「愛犬が食べ終わったと思ったら、すぐ吐きました…」
「食べ終わってから時間が経っているのに、未消化のものを吐きました…」
「犬が吐く原因って?自宅でできることってある?」
など、犬が吐く・嘔吐するときは多いと思います。
先日以下のツイートをしました。▼
✅犬猫が吐くとき【動物病院に行くべきとき】
・何日も続く
・元気や食欲がない
・異物を食べた可能性がある
・体重が減ってきた
・血が混じる
などのときは検査⚠️
元気食欲があるとき、空腹時や早食い・大食いで吐く、車酔いなどは経過をみることもあります😊#動物病院— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) January 20, 2021
犬猫が吐くとき【動物病院に行くべきとき】
・何日も続く
・元気や食欲がない
・異物を食べた可能性がある
・体重が減ってきた
・血が混じる
などのときは検査
元気食欲があるとき、空腹時や早食い・大食いで吐く、車酔いなどは経過をみることもあります
■本記事の内容
- 犬の嘔吐の3つの原因
- 自宅でできる対策
- 動物病院に行くべきタイミング
愛犬が吐いてしまったときには、慌てず読んでみてくださいね。
目次
【犬の嘔吐の原因】生理的・軽症・重症の3パターンに分けて解説!
犬は正常でもよく吐く動物です。
犬の嘔吐の原因には、
- 生理的なもの
- 軽症のもの
- 重症のもの
の大きく3つのパターンがあります。
それぞれ分けて説明していきますね。
①生理的な吐きの場合は自宅で対策
犬がよく吐く理由は、
- 急に飲み込む(早食いである)
- 毛玉を吐く
- 空腹で吐く
といったことがあります。
これらの吐きは生理的(正常)なもので、
- 小分けにしてフードを与える
- ゆっくり食べさせる
- 毛玉ケア用のフードにする
- 空腹時間をなるべく減らす
などと対応してあげればよくなることが多いです。
犬が空腹で吐くときは「胆汁嘔吐症候群(たんじゅうおうとしょうこうぐん)」というものが考えられます。
早朝や空腹時に、白い泡や黄色い液体を吐くことが多いです。
これは空腹によって、胆汁(肝臓で作られた消化液)が胃に逆流することによって生じます。
嘔吐以外に症状がないのが特徴で、
- 夜ごはんを遅めにあげる
- 朝ごはんを早めにあげる
- 一日、2,3回に分けて食事を与える
といったように対応するといいでしょう。
『空腹時の嘔吐』について、詳しくはこちらをご参照ください。▼
生理的な吐きの場合でも、毎日吐くなど頻度があまりにも多い場合には、受診をするようにしましょう。
②軽症の吐きの場合は自宅で様子を見るのもあり
軽症の吐きは、
などのときに、一過性の胃腸炎として生じます。
これらの場合は、吐いた後はけろっとしていて元気があることが多いです。
何かしらの薬を飲み出してから吐き気が増えた場合には、薬の中止をした方がいいときもあります。
主治医の先生にご確認ください。(←抗生剤や痛み止めを飲むと吐いてしまうことは多いです。)
【吐いているときは絶食で!】
基本的には、吐いている場合は絶食にするといいです。
食べてもまた吐いてしまうことが多いからです。
「どれくらい絶食にするといいか」とよく聞かれますが、少なくとも吐いてから4,5時間の絶食、もしくは1食抜くといいでしょう。
③動物病院へ行くべき嘔吐
基本的には、心配だったらどんな場合でも動物病院に行くべきです。
動物病院に行くべき吐きは、
- 何度も何度も(5回も6回も)吐く
- 元気食欲がない
- ぐったりしている
- 吐いたものに血がたくさん混じっている
- 異物を食べた可能性がある
- 下痢や腹痛など他の症状も伴う
- 体重が減ってきた
などがあります。
【ぐったりの基準が分からない…】
吐いている場合は、いつもより元気がないのは当然です。
ぐったりの基準というのは難しいですが、
- 呼びかけに反応しない
- 立てない
- 目がうつろ
- いつもと明らかに様子が違う
などがあります。
また慢性(数週間以上続く)の嘔吐では、
- 消化器の機能不全(蛋白漏出性腸炎、腫瘍、便秘など)
- 肝・腎・心疾患
- アジソン病、甲状腺疾患などホルモンの病気
- 消化器以外の腫瘍
なども考えられます。
犬の嘔吐の診断と検査【飼い主様の情報とエコーが重要!】
犬の嘔吐を診断するには、飼い主様の情報が超重要です!
- 吐くタイミングは?(食前?食後?食後何時間?)
- 吐いたものの内容(未消化?消化されている?泡だけ?)
- 何か薬やサプリメントを飲んでいる?
- 下痢など他の症状はない?
犬が吐いてしまったときに行う検査には様々ありますが、エコー検査によって得られる情報は多いです。
- エコー検査←重要!
- 血液検査(腎臓や肝臓、炎症やホルモンの数値など)
- レントゲン検査(食道の状態は?異物はない?)
- 造影検査(バリウム検査みたいなもの;通過障害はない?)
- 内視鏡や生検(麻酔をかけて行います;肉眼的に見える)
- CT検査(麻酔をかけて行います+腫瘍が絡む場合など)
これらの検査を必要に応じて行っていきます。
【まとめ】犬が嘔吐・吐く3つの原因と動物病院に行くタイミング
犬は正常でも吐く動物です。
お腹が減って吐いたり、食べすぎて吐いている場合は経過をみていいことも多いです。
吐き気が続いたり、元気食欲がない場合は、動物病院を受診しましょう。
どうすればよいか不安な場合には、主治医の先生に確認してみましょう!