「犬が顔をこすってる…」など犬が日常見せるしぐさが、
「実は口の中の病気だった!」ってことはよくあります。
でも、どんなしぐさが「口の中の異常」なのかを見分けるのは難しいですよね…
この記事では、実例を15個あげて、
「こんなものまで口の病気のサインだったのか!」
というのを分かりやすく解説していきます。
目次
犬が見せる「口の中の病気」のサインとは?
犬が見せる「口の中の病気」のサインはたくさんあります。
毎日見ていると普通のことに感じたり、かわいい仕草の一つに見えるものも「実は口の異常だった」なんてことはよくあります。
一つずつ見ていきましょう!
口臭がある
そもそも犬の口臭は無臭です。
においがある時点で、口腔内に異常が起きている可能性はあります。
顔が腫れている
人でも親知らずを抜くなど、歯に炎症が起きると顔が腫れますよね。
犬の場合は、眼の下付近が腫れてくることが多いです。
前肢で口の周りを拭っている
しきりに前足で、顔(特に口周り)を猫のように拭うことがあります。
毎回、同じ側を拭っていることが多いです。
唾液によって、前足の毛が茶色く変色して気づくこともあります。
ポロポロこぼすようになった、食べにくそう
口が痛いので、うまく噛むことができず、食事の食べ方が下手になることがあります。
- 食器の周りにエサが散らばるようになった
- 片側の歯だけで食べるようになった
- なんか食べにくそう…
といった場合は、口が痛い可能性もあります。
食べるのに時間がかかるようになった
今までは、出したらものの数秒で食べ終わっていた子がノロノロと食べている場合は、口の中の異常の可能性があります。
また、食べ残しが多くなって気づくこともあります。
口を触られるのを嫌がるようになった
口を触ると、怒ってきたり、噛んでくるようになることもあります。
「年取って頑固になったのかな…」
と思ってしまうかもしれませんが、口を触られると痛いので嫌がるようになります。
硬いものを食べなくなった
今まで食べていた硬いガムやフードを食べなくなることもあります。
柔らかいおやつやフードにすると喜んで食べるので、
「食の変化かな?」
と思われることも多いですが、口が痛い可能性もあります。
口を床や地面などにこすりつけるようになった
口に違和感があると、床やソファーなどに口をこすりつけることがあります。
「顔で掃除しているみたい!」
っていうのは、口の中の病気のサインかもしれません。
よだれが増えた
口が痛いとよだれが増えることがあります。
口の周りの毛が茶色くなって気づくこともあります。
ただ、暑かったり、呼吸器の病気があったりしても、よだれが増えることがあるので注意しましょう。
歯石が付いている、歯肉や唇が腫れている
※歯石が付いた犬の口の写真が出ますので、苦手な方はお戻りください。
歯石が付いていたり、歯肉や唇が腫れているといったこともよくあります。
見た目として分かりやすいので、飼い主様も気づきやすい症状の一つです。
歯石が付いていると臭うし、歯周病にもなってしまいます。
ある程度の歯石は通常でも付きますが、早めに対処してあげましょう。
動物病院での歯石除去についてはコチラから▼
くしゃみ、鼻水、鼻出血をする
犬では、口と鼻を隔てている骨(上顎骨)が薄い(1~2mmほど)です。
そのため、上の歯の歯周病が進行すると骨が簡単に破壊されて、鼻に障害を起こします。
片側だけ涙が増えた
上顎骨が薄いため、歯の炎症は鼻のみならず、眼に影響することもあります。
「片目だけ涙が増えたな…」
と感じるときは、口の中の異常も疑ってみてください。
頭を振る、顔を傾けている
これらは耳や脳の異常でも起きますが、歯が痛くても生じます。
ごはんを食べているときに変な声を出す
「キャイン!」「うぅぅ…」など、ごはんを食べているときにいつも出さないような声を出したときは、口が痛い可能性もあります。
合わせて、食べ方や食事にかかる時間などもチェックしてみましょう。
歯ぎしりをする(カチカチ歯を鳴らす)
よく歯ぎしりをするようになった場合、口の中の異常も考えられます。
体調不良でも歯ぎしりをすることは多いので、
- どのタイミングでしているのか
- 頻度は増えてきているのか
なども観察してみましょう。
犬の口の中の病気には何がある?
犬の口腔内疾患には、
- 先天性の病気(口蓋裂、口唇裂など)
- 歯周病関連
- 腫瘍
- 免疫が関係した病気
- 舌や唾液腺の病気
などがあります。
上記の症状を見つつ、検査をして診断していきます。
【まとめ】犬の「口の中の病気」のサイン15選
犬が口に違和感があるときに見せるサインはたくさんありましたね。
これらに加えて、
- 食欲がない
- 元気がない
- 体重が減っている
などの非特異的な症状で発見されることもあります。
「いつもと違う何かがないか」をよく観察し、変調が続く場合には動物病院を受診しましょう!