ペットを飼っていると、病気になってしまうことは当然あります。
精一杯治療をしてもよくならないときは、生き物なのでどうしてもあります。
そんなことは分かっていても、大事な我が子に一日でも長く生きてほしいですよね。
そんなとき、「最後は神頼み!!」というのは全然アリです。
というより神社に行かない理由がないです。
この記事では、ペットが病気になってしまったら神社に行くべき理由を「獣医師目線で」書いております。
では、なぜ「ペットが病気になってしまったら神社に行くべき」なのかを解説いたします。
目次
ペットが病気になったら…神頼みって!?
犬猫などペットの寿命はどんどん長くなってきている中で、病気での死因の第一位は「悪性腫瘍(ガン)」です。
獣医療においても、ガンに対する治療法はいろいろありますが、やはり根治が難しいという現実があります。
最善の医療を施しても、抗えないものはやっぱりあります。
そんなときは飼い主様だけでなく、獣医師である私も神社を訪れることがあります。
そもそも「神頼み」とは
無宗教が多い日本人ですが、何かあったらとりあえず神社にお参りに行くという方は多いですよね。
そういう意味では、日本人は神道が多いのかもしれませんね。(神道には教典がないので、宗教ではないという考えもありますが…)
神道の八百万の神(やおよろずのかみ)という考え方からも、神社のみならずいろんなところに神様は存在しています。
日本人の祈りで多いのは、現世利益の願い(家内安全や商売繁盛など現世における利益)と言われますが、苦しい境地に立たされると必ず人は神にお願いをしますよね。
ただ、大事なのは「祈りと同時に神様に感謝をすること」と言われています。
ペットが治らない病気の時 神社に行く理由4つ
獣医師としてはできることは全部提示し、最善を尽くしたとしても、どんな予後になるのかは大体想像がつきます。
でも相手は生き物なので、「奇跡」っていう言葉はいつも信じて治療しています。
その奇跡を起こすために、神社に行く理由を解説します。
神様にお願いができる
言うまでもなく、神様にお願いができます。
参拝方法はいろいろあると思いますが、祈ることで事がうまくいくということはよく経験します。
上述の通り、祈りと同時に神様への感謝が大事です。
「神は人の敬(うやまい)によりて威を増し、人は神の徳によりて運を添う」
という言葉からも、感謝の気持ちを忘れずにということですね。
お守りを受けられる
お守りは神様の分身なので、きっと近くで見ていてくれているはずですね。
ペット向けのお守りもあり、身に付けることで守ってもらえそうですね。
自分の気持ちが整理できる
いつも一緒にいた我が子ですので、病気ということが受け入れられないですよね…
でも命あるもの、やがてサヨナラの日は来ます。
でも、今日までにいくつもの幸せをくれた子だから、「もうちょっと頑張って」とも「ありがとう」ともいろんな気持ちがあると思います。
神社でお参りをしているときは、改めて我が子の大事さが分かる瞬間でもあります。
気分転換になる
ペットが病気になると、そのことばかり考えてしまいますよね。
しかもそのほとんどが負の方向に考えてしまうので、飼い主様にとってもあまりよくないです。
神社に行くことで、気分転換にもなり、心地よい空気を吸えるようになります。
また、ペットは飼い主様の顔を見ています。
ペットは人間の態度や表情を本当によく分かっているので、悲しい顔をしているとペットも不安になってしまいます。
ペットが病気の時、飼い主様がつらい顔をしていませんか?
ペットが病気の時、飼い主がつらい顔をしてはダメ!
「病院で入院治療してた子が、家に帰るだけでよくなる」
「何をしても治らない子が、家に帰ると治ってしまう」
などの経験はよくあります。
なぜなのかは分からないですが、
「ペットは飼い主様やおうちが大好きだし、安心するから」なんだろうなと思います。
飼い主様が治療やこの先について悩まれているときは、
「ペットは人間と違い、明日が来ることを望んでいません。今日家族と一緒にいたいだけです。」
とお伝えするようにしています。
いつもと同じように接してあげることも、大事な治療の一つなのかもしれませんね。
ペットが病気になったら行くべき神社
ならばまず、神頼みに行ってみましょう!
ペットの神様は、東京都なら市谷亀岡八幡宮が有名です。
ペットの健康と傷病平癒を祈願できる数少ない神社の一つです。
「生類憐みの令」で有名な五代将軍徳川綱吉公の実母である桂昌院により篤く信仰された神社と言われています。
長い石段を上った先に本殿があります。
ペット用のお守りも様々種類があり、肌身離さず持つことで願いが叶いそうです。
そしてなんと!お守りの地方発送もしてくれます。
ペット想いの神社ですね。
場所はどこでも!地元の氏神様でも
でも実際行く場所はどこでもいいです。
地元の氏神様にお願いしても、自分のお気に入りの神社でも、また何か違った方法で神頼みしてもいいでしょう。
ペットを想うその気持ちこそが、一番大切です。
ペットが病気になったら神社に行くべき理由
ペットが病気になってしまったら、飼い主様も毎日不安で仕方がないですよね。
ただ病気が治って、一日でも長く一緒にいたいそれだけなんですよね。
信頼できる獣医さんと治療を一緒に頑張り、ペットにつらい顔をみせないように、いつものように大切に接してあげるようにしましょう。
そのためにも、神社に出向き、祈りと感謝を伝えるようにしましょう!