「愛犬の乳歯と大人の歯が重なって生えています…」
「乳歯が抜けるかは、いつまで様子をみてもいいの?」
「乳歯抜くのって、痛くないのかな…」
など愛犬の乳歯が残っている場合、いつ抜けるのか?どうすればいいのか?不安ですよね。
先日、以下のツイートをしました。
犬猫の歯は生後6か月齢ほどで生え変わります。
犬の場合、乳歯が残って抜けないことも多く(特にチワワやトイプードルなど小型犬の犬歯)、そのままにすると歯周病や歯石の原因となります。
猫は大体抜けます。避妊手術など麻酔をかけた時に一緒に抜きます。
鎮痛剤も使うので痛みはほぼありません😊— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) May 23, 2021
犬猫の歯は生後6か月齢ほどで生え変わります。
犬の場合、乳歯が残って抜けないことも多く(特にチワワやトイプードルなど小型犬の犬歯)、そのままにすると歯周病や歯石の原因となります。
猫は大体抜けます。避妊手術など麻酔をかけた時に一緒に抜きます。
鎮痛剤も使うので痛みはほぼありません。
■本記事の内容
- 犬の歯の生え変わり時期
- 乳歯が抜けない場合、どうすればいいのか?
- いつまで様子を見てもいいのか?
愛犬の乳歯が残っているな…と思う場合には、ぜひ読んでみてください。
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目次
犬の乳歯が抜けないことは多い~特に犬歯
犬の乳歯は、3~4週齢(奥歯は12週齢くらいの場合もある)から生えてきますが、生え変わりの時期に抜けず、残ってしまうことがあります。
特に、チワワやトイプードルなどの小型犬の犬歯が残ってしまうことが多く、のちのち歯周病や歯石の原因となってしまうので抜歯する必要があります。
乳歯の生え変わりの時期は?
乳歯の生え変わりの時期は、動物の品種と体格により大きく異なりますが、以下の通りです。
永久歯が生える月齢 | |
切歯(前歯) | 3~4 |
犬歯(尖っている歯) | 4~6 |
前臼歯(奥歯の前の方) | 4~6 |
後臼歯(奥歯の後ろの方) | 5~7 |
乳歯が抜けない!いつまで様子を見てもいいの?
生え変わりの月齢が上記の通りなので、それ以降で残っている場合には、乳歯が抜けない可能性は高いです。
ただ、個体差があるので、1歳になるくらいまでは様子を見る場合もあります。
乳歯と永久歯の見分け方
乳歯と永久歯が重なって生えていれば、見分けることが簡単です。
通常、永久歯に対する乳歯の位置は、
- 切歯:外側(マズル側、近心側)
- 上顎の犬歯:後ろ側(尾側、遠心側)
- 前臼歯と下顎の犬歯:頬側
- 上顎第4前臼歯:内側(口蓋側)
に存在しています。
乳歯は動物病院で抜こう!
生後6か月齢以上経っても乳歯が残っている場合には、避妊手術や去勢手術のときに一緒に抜くことが多いです。
避妊・去勢手術をご希望されない場合には、麻酔をかけて乳歯のみを抜くことも可能です。
エレベーターという特殊な器具を用いて、歯の根っこを折らないように抜歯し、糸で縫合して終了です。
不正咬合(噛み合わせが悪い)がみられる場合には、乳歯抜歯と同時に永久歯を移動させることもあります。
麻酔+鎮痛剤で痛みの軽減
歯の処置と聞くと「痛い!」イメージがありますが、犬の場合には全身麻酔で行うので、通常痛みは感じません。
また、術中~術後にかけて鎮痛剤を使うため(動物病院により異なります)、痛みは感じにくいと思われます。
乳歯抜歯の費用はどれくらい?
乳歯抜歯の費用は動物病院によって異なりますので、前もって確認しておくといいです。
一般的には、避妊や去勢手術と一緒に行う場合には、1本3,000~5,000円程度のところが多いです。
ただし、乳歯がたくさん残っている場合には、料金が高額になってしまうため、上限を設けている動物病院も多いです。
【まとめ】犬の乳歯が抜けない!乳歯遺残は抜歯の必要あり
犬の乳歯は、おおよそ生後半年で大人の歯に生え変わります。
乳歯が残ってしまった場合には、歯周病や歯石の原因となるため、抜くことが一般的です。
麻酔をかけて行うため、避妊や去勢手術と一緒に抜くことが多いです。
愛犬に乳歯が残っている場合には、主治医の先生とご相談して、抜歯をするようにしましょう!
【参考書籍】
- 渡邊一弘,犬と猫の臨床歯科,interzoo,2015