「いろんな種類のフードボウル(食器)があるけど、どれがいいかな?」
「食器の外に出して食べるけど、何か原因があるのかな?」
「高さのある食器にした方がいいかな?」
ということはよくあり、適切なフードボウルを選んであげることは大切です。
先日以下のツイートをしました。▼
✅フードボウルの大きさや高さは重要
低いとむせたり、首に負担がかかる。胸の高さにするとよい🎵
一粒ずつ出して食べるこは、くせ(本能)もありますが、
・容器が嫌い(小さい、動くなど)
・ひげが汚れたくない(とくに猫)
・かたまりがやだ(ウェットフード)
といったこともある。
ブログで解説します😊— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) March 10, 2021
フードボウルの大きさや高さは重要
低いとむせたり、首に負担がかかる。胸の高さにするとよい
一粒ずつ出して食べるこは、くせ(本能)もありますが、
・容器が嫌い(小さい、動くなど)
・ひげが汚れたくない(とくに猫)
・かたまりがやだ(ウェットフード)
といったこともある。
ブログで解説します。
犬それぞれにあったフードボウルを選ぶことは重要です。
首に負担がかからず、愛犬の食いつきがよいフードボウルを探している飼い主様は、ぜひ読んでみてくださいね。
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目次
フードボウル選び方~4つのポイント
愛犬のフードボウル(食器)の高さや大きさ、素材選びはとっても重要です。
シニア犬や関節炎などで足が痛い子の場合は、食べる姿勢がキツイ可能性もあります。
また、器から外に出して食べるくせは、食器が犬にあっていないという場合もあります。
犬にとって食事は生きる源でもありますし、楽しみの一つでもあります。
そのため、愛犬にあったフードボウルを選んであげることは大切です。
獣医師おすすめのフードボウルはこんな感じです。▼
- 重さがしっかりあって、動かない!
- ある程度大きく、浅め!
- 洗いやすい素材と簡単な構造!
- 場合によっては高さがある!
以下で分けて説明しますね。
重さがあって動きづらい
軽くて動いてしまう食器は、何よりも食べにくいです。
また、食器が不安定でカタカタする音が嫌いな子も多いです。
ある程度重さのある食器がいいですが、軽い食器の場合は、底に滑り止めシートを敷いて動かないように対応しましょう。
大きくて浅め
マズルが長い犬の場合にはある程度深さがあってもいいですが、パグやフレンチブルドックなどの短頭種ですと、深く顔をうずめないと食べることができません。
誤飲をしてしまうこともあるので、なるべく大きく浅い食器を選んであげるようにしましょう。
洗いやすい素材と簡単な構造
雑菌の温床になってしまいますので、余計なかざりがついていない食器がいいです。
また、プラスチック製だと簡単に傷がつき、そこの部分も雑菌が繁殖しやすいです。
そのため、おすすめは陶器製やステンレス製のものがいいですね。
高さがある
犬は高齢になってくると変形性関節症という骨同士の間にある軟骨がすり減ってしまい、炎症や痛み、関節の変形を生じる病気になりやすいです。
この病気は前足や背骨に痛みが出るので、かがんで食べる姿勢がつらい場合も多いです。
そのため、シニア犬の場合には、立ったままたべられる高さのある食器台にしてあげることをおすすめします。
獣医師おすすめ!犬のフードボウル3選
以上を踏まえて、獣医師としておすすめできる犬のフードボウルは以下の通りです。
【猫壱 脚付フードボウル】
高さがしっかりある陶器性で、かわいいデザインが特徴です。
フチに返しが付いているのでこぼれにくいのも嬉しいポイントです。
【ル・クルーゼ ペットボウル ハイスタンド】
ル・クルーゼならではの重量感とおしゃれ感がおすすめです。
【傾斜のある食器台】
滑り止めの付いたおしゃれな食器台です。
傾斜もついているので、より首や前足への負担が軽減できそうです。
器があってない?食事を器から出して食べる4つの理由
食事をあえて器から外に出して食べる子はよくみかけます。
これには、以下の理由があるんです。
解決策もお伝えしているので、思い当たるときは改善してみてくださいね!
①食器が気に入らない~容器が小さい、動くなど
食器が動いたり、光ったり、首輪がぶつかって変な音がしたり…といった原因で、警戒して外に出して食べることがあります。
軽い食器やカタカタなる食器の場合には、ずっしりと大き目の滑り止めの付いたタイプのフードボウルにするといいです。
②おなかが空いていない
おなかが空いていない場合、器から出して一粒ずつ食べることがあります。
③食べ物が大きい~かたまりはイヤだ!
人は食事を臼歯という奥歯ですりつぶして(咀嚼して)食べる動物なので、ある程度大きなものを食べることができます。
一方で、犬や猫は食事を犬歯という尖った歯で噛みちぎって丸飲みする動物なので、一度に大きいものを食べることができません。
ウェットフードをあげている場合には、大きいかたまりを外に出して食べることがよくみられますよね。
それはそのためなんです。
細かくほぐしたり、つぶしてあげるようにしてみましょう。
④くせや本能的な行動
わざわざ器の外に出して食べることがクセな子もいます。
好きなものはそのまま器からがつ食いし、あまり好きではないものは器から出して(警戒するように)食べる場合もあります。
また、食事に砂やタオルをかけたり、隠す行動が見られることもあります。
これは野生のなごりで、食べ残しや多い分はとりあえず隠す(野生の場合は土に埋める)本能の行動です。
食事をする場所がうるさい・怖いなどと落ち着かない場合には、別の場所に持って行って食べることもあります。
食事の内容や、食事場所を改めて見直してみましょう。
【まとめ】獣医師おすすめの犬のフードボウルと器から出して食べる理由
おすすめできる犬のフードボウルは、
「ある程度大きくて浅く、動きづらくて、高さのある洗いやすいフードボウル」
です。
犬が器から食事を出して食べる理由は、器が小さかったり動いたり…などフードボウルがあっていな可能性もあります。
食事は命の源です。
愛犬が安心して食べられるよう、食べ方を改めて見直してみましょう!