「うちの犬、夜鳴きするんです…」
「近所迷惑にならないかなって心配で…」
「仕事しているので、夜寝られないと困ってしまうんです…」
など、老犬の夜鳴きについて悩まれている飼い主様はたくさんいらっしゃいます。
先日以下のツイートをしました。▼
高齢になると犬も認知症になってしまうことがあります。
・夜鳴きをする
・排泄の失敗
・家の中で迷う、ぶつかる
・昼夜逆転
・ウロウロしたり、ずっと寝ている
・飼い主が分からない治すことは難しい場合が多く、精神安定剤などを用いて治療します💊
叱ってはだめ、動物病院に相談しましょう😊#犬— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) February 15, 2021
高齢になると犬も認知症になってしまうことがあります。
・夜鳴きをする
・排泄の失敗
・家の中で迷う、ぶつかる
・昼夜逆転
・ウロウロしたり、ずっと寝ている
・飼い主が分からない治すことは難しい場合が多く、精神安定剤などを用いて治療します
叱ってはだめ、動物病院に相談しましょう
■本記事の内容
- 犬の夜鳴きの原因とは?
- 夜鳴きの3つの対策!
- 老犬との快適な過ごし方
犬の夜鳴きは、原因と対策を知れば改善する可能性があります。
愛犬の夜鳴きについて悩んでいる飼い主様は、ぜひ読んでみてくださいね。
▼ペットの病気やしつけ、日常ケアなど最新情報を発信しています。▼
読んでみて興味があったら、トラまりも(@toramarimo_blog)をフォローしてくれると嬉しいです!
目次
老犬の夜鳴き(夜泣き)は多い!そして大変…
犬の高齢化は進んでおります。
平均寿命も14歳を超え、今まではなかったようなトラブルに悩まされている飼い主様も多くいらっしゃいます。
夜鳴き(夜泣き)もその一つです。
夜中に吠え続けてしまうので、愛犬の体力も心配ですし、飼い主様も寝不足や近所迷惑を考えてしまいますよね…
夜鳴きはお互いの生活の質を下げてしまう可能性があるので、しっかりと対策をしていく必要があります。
老犬の夜鳴きの原因~認知症の可能性
愛犬が夜鳴きをしている場合は、認知症(認知機能不全症候群)の可能性もあります。
認知症の症状は、夜鳴きの他にも、
- 家の中で迷う
- 壁にぶつかって動けなくなる
- 飼い主様が分からなくなる
- 昼夜逆転;夜間に起きていて、昼間寝ている
- 排泄の失敗
- ウロウロと歩き回る、ずっと寝ている
- 飼い主様に無関心
- 「待て」「おすわり」などのコマンドを忘れる
などがみられることが多いです。
老化のため足腰が弱くなったり、視力が落ちたりなどもともなって、突然倒れたり震えたりといった症状を併発することもあります。
病気で鳴いていることもある
何かを飼い主様に訴えているために鳴いていることもあります。
高齢になると様々な病気になりやすく、中には気持ち悪かったり痛みをともなったりするものもあります。
自分ではうまく対処できなくて不安なために、飼い主様に助けを求めていると思われます。
また、「せん妄」という認知症に似た病気の可能性もあります。
せん妄と認知症の違いは、以下の通りです。
≪せん妄≫
・発症した時期が特定できる(突然発症する)
・適切な処理により症状は回復する
・1日のうちで症状の変化がある
・意識障害がある
≪認知症≫
・発症した時期が特定できない(徐々に症状が出る)
・症状は回復しない
・1日のうちで症状の変化が小さい
・基本的に意識ははっきりしている参考:シニアのあんしん相談室
寂しかったり、吠えると飼い主様が来てくれる!と認識している場合や、雷や暗闇が怖いな…といった不安や恐怖で鳴いていることもあります。
老犬の夜鳴き【3つの対策】
愛犬の夜鳴きの対処法としては、
- 昼間に活動させる
- 薬やサプリメントを使う
- 食事の工夫
などがあります。
愛犬が夜鳴きをするときに絶対してはいけないことは「叱ること」です。
夜に吠えてしまうと、イライラしてしまいますよね。
ただ、意味があって吠えている、もしくは認知症など病気で吠えてしまっているので、叱ってしまうのはNGです!
むしろ、信頼関係がうまくいかなくなってしまい、愛犬をさらなる不安にさせてしまいます。
以下の方法で対処し、改善がない場合には、主治医の先生に確認するようにしましょう。
①昼間に活動させる
年をとった子は、昼間にすやすや寝ていて、夜に目がパチッと覚めてしまうということがよくあります。
そのため、昼間に適度に運動したり、かまってあげると、夜に疲れてぐっすり眠ってくれることが多いです。
また、老犬は散歩に行く機会が減ってしまう場合も多いです。
歩みに不安がある場合には、歩行補助具を使ってお散歩することもおすすめですね。
日中のお世話が難しい場合には、動物病院や老犬ホームなどに半日ホテルで預かってもらって、適度な刺激を与えるといいかもしれません。
歩くことが難しい子の場合には、ストレス発散効果もある室内での日光浴がおすすめです。▼
②薬やサプリメントを使う
夜に眠くなるように、鎮静剤・睡眠薬のような薬を使うこともあります。
最初は様子を見るために低用量から使うので、なかなか効果を実感できない場合も多いです。
「睡眠ホルモン」ともいわれるメラトニンや認知症の改善効果が期待されているDHAやEPAなどのサプリメントも併用する場合があります。
③食事の工夫
食事にメリハリをつけることで、楽しみや新しい体験などが脳の刺激となります。
種類を変えたり、ふやかしたり、トッピングしたり…など食感や素材を変えてみるといいでしょう。
また、抗酸化物質や脳によい栄養素を含んだ良質な食事をあげることもおすすめです。
老犬との快適な過ごし方~健康寿命を長く!
シニア犬と快適に過ごしていくためには、遊んだり、話しかけたり…コミュニケーションが非常に重要となってきます。
何かしらの刺激があることで、脳や体が使われ、充実感や心地よい疲労感が生まれます。
また、老犬と快適に過ごすためには、飼い主様自身があまり無理をしないことも大切です。
動物病院や老犬ホームに預けるなどして、適度にリフレッシュすることがおすすめです。
【まとめ】老犬の夜鳴き(夜泣き)の3つの対策
犬の認知症の根治は、現在のところ不可能で、症状は緩やかに進行していきます。
愛犬の夜鳴きの対処法としては、
- 昼間に活動させる
- 薬やサプリメントを使う
- 食事の工夫
などがあります。
それぞれ組み合わせながら、無理なく付き合うようにしていきましょう。
介護に疲れたときには、動物病院や老犬ホームなどに頼りましょう!