愛猫が便を食べていたら、びっくりしてしまいますよね。
子猫だったり、成猫がある日突然食べるようになったり…状況は様々あると思われます。
猫が便を食べる「食糞(しょくふん)」はめったにない行動で、何かしらの病気があったりストレスを抱えている可能性があります、
この記事では、猫の食糞について、
- なぜ食べてしまうのか?
- 食糞の具体的な5つの対策法
を解説しています。
愛猫の食糞をしっかり治したい飼い主様は、ぜひ読んでみてくださいね。
目次
猫の食糞はあまりない~異嗜(いし)の可能性あり
猫においては、便を食べてしまう行動=食糞(しょくふん)はめったに見られません。
犬(特に子犬)が便を食べてしまうことはよくあります。
犬の場合は本能行動なので、食糞をしていても体重が増えていれば問題がない場合がほとんどです。
一方で、猫は本能的に便を食べる動物ではないので、食糞行動が見られる場合には基本的には何か病気がある可能性があります。
考えられる原因としては、
- 栄養が足りていない
- 過食になる何かしらの病気がある
- 何かしらストレス(不安)がある
といったことがあります。
食事の量や何かしらの栄養分が足りず、不足した分を便から補っている可能性や、腸に寄生虫がいて栄養が吸い取られているため過食になっている可能性もあります。
また、何かしらの不安や恐怖があって便を食べている可能性もあり、「異嗜(いし)」というストレス行動の可能性もあります。▼
愛猫の食糞【5つの方法でしっかり対策!】
愛猫が食糞をしてしまうときには、以下の5つの対策をする必要があります。
①身体的な問題の除外
身体的な問題(下痢や軟便、嘔吐など)がある場合には、その治療が必要です。
一般的には、便検査やエコー検査などをして、虫下しや整腸剤・抗生剤の投与、食事管理にて治療を行います。
②生活環境の見直し
生活環境を見直してみることも重要です。
- きれいな水やおいしい食事はある?
- トイレは清潔できれいになっている?
- トイレまでのアクセスはいい?
- 爪とぎやおもちゃはある?
- 安心してくつろげるベッドや箱はある?
- キャットタワーやキャットウォークなど高い場所へも行ける?
- 同居猫や同居犬との相性はどう?
- 無理に触ろうとしていない?
生活パターンやリズムが変わってから食糞がみられることもあるので、何か思い当たることはないか?をいま一度チェックしてみるようにしましょう。
猫にとってトイレ環境はとても重要で、トイレを改善することで食糞がなくなることもよくあります。▼
また、もともと外猫ちゃんだった子を家の中に迎え入れると、ストレス行動が見られる場合が多いです。
人に慣れていないことが多いので、始めのうちはケージの中で飼い、少しずつ人の動きに慣らしていくといいでしょう。
あせらず無理せず付き合っていくことが重要です。
③適度な刺激~狩りを模した遊び
室内飼いの猫は刺激不足になりやすいので、適度な刺激を与えてあげることが重要です。
狩りを模した遊びは、本能行動で探求心が増すのでおすすめです。
猫じゃらしを使ったり、おもちゃが見え隠れするように動かしたりして、狩りのようなことをしてみましょう。
猫がじっと見たり、忍び寄っておそったり、とびかかったりする様子は猫が夢中になっている証拠です。
また、頭を使いながらフードが出てくるような知育玩具を使用するのもいいでしょう。
食事をばらまいたり隠したりして遊んでみるのもOKです。
猫草やおやつのガムなどを与えて、噛む刺激を増やしてみてもいいかもしれません。
④適度な距離感のスキンシップ
猫にとって過度の触れ合いはNG!
抱っこが好きではない猫は多いです。
あくまでも猫のペースで好むスタイルで接するようにしましょう。
甘えん坊の子の場合は、膝の上に誘導して、なでてあげるといいでしょう。
⑤サプリメントや薬の使用
場合によっては、フェリウェイやジルケーンなどのサプリメントやCLT(不安を落ち着かせる成分)入りの療法食を利用する場合もありまやす。
ただし、ほとんどの場合は、上でお伝えした環境改善や十分な関わり合いで改善します。
食糞が何かしらの不安や常同障害(ストレスを別のもの向けている状態)から来ている場合には、三環系抗うつ薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬の様な薬を使用する場合もあります。
【まとめ】猫の食糞の原因と5つの対策
猫が食糞をしてしまうときは、栄養が足りていなかったり、ストレスを抱えている可能性があります。
身体的な問題なのかは、動物病院にて便検査や画像検査を行い、診断するようになります。
ストレス性の場合には、今の環境を見直し、適度な遊びや刺激を与えてあげるようにしましょう。
食糞が始まる前後で何か環境に変化はなかったか?いま一度確認するようにしましょう!