「猫のあごに黒いツブツブが!」
「あごにカサブタみたいなのがあります…」
「汚れかな?どうやって取ればいいかな?」
など、猫のあごの下に黒いツブツブが!ということはよくありますが、どうしてあげればいいのか悩んでしまいますよね。
先日、猫のあごニキビについて、以下のツイートをしました。▼
✅猫の顎ニキビ(ざそう)やスタッドデイル(尾腺過形成;尾の付け根がベタベタ)は、去勢していないオス猫に多いです。
脂の分泌が多いことが原因🙀
軽度の場合には、ホットタオルなどで優しく拭きとって対応してあげましょう。
血が出てたり、痒みやただれをともなう場合には、動物病院で洗浄+薬😊 pic.twitter.com/91PZOAHzku— トラまりも@まりも動物病院 (@toramarimo_blog) February 26, 2021
猫の顎ニキビ(ざそう)やスタッドデイル(尾腺過形成;尾の付け根がベタベタ)は、去勢していないオス猫に多いです。
脂の分泌が多いことが原因。
軽度の場合には、ホットタオルなどで優しく拭きとって対応してあげましょう。
血が出てたり、痒みやただれをともなう場合には、動物病院で洗浄+薬
■本記事の内容
- 猫のあごニキビの原因
- 治療法や動物病院に行くタイミング
- 自宅でできる対処法
猫のあごニキビは、比較的よくみられる疾患です。
治療が必要な場合もありますので、愛猫の唇に黒いツブツブを発見!した飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
猫のあごニキビの原因は不明
猫のあごニキビは、獣医学的には「ざ瘡(ざそう)」と言われる皮膚疾患です。
黒ごまみたいなツブツブがあったり、かさぶたやできものを認める場合もあります。
このツブツブの正体は「脂のかたまり」で、毛穴につまった皮脂が黒ずんでいる状態です。
ざそうの原因は分かっておらず、
- 毛づくろい(グルーミング)不足
- 脂の分泌過多
- 角化不全(皮膚のターンオーバーがうまくできない)
などの素因が原因として考えられています。
これにストレスやウイルス感染、発情などが加わって発症する?とも言われています。
はじめのうちは見過ごされることが多く、猫が痒がっていたり、出血している!などによって気づかれることが多いです。
あごニキビはうつる?
安心してください!うつりません!
猫のあごニキビは、自身の脂の分泌における問題です。
犬や猫など他の同居動物や人間への感染の心配はありません。
あごニキビのケア方法~自宅での取り方
症状がない、もしくは軽度であれば、美容上の問題のみとなり治療は必要ありません。
ただ、たくさん脂が貯まってくると二次感染を起こし、治療が必要になる場合もあります。
あご下が汚れているな…と感じる場合には、ホットタオル(適度に温めた濡れタオル)やぬるま湯に浸したガーゼなどで優しく拭きとって、清潔にしてあげるようにしましょう。
動物病院に行くべきタイミング【ざそうの治療法】
自宅での初期治療がうまくいかない場合や、発見時すでに皮膚炎(赤みやかゆみ、出血など)を起こしている場合には動物病院での治療が必要です。
部分シャンプー(角質を溶かすシャンプー)や軟膏(抗菌剤など)で治療することが多く、被毛が長い場合は毛を剃ることもあります。
【猫のシャンプーは注意!】
猫は水が嫌いな動物です。
シャンプーによって強いストレスがかかったり、場合によっては命を落としてしまうこともあります。
部分洗いも嫌がる子がいますので、できなければ無理に行わず、主治医の先生に確認するようにしましょう。
適切な治療をしても治りが悪い場合には、他の病気(ニキビダニや疥癬などの感染症、腫瘍、アレルギー性皮膚炎…)ではないかをしっかり確認します。
猫のあごニキビの治療は、適切に行えば数週間で治ることが多いですが、管理は生涯にわたるときもあります。
【まとめ】猫のあごニキビの原因や治療法
猫のあごニキビは、脂がたまってしまう皮膚疾患です。
感染症が生じると、痒みや赤み、出血などを起こすこともあり、シャンプーや軟膏などによる適切な治療が必要です。
無症状や軽度の場合には、治療をしないこともあります。
愛猫のあごの下に黒いツブツブがある!ときは、ホットタオルなどできれいにしてあげるようにしましょう。