとなります。

犬6種混合ワクチン

犬5種混合ワクチンに加えて、

  • コロナウイルス感染症

が加わります。

コロナウイルスは、単独感染ではそれ程重症にはなりませんが、パルボウイルスと混合感染することにより重篤な腸炎をもたらし、死亡率がかなり高くなります。

ただ、パルボウイルスさえ予防できていれば特に問題にならないため、5種と6種のワクチンは病気の予防の点では大差はありません。

犬7種混合ワクチン

犬5種混合ワクチンに加えて、

  • レプトスピラ感染症コペンハーゲニー型(イクテロヘモラジー/黄疸出血型)
  • レプトスピラ感染症カニコーラ型

が加わったものです。

トラまりも
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7種の混合ワクチンには、5種と同様に、コロナウイルスは入っていません。

レプトスピラ感染症は人も感染する人畜共通感染症としても重要です。▼

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血清型(表面抗原を元としたより細かい分類)は約200種類以上あると言われており、現在予防できる型は5つです。

レプトスピラが入っているものは副作用が出やすいこともあり、ワクチンのアレルギーを起こしやすい子や犬種(ミニチュアダックスフンドなど)では注意が必要です。

また、レプトスピラは「不活化ワクチン」という持続性の短いワクチンのため、定期的な追加接種(毎年)が必要です。

レプトスピラ感染症については単独のワクチンもあります。

犬8種混合ワクチン

犬8種混合ワクチンは、犬6種混合ワクチンに

  • レプトスピラ感染症コペンハーゲニー型(イクテロヘモラジー/黄疸出血型)
  • レプトスピラ感染症カニコーラ型

が加わったものです。

犬9種、10種、11種混合ワクチン

犬8種混合ワクチンに、

  • 9種:レプトスピラ感染症ヘブドマディス型
  • 10種:レプトスピラ感染症オータムナリス型
  • 11種:レプトスピラ感染症オーストラリス型

が追加されていったものです。

各製薬会社によって、レプトスピラのどの型が入っているかは異なります。

何種を打つべき?種類が多ければいい!ということでもない

何種を打つべき?種類が多ければいい!ということでもない

ワクチンの種類は多ければ多いほどいい!というわけではなく、住んでいる環境や生活スタイルによって変えるといいです。

つまり、レプトスピラ感染症は、レプトスピラに感染した犬の尿やネズミ、川の水などから感染するため、よく散歩やレジャーに行く子は打った方がいいです。

また、トリミングやドックランなど犬同士が接触する場所に出向く場合には、パラインフルエンザが入ったワクチンをおすすめします。

高齢であまり外に出ない子などは、多すぎる種類のワクチンは必要ないかもしれません。

7種以上のワクチンは、どのワクチンを置いているかは動物病院によって異なるため、それぞれご確認ください。

トラまりも
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どのワクチンを何年間隔で打つかは、主治医の先生のお考えによっても変わります。ご相談してみてください!

副作用について

ワクチン接種には副作用が起こる可能性もあります。

顔が腫れたり、元気がなくなったり、触ると痛がったり…など様々ありますが、早急に対処すべき重篤な副作用(アナフィラキシーショック)が生じることもあります。

ワクチンの副作用についてはこちらの記事をご参照ください。▼

注射の副作用とは?
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【まとめ】犬のワクチンは何種を毎年打つべきか?抗体価も解説

犬のワクチンには様々な種類がありますが、住んでいる環境や生活スタイルによって飼い主様が決める必要があります。

副作用がよく出る場合や、ワクチンの負担が心配な場合には、抗体価を測るという方法もあります。

愛犬にあったワクチンを接種して、快適な生活を送りましょう!

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