「毎月きちんと犬のノミダニ予防しているのに、付いているんです…」
よくあります、そのお悩み!
しっかり予防していても、ノミやダニがくっついてしまうことはあります。
この記事では、
- なぜ予防しているのにノミやダニがつくのか
- どうしたらノミやダニがつかなくなるのか
などを獣医師トラまりもが分かりやすく解決いたします。
目次
【犬のノミダニ予防】毎月きちんとしているのになぜか付く5つの理由
毎月きちんと動物病院でもらった予防薬を投与しているのに、ダニやノミを発見したら「え!なんで?」となってしまいますよね。
その原因は以下5つが考えられます。
理由①うまく飲めていない、垂らせていない
意外とコレ多いです。
飲ませるタイプの場合、
- ちゃんと飲んでいるようでも、こっそり吐いていた
- 飲ませてすぐ吐いた
ということが多いです。
滴下タイプなら、
- 皮膚ではなく、ほとんど毛についている
- 抱っこして飼い主様の洋服についている
- 多頭飼いなら、他の子がなめてしまった
などがよくあります。
理由②ダニやノミが付いたばっかり
お散歩で河原や原っぱを歩いた後に、「ダニやノミがついている!」というのはあります。
そもそもノミダニ予防薬は、
「動物につくのを予防しているのではなく、付いたのを倒す」お薬です。
そう、ノミやダニがくっつくことは予防できないのです。
でも薬を投与していると、
- マダニ:24~48時間以内
- ノミ:4~24時間以内
で倒すことができるので、しっかり予防薬はしましょう。
なのでノミやダニがくっついたばかりだと、予防薬がまだ効果を発揮していないので、ダニやノミが体に付いているということはあります。
理由③そもそも一回だけでは効果がない
「一回やったから大丈夫!」というわけではないです。
目に見えているノミは、全体の約5%。
残りの95%は、卵や幼虫、さなぎの状態で隠れています。
これら全てのノミを倒すには、定期的な予防でノミのライフサイクルを断ち切ることが必要です。
理由④効果の弱い薬を使っている
インターネットなどには、効果が弱い予防薬も出回っています。
きちんと動物病院で購入するようにしましょう。
理由⑤薬剤耐性ができている
薬はずっと使っていると効果が弱くなることがあります。
「前は平気だったけど、最近ダニやノミがつくようになったな…」
と感じるときは、薬剤系統の異なるものを試してもいいですね。
そもそも犬のノミダニ予防薬はどうやって効くの?
犬のノミダニ予防薬には、
- 食べるタイプ
- 滴下タイプ
の2つのタイプの薬があります。
食べるタイプの予防薬
犬が予防薬を食べると、血液中に予防薬が行きわたります。
ダニやノミがその犬の血を吸うと、血中に存在する薬剤を一緒に吸うことで効果が出ます。
ただし、食べるのタイプの予防薬は、「犬がダニやノミに吸血されること」を防ぐことはできません。
そのため、
- ノミの唾液が原因でノミアレルギーになる子
- ノミやダニの吸血によって媒介される病気
の予防はできません。
滴下タイプの予防薬
滴下タイプの予防薬を犬に垂らすと、全身の皮脂腺に蓄えられます。
ダニやノミが皮脂腺から出た予防薬に接触することで、虫体内に薬が入り効果が出ます。
どうしてもノミやダニがいるのは嫌なときの対処法
最近では、マダニによる人への感染症のニュースもあって、ちょっと怖いですよね…
定期的に予防をしていれば、おおよそ大丈夫ですが、
「一匹だって見たくない!」
という方は、定期的な予防プラス、
- なるべく草むらに犬を入れない
- ブラッシングやシャンプーで物理的に落とす
などとするといいです。
犬のダニノミ予防はいつからいつまですべきか書いた記事もあるので、参考にしてください。▼
【まとめ】犬のノミダニ予防~毎月しているのになぜかつく5つの理由
犬のノミダニ予防を毎月しっかりしているのに、なぜか付く5つの理由は、
- うまく飲めていない、垂らせていない
- ダニやノミが付いたばかり
- そもそも1回だけでは効果がない
- 効果の弱い薬を使っている
- 薬剤耐性ができている
の5つの理由が考えられます。
薬の種類を変えたり、定期的に予防薬を投与することで、しっかりノミダニ予防をしましょう!