「うちの子たちって仲がよくないかも…」
「いつもけんかしているように見えるけど…」
「1匹だとかわいそうだから、新しい子を迎えたいな!」
ネコちゃんの多頭飼いをしている場合、もしくは多頭飼いを考えている場合には、お互いの相性が気になるところですよね。
この記事では、
- 多頭飼いが難しい理由
- 猫同士の相性の見分け方
- 多頭飼いを上手にする方法~新しい子を迎える場合
などをお伝えしています。
すでにネコちゃんの多頭飼いをしている飼い主様、多頭飼いをお考えの飼い主様は、ぜひ読んでみてくださいね!
目次
猫の多頭飼いは難しい!~食事やトイレの管理ができない…
ネコちゃんの多頭飼いは難しい場合が多いです。
というのも、猫は犬と違い、単独で生活をする動物だからです。
なわばり(室内飼育の場合には家がなわばり)を持ち、そこに入ってくる別の猫を警戒する特性があります。
4匹以上のネコを飼うと、1匹のボス猫とその他のネコ、1匹の最下位のネコといったように分かれてしまう傾向にあるという報告もあります。
食事やトイレの管理ができないこともある
食事やトイレの管理や把握ができていないことも多いです。
よくあるのが、1匹のネコちゃんの体調が悪いときに、
「どっちが(誰が)排せつしているのか分からないです…」
「たくさんいるので、食べているのか分からないです…」
というように、おしっこやうんちの状態の把握ができていない、食事を食べているかどうかの確認ができていないということがあります。
先住猫にとってはストレス!
なわばり(家)に知らない子が入ってくるわけですので、先住猫にとっては100%ストレスとなります。
何日も食べなくなってしまったり、排尿・排便をしなかったり、性格が変わってしまうということはよくあります。
- 食欲や元気がなくなる
- 排便・排尿回数の減少、粗相をする
- 狭い場所、高い場所から出てこない
- 不適切な場所での爪とぎ
- 過剰なグルーミング
- 毛づくろいをしなくなる
- 性格が変わる
猫同士の相性の見分け方
ネコちゃん同士の相性がよい場合には、
- 一緒にいることが多い
- 一緒に寝ることが多い
- 毛づくろいをしあう(頭や体をなめ合う)
- 顔やほっぺをスリスリする
- おしりのにおいをかぐ、なめ合う
- 片方が鳴くと(心配で)寄ってくる
といった行動をとることが多いです。
一方で、相性が悪い場合には上記の逆となります。
加えて、
- いつもどちらかが追いかけられている
- 噛みついて血を見るようなけんかをする
- シャー、ウーという威嚇をよくしている
- にらみ合いながらイカ耳になって寄ってくる
- 弱い子がいつも上の方にいる、隠れている
という場合もあります。
お互いに全く触れ合わないで別空間にいるということも、あまり仲がよくない場合に見られます。
「これってけんかなのかな?じゃれ合っているのかな?」と分からない場合には、上記でお伝えした行動の確認とともに、動画を撮って主治医の先生に確認してもらうといいですね!
猫の多頭飼いにはメリットもある!
多頭飼いにはメリットもあります。
例えば、同腹のネコちゃん同士であれば、一緒にケンカをしたり、楽しく遊んだり…
社会化期を一緒に過ごすことで、『加減』というものを知り、相手を気遣ったり穏やかな子に育つことが多いです。
また、シニア猫においては子猫を迎えるとストレスに感じる場合もありますが、病気が良化したというデータもあります。
多頭飼いを上手にするために
ネコちゃんの多頭飼いを成功させるためには、安心して過ごせる場所を複数用意してあげることです。
- トイレを複数個用意する
- 食器は別々のものを使用
- 水飲み場も複数用意
- いろんな場所にベッドや箱、キャットタワーを用意してあげる
- 可能であれば、1匹1部屋を用意してあげる
ただし、お部屋のスペースの問題もあること、また相性のよいネコちゃん同士であれば特にその必要もないこともあります。
ネコちゃんは、人の3~5歳ほどの知能があると言われており、妬いたり、いじわるをすることもあります。
そのため、どの子とも平等に遊び、かまってあげるようにしましょう。
新しい猫を迎える場合【おすすめの時期や性別、迎え入れの方法】
新しいネコちゃんを迎える場合には、性別や種類、年齢が重要なポイントとなってきます。
最もうまくいく多頭飼いは、兄弟猫もしくは母と子の場合です。
父ネコと子ネコの場合でも、子ネコがメスならうまくいくことが多いです。
子ネコ同士の場合も、仲良くなれることが多いです。
次いでうまくいく組み合わせは、オスとメスです。
その次がメスとメスであり、オスとオス同士ではなわばり争いが生じる恐れもあります。
また、あまりよくない組み合わせとしては、子猫とシニア猫というのがあります。
遊びたい欲求100%の子猫に、シニア猫がストレスを感じてしまう場合が多いからです。
お試し期間を用意!
多頭飼いをする場合には、できるだけお試し期間を用意するようにしましょう。
保護猫ちゃんの場合は、2週間くらいのトライアル期間を設けていることが多いです。
お試し期間中は、先住ネコを優先し、その様子をしっかり見てあげることが大切です。
新しい子が家に来てしばらくは(できれば最初の2週間くらい)は、新しい子をケージに入れ、先住ネコはいつも通りに過ごせるようにするといいです。
新入りネコちゃんの存在の確認や自由ににおいをかいでもらいましょう。
先住ネコちゃんがにおいに慣れたら、新しい子を先住ネコちゃんがいつもいない部屋に放ってみましょう。
そして徐々に新しい子のいる場所を広めていくようになります。
【まとめ】猫の多頭飼い~仲がいい?悪い?見分ける方法と仲良く過ごすを方法をお伝え!
ネコちゃんの多頭飼いは、難しい場合が多いです。
みんなの様子をしっかり観察し、過ごしにくい子が出ていないか?確認をするようにしましょう。
トイレや水飲み器、ベッドなどを複数個用意し、それぞれのネコちゃんがゆっくりくつろげる空間を用意してあげましょう!