「夏って室温は何度にするといいの?」
「愛犬の体が熱いけど、熱中症なの?」
「愛犬がぐったりしていて、熱中症かもしれません!」
など「犬の熱中症」について、不安や疑問を持っている飼い主様は多くいらっしゃいます。
先日、以下のツイートをしました。▼
これからの時期はペットの熱中症対策が大切。
室温(エアコンの設定温度ではないです!)は28℃程、湿度は40~60%程になるよう調節😊
暑い中での運動は控え、クーラーを使い「人が快適だ」と思う温度・湿度に調整を☀️特に高齢・肥満・短頭種の子は注意⚠️
熱が40℃以上あるなら、すぐに涼しい場所に— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) May 10, 2021
これからの時期はペットの熱中症対策が大切。
室温(エアコンの設定温度ではないです!)は28℃程、湿度は40~60%程になるよう調節。
暑い中での運動は控え、クーラーを使い「人が快適だ」と思う温度・湿度に調整を。特に高齢・肥満・短頭種の子は注意。
熱が40℃以上あるなら、すぐに涼しい場所に。
■本記事の内容
- 犬の熱中症の原因
- どんな症状が出るの?
- 部屋は何度にするといいの?
愛犬が熱中症にならないためには、どうすればいいんだろう…という飼い主様は、ぜひ読んでみてください。
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目次
犬の熱中症の原因とは?
犬の熱中症とは、高温多湿の環境下で体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調整がうまくできなくなったりして発症する病気です。
熱中症になってしまう原因として、
- 高温多湿下に長時間いる
- 暑い中での過度の運動・散歩
- 長時間お水が飲めない…
- 体にこもった熱がうまく抜けない…
などがあり、
- 短頭種(パグやフレンチブルドックなど)
- 長毛種
- 高齢、若齢
- 心疾患や呼吸器疾患、腎臓病がある
- 太っている
- 大型犬
といった子たちが熱中症になりやすく、より注意が必要です。
「うちは室内飼いだから大丈夫!」というのは全くなく、室内でも熱中症になることはあります。
犬が熱中症になると、どんな症状が出るの?
様々な症状が予想されますが、
- ハアハアが止まらない、口を開けて呼吸
- 体が熱い
- 嘔吐や下痢
- ふらふらで歩けない、立てない
- よだれがすごい
- 落ち着きがない
- 震える
- 意識がない
- けいれん
などが出ることが多いです。
夏場の室温は25~28℃程度がいい
犬は寒さにはある程度強いですが、暑さにはとっても弱いです。
そのため、ある程度冷房を強くしていても、
- 直風でなく
- 逃げ場があれば
特に問題にはならないことが多いです。
快適な室温は25~28℃前後と言われており(←エアコンの設定温度ではなく、室温がです)、基本的には「人が快適と感じる温度」がいいと思われます。
暑さに弱い犬の場合には、25℃以下まで下げるようにしましょう。
また、室温は動物がいる高さ、つまり人のひざ付近で測定するようにしましょう(部屋の空気が循環していない場合、部屋の低いところと高いところでは4~5℃程度の温度差があります)。
【逃げ場を作ってあげましょう】
小型犬では、クーラーの直風や寒さが苦手な子もいます。
その場合は、寒くない部屋にも自由に行けるようにしてあげたり、ペットベッドやタオルを使い、温かく過ごせる場所を作ってあげましょう。
湿度は40~60%程度がいい
夏場の湿度は60~70%程度と言われています。
75%を超える日も多く、ムシムシして不快なだけでなく、ダニやカビが発生しやすくもなります。
除湿器を使って湿度を40~60%程度に下げるようにしてあげましょう。
扇風機だけでは意味がない~冷房が大事!
人は汗をかくので、その汗に扇風機の風があたって体を冷やすことができます(気化熱を利用)。
ただ、犬は汗をかくことができないので、扇風機を当てるだけでは全く意味がありません。
そのため、冷房を使って室温を下げることがとても大切です。
【まとめ】犬の熱中症~原因や症状、夏場の室温を解説
熱中症の原因は、単純に「暑いところにいるから」です。
高齢の子や短頭種、太っている子などは容易に熱中症になってしまいます。
夏場は、積極的にクーラーや扇風機を使いましょう。
設定温度は「人が快適だと感じる室温」がいいです。
また、暑い日の散歩は、早朝や夜に行くなど時間帯を選びましょう。
暑い中、無理して散歩に行く必要は全くありません!
暑さ対策をしっかり行い、快適な夏を満喫しましょう!